Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Solaris用)

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8.5 KAPL05001~KAPL06000

この節で説明するメッセージの言語種別には,英語,または日本語が選択できます。デフォルトでは,英語のメッセージが出力されます。メッセージの言語種別は,LANG環境変数の値に従います。LANG環境変数の値と,出力メッセージの言語種別の対応を次の表に示します。英語だけが表示されているメッセージについては常に英語で出力されます。

表8-6 LANG環境変数の値と出力メッセージの言語種別

LANG環境変数の値 出力メッセージの言語種別
ja 日本語(EUCコード)
ja以外 英語(ASCIIコード)

NLSPATHの設定が誤っている場合,LANGの設定内容に関係なく,メッセージは英語で表示されます。
メッセージID メッセージテキスト 説明
KAPL05003-I Disk(aa...aa),Partition(bb...bb)へのHDLMドライバ(フィルタ部)のアタッチに成功しました。
The HDLM driver (filter component) was successfully attached to Disk (aa...aa), Partition (bb...bb).

説明
コアロジックへDisk,Partitionのパス登録に成功しました。
aa...aa:sdまたはssdデバイスのマイナー番号(10進数)
bb...bb:スライス番号(10進数)

対処
特にありません。
KAPL05008-E メモリ確保に失敗しました。(aa...aa:bb...bb) DLMgetrasユティリティを実行して,障害情報を購入元会社または保守会社に連絡してください。
Could not allocate memory. (aa...aa:bb...bb) Execute the DLMgetras utility to collect error information, and then contact your vendor or maintenance company. Refer to the HDLM User's Guide for instructions how to execute the DLMgetras utility.

説明
aa...aa:ファイルID,行番号(16進数)
bb...bb:確保しようとしたメモリサイズ(16進数)

対処
HDLMドライバが正常に開始しているか確認してください。開始していないか,エラー状態の場合,HDLM障害情報収集ユティリティ(DLMgetras)を実行して障害情報を取得し,HDLMの購入元会社,またはHDLMの保守契約があれば保守会社に連絡してください。DLMgetrasユティリティについては,「7.2 DLMgetras HDLM障害情報収集ユティリティ」を参照してください。
KAPL05011-E Disk(aa...aa),Partition(bb...bb)へのHDLMドライバ(フィルタ部)のアタッチに失敗しました。(cc...cc:dd...dd) DLMgetrasユティリティを実行して,障害情報を購入元会社または保守会社に連絡してください。
Could not attach the HDLM driver (filter component) to Disk (aa...aa), Partition (bb...bb). (cc...cc:dd...dd) Execute the DLMgetras utility to collect error information, and then contact your vendor or maintenance company. Refer to the HDLM User's Guide for instructions how to execute the DLMgetras utility.

説明
コアロジックへDisk,Partitionのパス登録に失敗しました。
aa...aa:sdまたはssdデバイスのマイナー番号(10進数)
bb...bb:スライス番号(10進数)
cc...cc:エラーコード(16進数)
dd...dd:HDLMフィルタドライバ管理テーブルアドレス(16進数)

対処
HDLMドライバが正常に開始しているか確認してください。開始していないか,エラー状態の場合,エラーと詳細コードをHDLMの購入元会社,またはHDLMの保守契約があれば保守会社に連絡してください。
KAPL05014-I デバイスオブジェクト(aa...aa)をパス(bb...bb)として登録しました。
The device object (aa...aa) was registered as the path (bb...bb).

説明
HDLMフィルタドライバのアタッチに成功し,パスとして登録しました。
aa...aa:フィルタドライバ管理テーブルアドレス(16進数)
bb...bb:パスID(16進数)

対処
特にありません。
KAPL05018-W パス(aa...aa)でのFO処理が失敗しました。(bb...bb:cc...cc) aa...aaのパス接続状態を確認してください。パス接続状態に問題が無い場合,DLMgetrasユティリティを実行して,障害情報を購入元会社または保守会社に連絡してください。
The FO processing in the path (aa...aa) failed. (bb...bb:cc...cc) Check the connection status of the path aa...aa. If there is no problem with the connection status, execute the DLMgetras utility to collect error information, and then contact your vendor or maintenance company. Refer to the HDLM User's Guide for instructions how to execute the DLMgetras utility.

