Hitachi

Hitachi Microservices Platform - Paxos Commit Transaction Orchestrator ユーザーズガイド


3.3.6 EADSコマンド実行用コンテナイメージの作成(通常版限定)

EADSコマンド実行用コンテナイメージの作成方法について説明します。

このコンテナイメージは通常版の場合だけ作成します。

〈この項の構成〉

(1) Containerfileのテンプレートの修正

Containerfileのテンプレートについて、「3.3.2 事前準備(通常版限定)」に示すとおり、ユーザの開発環境に合わせてdnfコマンドなどによるオンラインインストールの設定を組み込むなどの方法で修正してください。

(2) Containerfileと資材の配置

次の表に示すとおり、Containerfileと資材をコンテナイメージビルド環境に配置してください。

表3‒7 Containerfileと資材の配置構成

ファイル/ディレクトリ構成

作成・提供元

備考

<コンテナイメージビルド作業ディレクトリ>

ユーザ

Containerfile

ユーザ

EADSサーバをインストールした環境から次のディレクトリをコピーします。

/opt/hitachi/xeads/orchestration/container/command

payload.tgz

日立

EADSサーバをインストールした環境から次のディレクトリをコピーします。

/opt/hitachi/xeads/orchestration/container/command

ocコマンドおよびkubectlコマンド

ユーザ

OpenShiftダウンロードページから"OpenShift command-line interface(oc)"でダウンロードできるocコマンドおよびkubectlコマンドを配置してください。

(3) コンテナイメージのビルド

Containerfileを使用して、コンテナイメージをビルドします。

EADSコマンド実行用コンテナイメージのビルドのコマンドを次に示します。

cd <コンテナイメージビルド作業ディレクトリ>/
docker△build△-f△./Containerfile△-t△<コンテナレジストリ>/[<namespace>/]eads-command-image: <EADSバージョン(VV-RR(-SS))>△.

(凡例)△:半角スペース1文字

<実行例>

cd build/
docker build -f ./Containerfile -t myregistry.example.com/myproject/eads-command-image:VV-RR(-SS) .

この例では、EADSバージョンを「VV-RR(-SS)」としています。

注※

VV-RR(-SS)は使用するEADSのバージョンに合わせて読み替えてください。

(4) コンテナイメージの登録

ビルドしたEADSコマンド実行用コンテナイメージを、Kubernetesクラスタで使用するコンテナレジストリにdocker pushコマンドなどで登録してください。

インターネット接続のない閉塞環境の場合は、ローカルのリポジトリ・レジストリなどを使用したり、コンテナイメージビルド環境でエクスポートしたコンテナイメージをKubernetesクラスタの各ワーカーノードにインポートしたりするなどの方法で対応してください。