Hitachi Global Link Manager 導入・設定ガイド
すでにインストールされているGlobal Link Managerのバージョンよりも新しいバージョンにしたい場合,アップグレードインストールを行います。
アップグレードインストールをする前には,インストールの準備が整っていることを確認してください。インストールの準備が整っているかどうかを確認するには,「2.1.1 Global Link Managerのインストールの準備」を参照してください。
- 注意事項
- Global Link Managerをアップグレードインストールする場合,ディスクの空き容量を十分に確保してください。データベースファイルの格納先のディスクに必要な空き容量は4GBです。
- バージョンがv8より前のGlobal Link Managerをv8以降にアップグレードインストールする場合:
- Global Link Manager GUI を起動するためのURLが「http://<サーバのIP アドレスまたはホスト名>:22015/GlobalLinkAvailabilityManager/」に変更になります。
- Hitachi Command Suite共通コンポーネントのコマンド名が,hcmdsXXXXからhcmds64XXXXに変更になります。
- バージョンがv8より前のGlobal Link ManagerをWindowsの32ビット用フォルダにインストールしている場合,インストール先が次のとおりに変更されます。
アップグレードインストール前 アップグレードインストール後 %SystemRoot%\SysWOW64 %ProgramFiles% %ProgramFiles(x86)% %ProgramFiles% %CommonProgramFiles(x86)% %CommonProgramFiles% - HiRDBが使用するポートの設定がデフォルト値(22032)に戻ります。ポート番号を変更して運用している場合は,あとで設定し直す必要があるので,使用しているポート番号を控えておいてください。
- バージョンがv7.5.0より前のGlobal Link Managerをアップグレードインストールした場合,server.propertiesファイルのserver.agent.max_retry_countプロパティを次のとおりに修正してください。
- 次のファイルをテキストエディタで開きます。
<Global Link Managerのインストールフォルダ>\conf\server.properties- ファイルのプロパティを次のように修正します。
server.agent.max_retry_count=110- ファイルを保存して,Global Link Managerを再起動します。
- バージョンがv8より前のGlobal Link Managerで次の設定をした場合,アップグレードインストール後,再設定をする必要があります。
- Global Link Managerのデータベースのパスワードの変更
- 通信に関するセキュリティ設定
- JP1/IMと連携するための設定
アップグレードインストールについて,次の場合ごとに手順を説明します。
- 同じバージョン間でアップグレードインストールする場合
- v6またはv7からv8.0以降にアップグレードインストールする場合
- すでにインストールされているGlobal Link Managerのデータを別のサーバに移行して,v8.0以降にアップグレードする場合
- Global Link Manager v8.0以降ではサポートしていないOSで,v6またはv7のGlobal Link Managerを使用している
- Global Link Manager v5を使用している
同じバージョン間でアップグレードインストールする場合のアップグレードインストールの手順は次のとおりです。
- Global Link ManagerのインストールDVD-ROMをセットします。
表示されたウィンドウの[Hitachi Global Link Manager Software]の横にある[Install]ボタンをクリックします。
ウィンドウが表示されない場合は,インストーラー(setup.exe)を直接実行してください。
インストーラーは,<インストールDVD-ROMをセットしたドライブ>:\HGLMに格納されています。
インストーラーが起動すると,Microsoft Visual C++ 2013再頒布可能パッケージ(Microsoft Visual C++ 2013 Redistributable Package (x86)およびMicrosoft Visual C++ 2013 Redistributable Package (x64))が自動的にインストールされます。この処理が完了すると,Hitachi Global Link Managerのインストールへようこそ(アップグレード)ダイアログが表示されます。
- 再頒布可能パッケージのインストールが完了した時点で再起動を要求される場合があります。その場合は,再起動後にGlobal Link Managerのインストールが開始されます。
- インストール先の環境に,すでに同じバージョン以上のMicrosoft Visual C++ 2013再頒布可能パッケージがインストールされている場合,この処理はスキップされます。
- [次へ]ボタンをクリックします。
Dynamic Link Managerインストーラーダウンロード機能ダイアログが表示されます。
HDLMインストーラーのダウンロード機能を有効にする場合は,チェックボックスをオンにします。ダウンロード機能を有効にすると,HDLMインストーラーのファイルがGlobal Link Managerサーバに格納され,クライアントのWebブラウザーからダウンロードできるようになります。