説明
aa...aa:FO失敗したコアロジックパス識別子(16進数)
bb...bb:エラーコード(16進数)
cc...cc:0固定

対処
処理中のI/Oは破棄されます。パスの状態を確認して適切な処置をしてください。パス接続状態に問題がない場合,HDLM障害情報収集ユティリティ(DLMgetras)を実行して障害情報を取得し,HDLMの購入元会社,またはHDLMの保守契約があれば保守会社に連絡してください。
KAPL05019-I パス(aa...aa)でのFO処理が完了しました。I/O要求はパス(bb...bb)で処理されました。
The FO processing in the path (aa...aa) finished. The I/O request was processed in the path (bb...bb).

説明
aa...aa:パスID(16進数)
bb...bb:パスID(16進数)

対処
特にありません。
KAPL05020-I IOCTL(aa...aa)の処理を開始します。
Processing of IOCTL(aa...aa) will now start.

説明
IOCTL要求を受け付けました。
aa...aa:IOCTLコード(16進数)

対処
特にありません。
KAPL05021-I IOCTL(aa...aa)の処理は正常に完了しました。
Processing of IOCTL(aa...aa) completed normally.

説明
要求されたIOCTLに対応する処理が成功しました。
aa...aa:IOCTLコード(16進数)

対処
特にありません。
KAPL05023-E IOCTL(aa...aa)の処理に失敗しました。(bb...bb:cc...cc) HDLMマネージャやHDLMコマンドのメッセージを確認して,対処してください。適切な対処方法が不明な場合は,DLMgetrasユティリティを実行して,障害情報を購入元会社または保守会社に連絡してください。
Could not process the IOCTL(aa...aa). (bb...bb:cc...cc) Check the message of the HDLM command or the HDLM manager, and then take the appropriate action. If you do not know the appropriate action, execute the DLMgetras utility to collect error information, and then contact your vendor or maintenance company. Refer to the HDLM User's Guide for instructions how to execute the DLMgetras utility.

説明
要求されたIOCTLに対応する処理が失敗しました。
aa...aa:IOCTLコード(16進数)
bb...bb:エラーコード(16進数)
cc...cc:0固定

対処
HDLMコマンドやHDLMマネージャのメッセージを確認して,対処してください。適切な対処方法が不明な場合は,HDLM障害情報収集ユティリティ(DLMgetras)を実行して障害情報を取得し,HDLMの購入元会社,またはHDLMの保守契約があれば保守会社に連絡してください。DLMgetrasユティリティについては,「7.2 DLMgetras HDLM障害情報収集ユティリティ」を参照してください。
KAPL05039-W ディスクドライバからIOCTLエラーを受け取りました。errno = aa...aa (bb...bb:cc...cc) パスがディスクに正しく接続されているか確認してください。
Received the IOCTL error from Disk Driver. errno = aa...aa (bb...bb:cc...cc) Check whether the path is correctly connected to the disk.

説明
HDLMフィルタドライバが下位のsdまたはssdドライバからIOCTLエラーを受け取りました。
aa...aa:エラーコード(10進数)
bb...bb:IOCTLコード(16進数)
cc...cc:sdまたはssdドライバのマイナー番号(16進数)

対処
パスがディスクに正しく接続されているか確認してください。
KAPL05040-E ディスクジオメトリまたはパーティション情報の設定ができませんでした。 IOCTL = aa...aa, ErrorCode = bb...bb, PathID = cc...cc 該当パスの障害回復後,Onlineにしてください。
The disk geometry or partition information could not be set. IOCTL = aa...aa, ErrorCode = bb...bb, PathID = cc...cc After fixing the path, change its status to Online. Refer to the HDLM User's Guide for instructions how to change the path status to Online.

