ビューフレームには,次に示す2種類のビューのうち,どちらかのビューが表示されます。
ここでは,構成ビューに表示される項目について説明します。ただし,接続しているストレージシステムによっては,表示されない項目があります。
構成ビューの表示例を次に示します。
図5-4 構成ビューの表示例
構成ビューの上部に,ホスト側の構成例が表示されます。下部には,ストレージシステム側の構成例が表示されます。
構成ビューに表示されたホスト側の構成例を,次に示します。
図5-5 構成ビューに表示されたホスト側の構成例
構成ビューに表示されたストレージシステム側の構成例を,次に示します。
図5-6 構成ビューに表示されたストレージシステム側の構成例(VSP Gx00 モデルの場合)
図5-7 構成ビューに表示されたストレージシステム側の構成例(VSP G1000シリーズの場合)
図5-8 構成ビューに表示されたストレージシステム側の構成例(VSP 5000シリーズの場合)
- VSP Eシリーズ※,VSP Gx00モデル※,VSP Fx00モデル※,HUS100シリーズ,およびHUS VMを使用している場合
-
- 注※
- VSP E990,VSP G800,G900,およびVSP F800,F900でチャネルボードボックスを使用している場合を除きます。
- Virtual Storage Platformシリーズ,VSP G1000シリーズ,VSP G1500,およびVSP F1500を使用している場合,またはVSP E990,VSP G800,G900,およびVSP F800,F900でチャネルボードボックスを使用している場合
- CHAおよびCHAポート番号が次のように表示されます。
-
- CHAは,CHAごとに番号が付きます。
- CHAポート番号は,CHAごとに,ポートを集約または展開して表示できます。
CHAポートが集約状態の場合は,1個のCHAにつき,そのCHAに属しているすべてのポートをまとめた1個のCHAポート番号が表示されます。CHAポートが展開状態の場合は,1個のCHAにつき,そのCHAに属しているCHAポート番号が表示されます。
- 注
- VSP Eシリーズ,VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,およびHUS VMを使用している場合,CHAは「CHB」と表示されます。
- VSP 5000シリーズを使用している場合
- CTL およびCHAポート番号が次のように表示されます。
-
- CTLは,CTLごとに番号が付きます。
- CHAポート番号は,CTLごとに,ポートを集約または展開して表示できます。
CTLが集約状態の場合は,1個のCTLにつき,そのCTLに属しているすべてのポートをまとめた1個のCHAポート番号が表示されます。CHAポートが展開状態の場合は,1個のCTLにつき,そのCTLに属しているCHAポート番号が表示されます。
- 注
- VSP 5000シリーズを使用している場合は,[CTL]ボタンが表示されます。[CHA]ボタンは表示されません。
表示される項目について,次に説明します。
- [タイプ:]
- ビューフレームに表示するパスのタイプ(オーナパス,ノンオーナパス)を選択します。
- ご使用のストレージシステムでロードバランス機能を使用したときに適用されるパスによって,次のように表示が異なります。
-
- すべてオーナパスの場合
すべてのパスがオーナパスなので,[オーナパス]チェックボックスだけが活性表示されます。
タイプの指定条件は状態の指定条件よりも優先されます。例えば,タイプのチェックボックスで[オーナパス]チェックボックスの選択状態を解除すると,[状態:]のチェックボックスで状態を選択しても,パスは表示されません。
なお,構成ビューでの[タイプ:]チェックボックスの指定内容は,[パスリスト]タブをクリックしてパスリストビューの表示に切り替えても,引き続き有効です。
[オーナパス]チェックボックス
選択すると,パスが表示されます。
選択状態を解除すると,パスは表示されなくなります。
ロードバランスが適用されるパスについては,HDLMのマニュアルを参照してください。
- オーナパス,またはノンオーナパスが存在する場合※
デフォルトでは,[オーナパス]チェックボックスと[ノンオーナパス]チェックボックスの両方が選択状態になっています。