すでにダウンロード機能を有効にしてインストール済みの場合は,このダイアログは表示されません。- [次へ]ボタンをクリックします。
Hitachi Command Suite共通コンポーネントまたはほかのHitachi Command Suite製品のサービスが起動しているときは,次の画面が表示されます。
- Hitachi Command Suite製品のサービスの停止ダイアログが表示されます。[次へ]ボタンをクリックすると,Hitachi Command Suite共通コンポーネントおよびほかのHitachi Command Suite製品のサービスが停止されます。
- [次へ]ボタンをクリックします。
Windowsファイアウォール機能がインストールされている場合,Windowsファイアウォール例外登録ダイアログが表示されます。ダイアログの内容を確認して,[次へ]ボタンをクリックしてください。Hitachi Command Suite共通コンポーネントおよびSNMP Trapを受信するポート番号が,Windowsファイアウォールの例外として登録されます。
- 注意事項
- Windowsファイアウォールの例外登録を実行することで,インストールの時間は約15分多く掛かることがあります。Global Link Managerのインストール後にファイアウォールを有効にした場合は,手動で例外に登録する必要があります。手動で例外に登録する方法は,「3.10.2 Windowsファイアウォールを有効にした場合の設定」を参照してください。
- インストール後にHitachi Command Suite製品のサービスを起動するかどうかを選択します。
インストール後にHitachi Command Suite製品のサービスを起動するかどうかを確認するダイアログが表示されます。[はい]または[いいえ]ボタンをクリックすると,インストール前の確認ダイアログが表示されます。
- インストール後にサービスを起動するかどうかを選択します(任意)。
- インストール情報を確認し,[インストール]ボタンをクリックします。
インストール処理が開始され,途中の処理状況を示す幾つかのダイアログが表示されます。アップグレードインストールでは,Global Link Managerのデータベースは更新されます(データベースファイルが壊れている場合を除く)。HGLM設定の完了ダイアログが表示されたら,インストールで設定した情報を確認してください。
HGLMログイン画面URLに設定されている値が,Global Link Managerをインストールしたサーバの情報と異なる場合,次を参照し,変更してください。
- IPアドレスの変更:「3.9.1 Global Link ManagerにログインするためのURLの変更」
- ホスト名の変更:「3.7.2 Global Link Managerサーバのホスト名の変更」
- HBase 64 Storage Mgmt Web Serviceのポート番号の変更:「3.8.1 HBase 64 Storage Mgmt Web Serviceへのアクセスに使用するポート番号の変更」
- [次へ]ボタンをクリックします。
正常にインストールが完了した場合は,インストールの完了ダイアログが表示されます。- [完了]ボタンをクリックして,インストールを完了します。
Hitachi Command Suite共通コンポーネントのサービスの稼働状態は,インストールで設定した状態に応じて異なります。クラスタ構成で待機系ノードとしてインストールした場合は,サービスは開始されません。クラスタ構成で運用するための設定を続けてください。v6またはv7からv8.0以降にアップグレードインストールする場合
v6またはv7からv8.0以降にアップグレードインストールする場合の手順は次のとおりです。
- Global Link ManagerのインストールDVD-ROMをセットします。
表示されたウィンドウの[Hitachi Global Link Manager Software]の横にある[Install]ボタンをクリックします。
ウィンドウが表示されない場合は,インストーラー(setup.exe)を直接実行してください。
インストーラーは,<インストールDVD-ROMをセットしたドライブ>:\HGLMに格納されています。
インストーラーが起動すると,Microsoft Visual C++ 2013再頒布可能パッケージ(Microsoft Visual C++ 2013 Redistributable Package (x86)およびMicrosoft Visual C++ 2013 Redistributable Package (x64))が自動的にインストールされます。この処理が完了すると,Hitachi Global Link Managerのインストールへようこそ(アップグレード)ダイアログが表示されます。
- 再頒布可能パッケージのインストールが完了した時点で再起動を要求される場合があります。その場合は,再起動後にGlobal Link Managerのインストールが開始されます。
- インストール先の環境に,すでに同じバージョン以上のMicrosoft Visual C++ 2013再頒布可能パッケージがインストールされている場合,この処理はスキップされます。
- [次へ]ボタンをクリックします。
Dynamic Link Managerインストーラーダウンロード機能ダイアログが表示されます。
HDLMインストーラーのダウンロード機能を有効にする場合は,チェックボックスをオンにします。ダウンロード機能を有効にすると,HDLMインストーラーのファイルがGlobal Link Managerサーバに格納され,クライアントのWebブラウザーからダウンロードできるようになります。- [次へ]ボタンをクリックします。