説明
HDLMフィルタドライバが下位のsdまたはssdドライバにディスクジオメトリまたはパーティション情報設定のIOCTLを要求しましたが,エラーが返却されました。
aa...aa:IOCTLコード(16進数)
bb...bb:エラーコード(10進数)
cc...cc:パスID(10進数)

対処
該当パスの障害を取り除いたあと,Online状態にしてください。すべてのパスでエラーが発生した場合には,操作をやり直してください。
KAPL05041-E 構成定義ファイルに記述されている定義内容が不正です。Instance = aa...aa dlmsetconfコマンドを実行した後,リブートしてください。 (bb...bb:cc...cc:dd...dd)
The contents of the configuration definition file (dlmfdrv.conf) are invalid. (Instance = aa...aa) Execute the dlmsetconf command, and then reboot. (bb...bb:cc...cc:dd...dd)

説明
HDLMフィルタドライバの構成定義ファイルの定義内容に不正がありました。
aa...aa:HDLMフィルタドライバインスタンス番号
bb...bb:不正検出個所を示すコード
cc...cc:不正情報1
dd...dd:不正情報2

対処
  1. パスがディスクに正しく接続されているかどうか確認してください。
  2. HDLMドライバ構成定義ファイル作成ユティリティ(dlmsetconf)を実行したあと,ホストを再起動してください。
KAPL05042-I Persistent Group Reservationキー登録結果 - minor = aa...aa, ioctl = bb...bb, errno = cc...cc, status = dd...dd
Results of Persistent Group Reservation key registration - minor = aa...aa, ioctl = bb...bb, errno = cc...cc, status = dd...dd

説明
保守用に出力しているメッセージです。
Persistent Group Reservation キー登録または解除の結果を出力します。
aa...aa:sdまたはssdドライバのマイナー番号(16進数)
bb...bb:IOCTL種別(内部コード)(16進数)
cc...cc:エラー番号(10進数)
dd...dd:uscsi_status(16進数)

対処
特にありません。
KAPL05043-E The processing of dynamic path deletions was aborted because there were I/Os that were not completed. Wait a while, and then re-execute the operation. instance = aa...aa

説明
完了していないI/Oがあったため,動的パス削除処理を中断しました。
aa...aa:インスタンス番号(10 進数)

対処
時間をおいてから,再実行してください。
KAPL05044-E The processing of dynamic path additions was aborted because there were I/Os that were not completed. Wait a while, and then re-execute the operation. instance = aa...aa

説明
完了していないI/Oがあったため,動的パス追加処理を中断しました。
aa...aa:インスタンス番号(10 進数)

対処
時間をおいてから,再実行してください。
KAPL05053-I IOCTL(aa...aa)の処理に失敗しました。(bb...bb:cc...cc)
Could not process the IOCTL(aa...aa). (bb...bb:cc...cc) .

説明
要求されたIOCTLに対応する処理が失敗しました。
aa...aa:IOCTLコード(16進数)
bb...bb:エラーコード(16進数)
cc...cc:0固定

対処
特にありません。
KAPL05411-W The instance number aa...aa for "dlmfdrv" already exists. The HDLM device could not be attached. Execute the DLMgetras utility to collect error information, and then contact your vendor or maintenance company. Refer to the HDLM User's Guide for instructions how to execute the DLMgetras utility.

説明
アタッチしようとしたHDLMフィルタドライバインスタンスのインスタンス番号はすでに使用されていました。
aa...aa:インスタンス番号(10進数)

対処
HDLMの購入元会社,またはHDLMの保守契約があれば保守会社に連絡してください。
KAPL05412-W An attempt to allocate a bus address for the HDLM device instance aa...aa failed. The HDLM device could not be attached.

説明
アタッチしようとしたHDLMフィルタドライバインスタンスに対して物理パス名(デバイスアドレス)割り当てに失敗しました。
aa...aa:インスタンス番号(10進数)

対処
HDLMドライバ構成定義ファイル作成ユティリティ(dlmsetconf)を実行したあと,リブートしてください。
KAPL05436-E Failed to attach the HDLM Nexus device. Instance = aa...aa. Execute the DLMgetras utility to collect error information, and then contact your vendor or maintenance company. Refer to the HDLM User's Guide for instructions how to execute the DLMgetras utility.

説明
HDLMネクサスドライバインスタンスのアタッチが失敗しました。
aa...aa:インスタンス番号(10進数)

対処
HDLMの購入元会社,またはHDLMの保守契約があれば保守会社に連絡してください。
KAPL05437-E The contents of the configuration definition file aa...aa.conf are invalid. Check whether the path is correctly connected to the disk. Execute the dlmsetconf command and reboot. Refer to the HDLM User's Guide for instructions how to execute the dlmsetconf command.