タイプの指定条件は状態の指定条件よりも優先されます。例えば,[タイプ:]チェックボックスで[オーナパス]チェックボックスだけを選択状態にした場合,オーナパスのうち,[状態:]チェックボックスで選択した状態のパスが,構成ビューに表示されます。
[オーナパス]チェックボックス,または[ノンオーナパス]チェックボックスの選択を解除すると,構成ビューに表示するパスを絞り込めます。
なお,[タイプ:]での指定内容は,[パスリスト]タブをクリックしてパスリストビューに切り替えても,引き続き有効です。
[オーナパス]チェックボックス
選択すると,構成ビューにオーナパスが表示されます。
[ノンオーナパス]チェックボックス
選択すると,構成ビューにノンオーナパスが表示されます。
-
- 注※
- ノンオーナパスがあるのは,次の場合です。
-
- HUS100シリーズを使用している場合で,ダイナミックI/Oパスコントロール機能を有効にしているとき
- global-active deviceを使用している場合で,non-preferred path optionを設定しているとき
- [状態:]
- 表示するパスの状態を,次に示す4つのチェックボックスで選択します。デフォルトでは,すべてのチェックボックスが選択状態になっています。
- [状態:]チェックボックスの選択を解除すると,構成ビューに表示するパスを絞り込めます。
-
- チェックボックス([オンラインパス]チェックボックス)
選択すると,構成ビューに「Online」または「Online(P)」状態のパスが表示されます。
- チェックボックス([オフラインパス]チェックボックス)
選択すると,構成ビューに「Offline(C)」状態のパスが表示されます。
- チェックボックス([オフライン(エラー)パス]チェックボックス)
選択すると,構成ビューに「Offline(E)」または「Offline(P)」状態のパスが表示されます。
- チェックボックス([オンライン(エラー)パス]チェックボックス)
選択すると,構成ビューに「Online(E)」または「Online(EP)」状態のパスが表示されます。
- なお,[状態:]でのチェックボックスの指定内容は,[パスリスト]タブをクリックしてパスリストビューに切り替えても,引き続き有効です。
- [オンライン]ボタン
- 選択されているパスの状態を「Online」に変更します。
- 構成ビューにパスが表示されていない場合,または表示されているすべてのパスが「Online」状態で,パスが1本も選択されていない場合,[オンライン]ボタンは非活性表示されます。
- パスを1本も選択しないで[オンライン]ボタンをクリックした場合は,構成ビューに表示されている「Online」状態以外のパスの状態を,すべて「Online」に変更します。
- 複数のパスの状態を「Online」に変更しようとして,状態を「Online」に変更できないパスがあった場合,メッセージが表示されます。状態を変更できないパスを無視して処理を続行する場合は,[OK]ボタンをクリックします。処理を中断する場合は,[キャンセル]ボタンをクリックします。
- [オフライン]ボタン
- 選択されているパスの状態を「Offline(C)」に変更します。
- クラスタ構成の場合,リザーブ処理中に状態が「Online」のパスを選択して[オフライン]ボタンをクリックすると,パスの状態は「Online(P)」(offline処理の実行待ち状態)になります。パスを表す線の表示は変わりません。リザーブ処理が完了し,offline処理が実行されると,パスの状態は「Offline(C)」になりますが,構成ビューの表示は自動的には更新されません。最新のパスの状態は,[再表示]ボタンをクリックして確認してください。[再表示]ボタンについては,「5.2.1 共通フレーム」を参照してください。
- 構成ビューにパスが表示されていない場合,または表示されているパスが1本も選択されていない場合,[オフライン]ボタンは非活性表示されます。
- 複数のパスの状態を「Offline(C)」に変更しようとして,状態を「Offline(C)」に変更できないパスがあった場合,メッセージが表示されます。状態を変更できないパスを無視して処理を続行する場合は,[OK]ボタンをクリックします。処理を中断する場合は,[キャンセル]ボタンをクリックします。
- [ホスト]
- 「host」と表示されます。
- [HBAポート]ボタン
- ホストポート番号(16進数)を10進数に変換したHBAポート番号が表示されます。