Hitachi Command Suite共通コンポーネントまたはほかのHitachi Command Suite製品のサービスが起動しているときは,次の画面が表示されます。
- Hitachi Command Suite製品のサービスの停止ダイアログが表示されます。[次へ]ボタンをクリックすると,Hitachi Command Suite共通コンポーネントおよびほかのHitachi Command Suite製品のサービスが停止されます。
- [次へ]ボタンをクリックします。
32ビット版のHitachi Command Suite共通コンポーネントが存在する環境に,このインストールによって,64ビット版Hitachi Command Suite共通コンポーネントが初めてインストールされる場合,データベース退避先設定ダイアログが表示されます。
Hitachi Command Suite製品をv7以前からv8にアップグレードするために,Hitachi Command Suite製品のデータベースファイルの退避先を指定してください。デフォルトとは別のフォルダを指定する場合,次の規則に従ってください。Hitachi Command Suite製品のデフォルトのデータベース退避先は,次のとおりです。
- 150バイト以下の絶対パスで指定します。
- 次の半角文字で指定します。
A~Z a~z 0~9 . _ スペース
ただし,スペースとピリオドはフォルダ名の先頭と終端には指定できません。
また,スペースを2文字以上続けて指定できません。- OSが予約済みの名称(CON,AUX,NUL,PRN,CLOCK$,COM1~COM9,LPT1~LPT9)を含まないように指定します。
<指定したGlobal Link Managerのインストール先フォルダ>\databackup- [次へ]ボタンをクリックします。
Global Link ManagerのプロパティファイルおよびHitachi Global Link Managerのパス稼働率情報およびプロパティファイルの退避先設定ダイアログが表示されます。デフォルトとは別のフォルダを指定する場合,次の規則に従ってください。Global Link Managerのプロパティファイルおよびパス稼働率情報の退避先は,次のとおりです。
- 140バイト以下の絶対パスで指定します。
- 次の半角文字で指定します。
A~Z a~z 0~9 . _ スペース
ただし,スペースとピリオドはフォルダ名の先頭と終端には指定できません。
また,スペースを2文字以上続けて指定できません。- OSが予約済みの名称(CON,AUX,NUL,PRN,CLOCK$,COM1~COM9,LPT1~LPT9)を含まないように指定します。
<指定したGlobal Link Managerのインストール先フォルダ>\databackup- [次へ]ボタンをクリックします。
Windowsファイアウォール機能がインストールされている場合,Windowsファイアウォール例外登録ダイアログが表示されます。ダイアログの内容を確認して,[次へ]ボタンをクリックしてください。Hitachi Command Suite共通コンポーネントおよびSNMP Trapを受信するポート番号が,Windowsファイアウォールの例外として登録されます。
- 注意事項
- Windowsファイアウォールの例外登録を実行することで,インストールの時間は約15分多く掛かることがあります。Global Link Managerのインストール後にファイアウォールを有効にした場合は,手動で例外に登録する必要があります。手動で例外に登録する方法は,「3.10.2 Windowsファイアウォールを有効にした場合の設定」を参照してください。
- インストール後にHitachi Command Suite製品のサービスを起動するかどうかを選択します。
インストール後にHitachi Command Suite製品のサービスを起動するかどうかを確認するダイアログが表示されます。ただし,クラスタ構成で待機系ノードとしてインストールした場合は,ダイアログは表示されません。その場合は,手順8へ進んでください。[はい]または[いいえ]ボタンをクリックすると,インストール前の確認ダイアログが表示されます。
- インストール後にサービスを起動するかどうかを選択します(任意)。
- インストール情報を確認し,[インストール]ボタンをクリックします。
インストール処理が開始され,途中の処理状況を示す幾つかのダイアログが表示されます。アップグレードインストールでは,Global Link Managerのデータベースは更新されます(データベースファイルが壊れている場合を除く)。HGLM設定の完了ダイアログが表示されたら,インストールで設定した情報を確認してください。
HGLMログイン画面URLに設定されている値が,Global Link Managerをインストールしたサーバの情報と異なる場合,次を参照し,変更してください。
- IPアドレスの変更:「3.9.1 Global Link ManagerにログインするためのURLの変更」
- ホスト名の変更:「3.7.2 Global Link Managerサーバのホスト名の変更」
- HBase 64 Storage Mgmt Web Serviceのポート番号の変更:「3.8.1 HBase 64 Storage Mgmt Web Serviceへのアクセスに使用するポート番号の変更」
- [次へ]ボタンをクリックします。
正常にインストールが完了した場合は,インストールの完了ダイアログが表示されます。- [完了]ボタンをクリックして,インストールを完了します。
Hitachi Command Suite共通コンポーネントのサービスの稼働状態は,インストールで設定した状態に応じて異なります。
- 注意事項