説明
フィルタドライバまたはネクサスドライバの構成定義ファイル(/kernel/drv/dlmfdrv.conf/kernel/drv/dlmndrv.conf)に不正な記述が含まれています。
aa...aa:ドライバ名

対処
パスがLUに正しく接続されているか確認してください。HDLMドライバ構成定義ファイル作成ユティリティ(dlmsetconf)を実行したあと,ホストを再起動してください。
KAPL05438-E The contents of the configuration definition file aa...aa.conf are invalid. Instance = bb...bb. Check whether the path is correctly connected to the disk. Execute the dlmsetconf command and reboot. Refer to the HDLM User's Guide for instructions how to execute the dlmsetconf command.

説明
フィルタドライバまたはネクサスドライバの構成定義ファイル(/kernel/drv/dlmfdrv.conf/kernel/drv/dlmndrv.conf)に不正な記述が含まれています。
aa...aa:ドライバ名
bb...bb:インスタンス番号(10進数)

対処
パスがLUに正しく接続されているか確認してください。HDLMドライバ構成定義ファイル作成ユティリティ(dlmsetconf)を実行したあと,ホストを再起動してください。
KAPL05439-W The property information could not be updated. (PathID = aa...aa, Code = bb...bb)

説明
プロパティ情報の更新に失敗しました。
aa...aa:PathID
bb...bb:Code

対処
システム構成を確認してください。
KAPL05451-I The path (aa...aa) has been deleted.

説明
動的LU削除機能によりLUに接続されているパス(aa...aa)が削除されました。
aa...aa:パスID

対処
特にありません。
KAPL05452-W The path (aa...aa) could not be deleted. Code = bb...bb. Stop any applications that are using the HDLM devices, and then re-execute the dlmcfgmgr utility.

説明
LUが使用中のため,パス(aa...aa)の削除はできません。
aa...aa:パスID
bb...bb:エラー情報(内部コード)

対処
上位アプリケーションを停止したあと,再度HDLM構成管理ユティリティ(dlmcfgmgr)を実行してください。
KAPL05453-I Path geometry information was recovered.(PathID=aa...aa

説明
パスのジオメトリ情報を回復しました。
aa...aa:パスID

対処
特にありません。
KAPL05514-W The label might be invalid or there might be a problem with the slice to be mounted.

説明
ラベルに誤りがあるか,またはマウントするスライスに問題があるおそれがあります。

対処
マウントしているLUがUFSのときは,マウントしているスライスを確認してください。それ以外の場合は,作成されたラベルに誤りがあるおそれがあります。ラベルを確認してください。マウントしているスライスおよびラベルを確認して,問題がなかった場合は,Oracle ASMを使用している環境で,このメッセージが出力される場合があります。この場合はシステム環境に影響を与えないため,そのまま使用してください。
KAPL05515-W A path error occurred. The label might be invalid. (ErrorCode = aa...aa, PathID = bb...bb)

説明
パスの異常が発生しました。ラベルに誤りがあるおそれがあります。
aa...aa:ErrorCode
bb...bb:PathID

対処
パスが断線していないか確認してください。エラーの原因がパスの断線以外の場合は,マウントを実行したLUのラベルに誤りがあるおそれがあります。作成したラベルを確認してください。
KAPL05516-E scsiコマンド発行時にエラーになりました。(SCSI command = aa...aa, Page number = bb...bb, Reason code = cc...cc, Status = dd...dd)
An error occurred when an SCSI command was issued. (SCSI command = aa...aa, Page number = bb...bb, Reason code = cc...cc, Status = dd...dd)

説明
scsiコマンド発行時にエラーになりました。
aa...aa:SCSIコマンド
bb...bb:ページ番号
cc...cc:理由コード
dd...dd:SCSI status code

対処

reason code = 0の場合
ストレージシステムでエラーが発生しました。ストレージシステムのログなどを確認してください。同時に出力されるKAPL05017-Eも参照してください。

reason code = 24の場合
SCSIデバイスがシステムから削除されています。以下を確認してください。
  • HBAポートが正常かどうかを確認してください。
  • ストレージシステム側でLUが削除されていないか確認してください。削除したLUを元に戻す場合は,OSのデバイスをluxadmcfgadmコマンドを実行して,回復してください。
  • global-active deviceのペアを解除していないことを確認してください。global-active deviceのペア回復後はOSのデバイスをcfgadmコマンドを実行して,回復してください。
また,同時にHDLMマネージャログに出力されるKAPL05520-Wも参照してください。

reason code = 1002の場合
HBAのポートが正常かどうかを確認ください。同時にHDLMマネージャログに出力されるKAPL05519-Wも参照してください。

reason code = 1003の場合
エラーとなったLUが使用可能な状態かストレージシステムの状態を確認してください。同時にHDLMマネージャログに出力されるKAPL05521-Wも参照してください。

