Hitachi Global Link Manager 導入・設定ガイド

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A.4 共通エージェントコンポーネントの起動と停止

HDLMのホストをGlobal Link Managerのリソースとして追加し,Global Link Managerの管理対象にする場合は,共通エージェントコンポーネントが起動されている必要があります。このほかに,HDLMが起動している必要があります。

ここでは,共通エージェントコンポーネントの起動と停止,および稼働状況の確認方法について説明します。

共通エージェントコンポーネントは,HDLMのインストール時に自動的に起動されますが,次の場合には手動で再起動(停止および起動)する必要があります。

注意事項
Windows Server 2012(x64)またはWindows Server 2012 R2のホストでは,共通エージェントコンポーネントはWOW64上で動作します。共通エージェントコンポーネントが提供するコマンドを実行する場合,WOW64用のコマンドプロンプトから実行してください。コマンドプロンプトの実行例を次に示します。
C:\WINDOWS\SysWOW64\cmd.exe
この節の構成
A.4.1 共通エージェントコンポーネントの起動
A.4.2 共通エージェントコンポーネントの停止
A.4.3 共通エージェントコンポーネントの稼働状況の確認
A.4.4 hbsasrvコマンドの構文

A.4.1 共通エージェントコンポーネントの起動

共通エージェントコンポーネントを起動するには,ホストのOSに応じて次に示すコマンドを実行します。この操作には,Administrator権限またはroot権限が必要です。

Windowsの場合
共通エージェントコンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hbsasrv.exe start

SolarisまたはLinuxの場合
/opt/HDVM/HBaseAgent/bin/hbsasrv start

AIXの場合
/usr/HDVM/HBaseAgent/bin/hbsasrv start

A.4.2 共通エージェントコンポーネントの停止

共通エージェントコンポーネントを停止するには,ホストのOSに応じて次に示すコマンドを実行します。この操作には,Administrator権限またはroot権限が必要です。

Windowsの場合
共通エージェントコンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hbsasrv.exe stop

SolarisまたはLinuxの場合
/opt/HDVM/HBaseAgent/bin/hbsasrv stop

AIXの場合
/usr/HDVM/HBaseAgent/bin/hbsasrv stop

A.4.3 共通エージェントコンポーネントの稼働状況の確認

共通エージェントコンポーネントの稼働状況を確認するには,ホストのOSに応じて次に示すコマンドを実行します。この操作には,Administrator権限またはroot権限が必要です。

Windowsの場合
共通エージェントコンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hbsasrv.exe status

SolarisまたはLinuxの場合
/opt/HDVM/HBaseAgent/bin/hbsasrv status

AIXの場合
/usr/HDVM/HBaseAgent/bin/hbsasrv status

コマンド実行結果のStatusに「Running」と表示された場合は,共通エージェントコンポーネントのサービス(またはデーモンプロセス)が稼働中であることを示します。「Stop」と表示された場合は,サービス(またはデーモンプロセス)が停止中であることを示します。

A.4.4 hbsasrvコマンドの構文

共通エージェントコンポーネントの起動と停止,および稼働状況の確認で使用するhbsasrvコマンドの構文について説明します。

hbsasrvコマンドの構文を次の表に示します。

表A-3 hbsasrvコマンドの構文

項目 説明
構文 hbsasrv [start | stop [-f] | status]
機能 共通エージェントコンポーネントのサービス(またはデーモンプロセス)を起動,停止します。また,サービス(またはデーモンプロセス)の状態を表示します。
オプション start:サービス(またはデーモンプロセス)を起動します。
stop [-f]:サービス(またはデーモンプロセス)を停止します。
ホストにほかのHitachi Command Suite製品がインストールされている場合,共通エージェントコンポーネントを停止できないことがあります。この場合,KAIE62604-Eのエラーメッセージが表示されます。ほかのHitachi Command Suite製品の動作が完了するまで待ち,再度コマンドを実行してください。
共通エージェントコンポーネントを緊急に停止させたい場合,-fオプションを付けて実行することで,強制的に共通エージェントコンポーネントを停止できます。この場合,すべての処理が強制的に終了されますので,実行中のジョブの処理は保証されません。
status:サービス(またはデーモンプロセス)の稼働状態を表示します。

参考:
引数を指定しないでコマンドを実行した場合,コマンドの使用方法を表示します。