Hitachi

Hitachi Microservices Platform - Paxos Commit Transaction Orchestrator ユーザーズガイド


5.4.6 EADSの要件(通常版限定)

このKubernetesアプリケーションは、HMP-PCTOとして提供します。次の表に示す要件を満たすように作成します。

表5‒23 EADSの要件

項目

要件

ワークロードリソース

StatefulSetリソースとしてください。

ネームスペース

規定しません。

ラベル

StatefulSetリソースのmetadata.labelには次を設定します。

  • キー名:app.kubernetes.io/instance

    値:<リリース名>

  • キー名:app.kubernetes.io/managed-by

    値:Helm

  • キー名:app.kubernetes.io/name

    値:eads-server

    備考:チャート名

  • キー名:app.kubernetes.io/version

    値:VV-RR※1

    備考:EADSサーババージョン

  • キー名:helm.sh/chart

    値:eads-server-V.R.S※2

    備考:<チャート名>-<バージョン>

StatefulSetリソースのspec.selector.matchLabelsには次を設定します。

  • キー名:app.kubernetes.io/instance

    値:<リリース名>

  • キー名:app.kubernetes.io/name

    値:eads-server

    備考:チャート名

アノテーション

設定しません(デフォルト)。

初期化コンテナ構成

設定しません(デフォルト)。

コンテナ構成

レプリカ数

「3」以上の数値としてください。

サービス名

(StatefulSetリソース特有)

「eads-server-eads-cluster」としてください。

Podの管理ポリシー

(StatefulSetリソース特有)

podManagementPolicy: Parallelとしてください。

再起動ポリシー

コンテナ障害時は必ず再起動(オートヒーリング)してください(Kubernetesのデフォルト設定)。

アップデートストラテジー

type: OnDeleteとしてください。

Podセキュリティコンテキスト

設定しません(デフォルト)。

アクセス制御

EADSサーバ・EADSの運用コマンドの実行に必要なEADSのhelmチャート固有のアクセス制御だけとします。

Podの割り当てノードの制御

設定しません(デフォルト)。

注 「ローカル永続ボリューム(local)」の永続化ボリュームをマウントすることで割り当てを制御します。

永続化ボリューム

  • 1つのPodにつき割り当てる永続化ボリュームは3つ(ログファイル用、ストアデータファイル用、キャッシュデータファイルおよびキャッシュインデックスファイル用)としてください(共有しないでください)。

  • 永続ボリュームの種類を「ローカル永続ボリューム(local)」(ノードにアタッチされたローカルストレージデバイス)としてください。

  • ファイルシステム(volumeModes:Filesystem)としてください。

Podライフサイクル設定

設定しません(デフォルト)。

注※1

VV-RRは使用するEADSのバージョンに合わせて読み替えてください。

注※2

V.R.Sは使用するHMP-PCTOのバージョンに合わせて読み替えてください。

<制限事項>

スケーリングは不可とします(手動/自動、スケールアウト/インに関係なく)。

コンテナごとの要件を次に示します。

表5‒24 EADSサーバ用コンテナの要件

項目

要件

コマンド

./bin/orchestration_eads_server_start.sh

ネットワーク設定

Kubernetesクラスタ内で次のポートを公開してください(Serviceリソース)。

EADSのリクエスト受付用ポート番号(Mediator向け)
  • プロトコル

    TCP

  • 公開ポート

    EADSのeads.server.portパラメタに設定したポート番号

  • コンテナポート

    EADSのeads.server.portパラメタに設定したポート番号

コンフィグ設定

次のHMP-PCTOのパラメタを、EADSサーバのhelmチャートが参照するvalues.yamlに設定してください。

コンテナセキュリティコンテキスト

設定しません(デフォルト)。

コンテナライフサイクル設定

設定しません(デフォルト)。

CPU/メモリリソース制限

設定しません(デフォルト)。

表5‒25 EADSコマンド実行用コンテナの要件

項目

要件

コマンド

./orchestration_eads_command_start.sh

ネットワーク設定

設定しません(デフォルト)。

コンフィグ設定

次のHMP-PCTOのパラメタを、EADSサーバのhelmチャートが参照するvalues.yamlに設定してください。

コンテナセキュリティコンテキスト

設定しません(デフォルト)。

コンテナライフサイクル設定

設定しません(デフォルト)。

CPU/メモリリソース制限

設定しません(デフォルト)。

Helmチャートのディレクトリ/ファイル構成を次の表に示します。

eads-server-chart.tgzを解凍し、中にあるファイル(values.yamlなど)を使用できます。

表5‒26 EADSのHelmチャートのディレクトリ/ファイル構成

ディレクトリ/ファイル

説明

/opt/hitachi/xeads/orchestration/chart/

Helmチャートのtemplate配置用ディレクトリ

eads-service-chart.tgz

EADSサーバ専用Service チャート

eads-server-chart.tgz

EADSサーバチャート

eads-command-job-chart.tgz

EADSコマンド用ファイル

eads-command-cronjob-chart.tgz

EADSコマンド用ファイル