上記以外のreason codeの場合
HDLMの購入元会社,またはHDLMの保守契約があれば保守会社に連絡してください。また,同時にHDLMマネージャログに出力されるKAPL05518-W またはKAPL05520-Wを参照して,OSのサポートにも連絡してください。
KAPL05517-E Sense data was received from a storage system. (sense key = aa...aa, ASC = bb...bb, ASCQ = cc...cc, sense data (HEX) = dd...dd)

説明
ストレージシステムからセンスデータを受け取りました。
aa...aa:センスキー(16進数)
bb...bb:ASC(16進数)
cc...cc:ASCQ(16進数)
dd...dd:センスデータ(16進数)(20バイト)

対処
HDLMの購入元会社,またはHDLMの保守契約があれば保守会社に連絡してください。
KAPL05518-W scsi_alloc_consistent_buf関数がエラーになりました。(SCSI minor = aa...aa, SCSI command = bb...bb, Page number = cc...cc, Return value = dd...dd)
An error occurred in the function scsi_alloc_consistent_buf. (SCSI minor = aa...aa, SCSI command = bb...bb, Page number = cc...cc, Return value = dd...dd)

説明
scsi_alloc_consistent_buf関数がエラーになりました。
aa...aa:SCSIマイナー番号(16進数)
bb...bb:SCSIコマンド(16進数)
cc...cc:ページ番号(16進数)
dd...dd:戻り値(16進数)

対処
HDLMの購入元会社,またはHDLMの保守契約があれば保守会社に連絡してください。また,エラーが発生したカーネル関数名,発生したデバイスおよび戻り値などをOSのサポートにも連絡してください。
KAPL05519-W scsi_init_pkt関数がエラーになりました。(SCSI minor = aa...aa, SCSI command = bb...bb, Page number = cc...cc, Return value = dd...dd)
An error occurred in the function scsi_init_pkt. (SCSI minor = aa...aa, SCSI command = bb...bb, Page number = cc...cc, Return value = dd...dd)

説明
scsi_init_pkt関数がエラーになりました。
aa...aa:SCSIマイナー番号(16進数)
bb...bb:SCSIコマンド(16進数)
cc...cc:ページ番号(16進数)
dd...dd:戻り値(16進数)

対処
HBAのポートが正常かどうかを確認してください。
KAPL05520-W scsi_transport関数がエラーになりました。(SCSI minor = aa...aa, SCSI command = bb...bb, Page number = cc...cc, Reason code = dd...dd)
An error occurred in the function scsi_transport. (SCSI minor = aa...aa, SCSI command = bb...bb, Page number = cc...cc, Reason code = dd...dd)

説明
scsi_transport関数がエラーになりました。
aa...aa:SCSIマイナー番号(16進数)
bb...bb:SCSIコマンド(16進数)
cc...cc:ページ番号(16進数)
dd...ddscsi_transport関数で返却される理由コード(10進数)

対処

reason code = 0の場合
ストレージシステムでエラーが発生しました。ストレージシステムのログなどを確認してください。

reason code = 24の場合
SCSIデバイスがシステムから削除されています。以下を確認してください。
  • HBAポートが正常かどうかを確認してください。
  • ストレージシステム側でLUが削除されていないか確認してください。削除したLUを元に戻す場合は,OSのデバイスをluxadmcfgadmコマンドを実行して,回復してください。
  • global-active deviceのペアを解除していないことを確認してください。global-active deviceのペア回復後はOSのデバイスをcfgadmコマンドを実行して,回復してください。

上記以外のreason codeの場合
HDLMの購入元会社,またはHDLMの保守契約があれば保守会社に連絡してください。また,エラーが発生したカーネル関数名,発生したデバイスおよび理由コードなどをOSのサポートにも連絡してください。
KAPL05521-W ストレージシステムからstandard inquiryの先頭バイトが0x7Fで返却されました。ストレージシステムのLUNのマッピングを確認してください。(SCSI minor = aa...aa, SCSI command = bb...bb, Page number = cc...cc)
A standard inquiry that has 0x7F for its first byte was returned from a storage system. Check the LUN mapping for the storage systems. (SCSI minor = aa...aa, SCSI command = bb...bb, Page number = cc...cc)