- 実際に接続しているHBAポートが活性表示されます。ただし,[タイプ:],または[状態:]チェックボックスで,接続しているパスを非表示にした場合,[HBAポート]ボタンも非活性表示されます。
- [HBAポート]ボタンにマウスポインタを当てると,HBAポート番号がツールチップに表示されます。
- 活性表示されている[HBAポート]ボタンをクリックすると,クリックしたHBAポートと接続するパスがすべて選択されます。
-
- 注意事項
- HBAポート番号が16以上のHBAポートに接続するパスは,構成ビューに表示されません。これらのパスを参照または操作する場合は,パスリストビューを使用してください。パスリストビューについては,「5.2.3 ビューフレーム パスリストビュー」を参照してください。
- パス
- タイプ,および状態での,パスの表示条件に従って,ホストとストレージシステムとを接続するパスが線で表示されます。
- パスにマウスポインタを当てると,パスの状態(Online,Offline(C),Offline(E),Offline(E)(間欠障害),Online(E),Online(E)(間欠障害))がツールチップに表示されます。
- 次に示す項目をクリックしてパスを選択すると,線の表示が太くなります。
-
- パスを表す線
- [HBAポート]ボタン
- [CHAポート]ボタン
- [CHA]ボタンまたは[CTL]ボタン
- パスを表す線とパスの状態の対応を次の表に示します。
-
表5-5 パスを表す線とパスの状態
パスを表す線 |
パスの状態 |
(黒の実線)
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OnlineまたはOnline(P) |
(黒の破線)
|
Offline(C) |
(赤の破線)※ |
Offline(E)またはOffline(P) |
(赤の実線)※ |
Online(E)またはOnline(EP) LUの動的削除機能を使用している場合は,Online(E)状態になったパスは削除されるため,Online(E)状態のパスが表示されることはありません。
|
- 注※
- 間欠障害監視が有効な場合,パスに間欠障害が発生していると見なされると,パスを表す線は点滅します。
-
- CHAのポートを集約状態で表示している場合,そのCHAに接続しているパスが複数あるときは,システムに対する影響度の高いパスが1本だけ表示されます。表示されるパスの状態は,次の順序となります。
1. Online(E)(間欠障害)
2. Online(E)またはOnline(EP)
3. Offline(E)(間欠障害)
4. Offline(E)またはOffline(P)
5. Offline(C)
6. OnlineまたはOnline(P)
- [CHAポート]ボタン
- CHAのポート番号が表示されます。
- 実際に接続しているCHAポートに対応するボタンが活性表示されます。ただし,[タイプ:],または[状態:]チェックボックスで,接続しているパスを非表示にした場合,[CHAポート]ボタンも非活性表示されます。
- 活性表示されているボタンをクリックすると,クリックしたCHAポートに接続する,すべてのパスが選択されます。
- ストレージシステムによって,[CHAポート]ボタンにマウスポインタを当てると,CHAポート番号がツールチップに表示されます。
- [展開]または[集約]ボタンが表示された場合は,CHAごとに集約または展開された状態で表示されます。[集約]ボタンまたは[展開]ボタンをクリックすると,CHAポートの表示形式を切り替えることができます。
- 次に,集約状態と展開状態の表示について説明します。
-
- 集約状態の表示
1個のCHAに属しているすべてのCHAポートが,ラベルとして1個にまとめられて表示されます。ラベルには,CHAポートの最初の番号と最後の番号をハイフンで結んだ文字列が表示されます。
[タイプ:]または[状態:]チェックボックスで,接続しているパスを非表示にした場合,[CHAポート]ボタンも非活性表示されます。
活性表示されている[CHAポート]ボタンをクリックしても,パスは選択できません。
- 展開状態の表示
1個のCHAに属しているすべてのCHAポートが,それぞれ独立したボタンで表示されます。
[タイプ:]または[状態:]チェックボックスで,接続しているパスを非表示にした場合,[CHAポート]ボタンも非活性表示されます。