- 次に示す設定は,V6/V7からのアップグレードインストール時には引き継ぎません。アップグレードインストール完了後,再設定をしてください。
- SSL設定
- JDKの設定ファイルを直接変更する手順を実施していた場合- アップグレードインストール後,Hitachi Command Suite共通コンポーネントサービスのポートが22015に変更されます。これに伴い,Global Link ManagerのサーバアクセスURLの設定値のポート番号も,"22015"に設定されます。
URLの変更方法については,アップグレードインストール完了後に「3.9.1 Global Link ManagerにログインするためのURLの変更」を参照してください。- Global Link Managerをv8にアップグレードインストールする場合,同じマシンにHitachi Command Suite製品のv6またはv7が存在する環境で運用を開始したとき,Global Link ManagerおよびほかのHitachi Command Suite製品が正常に動作しないおそれがあります。そのため,Global Link Managerを含むすべてのHitachi Command Suite製品をv8にアップグレードしてから運用を開始してください。
- データベースファイル格納先が次のように変更されます。
<元のデータベースファイル格納先パス>\x64- v6またはv7からv8にバージョンアップする場合,保守情報が削除されます。そのため,v8へのアップグレード実施前に,必要に応じて保守情報を取得してください。保守情報の取得については,アップグレード前のバージョンのマニュアル「Hitachi Global Link Manager ユーザーズガイド」を参照してください。
すでにインストールされているGlobal Link Managerのデータを別のサーバに移行して,v8.0以降にアップグレードする場合
すでにインストールされているGlobal Link Managerのデータを別のサーバに移行して,v8.0以降にアップグレードする場合,次の手順を実施する必要があります。
- 移行元のホストでデータベースをエクスポートする
- 移行先にGlobal Link Manager v6またはv7を新規にインストールする
- 移行先のGlobal Link Manager v6またはv7に,データベースをインポートする
- 移行先のGlobal Link Managerをv8にアップグレードする
各手順の詳細については,該当するバージョンのこのマニュアルを参照してください。
HDLMのバージョンが5.9以降のホストを対象に,パスの稼働実績に関する情報をレポートで出力できます。パス稼働情報のレポート出力機能を使用するには,プロパティファイル(server.properties)のserver.pathreport.enableを変更する必要があります。プロパティファイルの設定方法については,「3.6 Global Link Managerの環境設定の変更」を参照してください。
メッセージID「KAIF40094-E」のデータベースの更新に失敗した旨のメッセージが表示された場合,手動でデータベースを更新する必要があります。
Global Link Managerのデータベースを更新する手順を次に示します。
- 次のコマンドを実行して,Hitachi Command Suite共通コンポーネントが起動していることを確認します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64srv /statusHitachi Command Suite共通コンポーネントが起動している場合は,次のコマンドを実行してください。<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64srv /stop- 次のコマンドを実行して,HiRDBを起動します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64dbsrv /start- 次のコマンドを実行して,データベースを更新します。
<Global Link Managerのインストールフォルダ>\bin\hglamdbupdate実行を確認するメッセージが表示されます。実行する場合は,「Y」を入力します。"Are you sure to execute the database update command? (Y/N)"hglamdbupdateコマンドには,次の表に示すオプションを指定できます。
項目 説明 -x データベース更新時のメッセージやエラーメッセージを出力させないときに指定します。ただし,このオプションを指定しても,オプションエラーのメッセージは表示されます。 -f <メッセージの出力ファイル> データベース更新時のメッセージやエラーメッセージをファイルに記録するときに指定します。相対パス,絶対パスのどちらでも指定できます。255バイト以内のパスを指定してください。使用できる文字を次に示します。
A~Z,a~z,0~9,'.','_',そのほかにパスの区切り文字として(\),(:)が使用できます。-s 実行を確認するメッセージを出力させないときに指定します。 - 次のコマンドを実行して,HiRDBを停止します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64dbsrv /stop- 次のコマンドを実行して,Hitachi Command Suite共通コンポーネントを起動します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64srv /start
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