説明
ストレージシステムからstandard inquiryの先頭バイトが0x7Fで返却されました。ストレージシステムのLUNのマッピングを確認してください。
aa...aa:SCSIマイナー番号(16進数)
bb...bb:SCSIコマンド(16進数)
cc...cc:ページ番号(16進数)

対処
エラーとなったLUが使用可能な状態かストレージシステムの状態を確認してください。
KAPL05819-I 保守用トレースデータです。:aa...aa bb...bb cc...cc dd...dd
Data for maintenance: aa...aa bb...bb cc...cc dd...dd.

説明
フィルタドライバが保守用に出力しているメッセージです。
aa...aa:保守情報(16進数)
bb...bb:保守情報(16進数)
cc...cc:保守情報(16進数)
dd...dd:保守情報(16進数)

対処
特にありません。
KAPL05901-E Failed to open aa...aa directory. errno = bb...bb Execute the DLMgetras utility to collect error information, and then contact your vendor or maintenance company. Refer to the HDLM User's Guide for instructions how to execute the DLMgetras utility.

説明
dlmsetdevnameでディレクトリのオープンに失敗しました。
aa...aa:ディレクトリ名
bb...bb:エラーコード(10進数)

対処
errnoに従って対処してください。
KAPL05902-E Failed to allocate memory. errno = aa...aa Check that there is enough available memory.

説明
dlmsetdevnameでメモリの割り当てに失敗しました。
aa...aa:エラーコード(10進数)

対処
利用可能なメモリの容量を確認してください。
KAPL05903-E Failed to search aa...aa directory. Check the permission for the directory.

説明
dlmsetdevnameでディレクトリの検索に失敗しました。
aa...aa:ディレクトリ名

対処
ディレクトリの権限を確認してください。
KAPL05904-E Failed to set device name. Execute the DLMgetras utility to collect error information, and then contact your vendor or maintenance company. Refer to the HDLM User's Guide for instructions how to execute the DLMgetras utility.

説明
dlmsetdevnameでフィルタドライバに対するHDLMデバイスの論理デバイスファイル名の通知が失敗しました。

対処
HDLMドライバが正常に開始しているか確認してください。
KAPL05905-W No authority to execute the dlmsetdevname command. Do not execute the command unless it is in a boot script.

説明
dlmsetdevnameの実行権限がありません。

対処
起動スクリプト以外で実行しないでください。
KAPL05921-E There is no symbolic link file for the HDLM nexus driver (dlmndrv@bb...bb) in the aa...aa directory. Execute the dlmsetconf utility, and then reboot the host. Refer to the HDLM User's Guide for instructions how to execute the dlmsetconf command.

説明
LinkGenがaa...aaディレクトリを検索しましたが,HDLMネクサスドライバのシンボリックリンクファイルがありませんでした。
aa...aa:ディレクトリ名
bb...bb:HDLMネクサスドライバのインスタンス番号(10進数)

対処
HDLMドライバ構成定義ファイル作成ユティリティ(dlmsetconf)を実行したあと,ホストを再起動してください。
KAPL05922-I Logical device files for HDLM devices were created.

説明
HDLMデバイスの論理デバイスファイルが構成されました。

対処
特にありません。
KAPL05923-E The creation of a logical device file for the HDLM device failed. (Logical device file name = aa...aa, function name = bb...bb, error number = cc...cc) If this error persists even after you run the devfsadm command, execute the DLMgetras utility to collect error information. Then, contact your HDLM vendor or the maintenance company if you have a maintenance contract for HDLM.

説明
HDLMデバイスの論理デバイスファイルの構成に失敗しました。
aa...aa:構成に失敗した論理デバイスファイル名
bb...bb:エラーが発生した関数名
cc...cc:エラー番号

対処
devfsadmコマンドを実行して,再度エラーが発生する場合は,HDLM 障害情報収集ユティリティ(DLMgetras)を実行して障害情報を取得し,HDLM の購入元会社,またはHDLMの保守契約があれば保守会社に連絡してください。