活性表示されているボタンをクリックすると,クリックした[CHAポート]ボタンに接続する,すべてのパスが選択されます。
- [展開]ボタンおよび[集約]ボタン
- CHAポートの表示形式をCHA単位で切り替えます。ただし,接続しているストレージシステムによっては,表示されないことがあります。
-
- [展開]ボタン()
[展開]ボタンは,CHAポートが集約状態の場合に表示されます。このボタンをクリックすると[集約]ボタンに切り替わり,クリックしたCHAに属しているすべてのCHAポート番号が表示されます。マウスポインタを[展開]ボタンに当てると,ツールチップに「展開」が表示されます。
- [集約]ボタン()
[集約]ボタンは,CHAポートが展開状態の場合に表示されます。このボタンをクリックすると[展開]ボタンに切り替わり,クリックしたCHAに属しているCHAポートを1つにまとめたCHAポート番号が表示されます。マウスポインタを[集約]ボタンに当てると,「集約」が表示されます。
- 展開状態のCHAポートがすでにある場合,ほかのCHAのポートを展開状態に切り替えると,最初に選択したCHAのポートは自動的に集約状態に切り替わります。展開状態にできるCHAは常に1つだけとなります。
- [展開]ボタンまたは[集約]ボタンは,CHAに接続しているパスの表示および非表示に関係なく,常に活性表示されます。
- [CHA]ボタン
- CHAを表します。
- [展開]または[集約]ボタンが表示されない場合は,次のように表示されます。
-
- CHAに属しているCHAポートが,1つ以上活性表示されている場合に,対応する[CHA]ボタンが活性表示されます。
- 接続しているストレージシステムの種類によっては,ツリーフレームでLUを選択した場合,LUに接続するパスの情報を基にして,CHAに接続するパスがオーナパスかノンオーナパスかをボタンに表示します。また,ツリーフレームでストレージシステムを選択した場合は,オーナパスとノンオーナパスを区別しません。
- 活性表示されているボタンをクリックすると,クリックしたCHAに属しているポートに接続する,すべてのパスが選択されます。
オーナパスとノンオーナパスの区別をしていない場合は,CHA番号は表示されません。
- [展開]または[集約]ボタンが表示された場合は,次のように表示されます。
-
- クラスタとCHAが識別されるため,CHA番号が表示されます。ボタンには,「CHA」とCHA番号がハイフンで結ばれた文字列が表示されます。
- [CHA]ボタンは,CHAに属しているCHAポートが,1つ以上活性表示されている場合に活性表示されます。[CHA]ボタンをクリックすると,クリックしたCHAに属しているポートに接続する,すべてのパスが選択されます。
- [CTL]ボタン
- VSP 5000シリーズを使用している場合,[CHA]ボタンではなく[CTL]ボタンが表示されます。
-
- ボタンには,CTL番号が表示されます。
- [CTL]ボタンは,CTLに属しているCHAポートが,1 つ以上活性表示されている場合 に活性表示されます。[CTL]ボタンをクリックすると,クリックしたCTLに属している ポートに接続する,すべてのパスが選択されます。
- [CL 1]
- RAID装置のクラスタ番号(CL 1)が表示されます。
- [CL 2]
- RAID装置のクラスタ番号(CL 2)が表示されます。
- [LU]
- ツリーフレームでストレージシステムを選択した場合,[LU]の横の欄に,ホストとストレージシステムからアクセスできるLUの数が表示されます。
- ツリーフレームでLUを選択した場合,[LU]の横の欄に,LU番号が表示されます。
- [ストレージシステム]
- ツリーフレームで選択した,ストレージシステム名が表示されます。ストレージシステム名は,次の3つの項目をピリオドで区切って構成されています。
-
- ベンダID:ストレージシステムのベンダ名
- モデルID:ストレージシステムの機種名
- シリアル番号:ストレージシステムのシリアル番号
- 表示されるモデルIDは,HDLMコマンドのviewオペレーションに-path -itemパラメタを指定して,概略表示しないパス情報を表示した場合のモデルIDと同じです。HDLMコマンドのviewオペレーションでパス情報を確認することについては,HDLMのマニュアルを参照してください。
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