Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Solaris用)
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3.9.3 ZFSブートディスク環境からローカルブートディスク環境への移行手順(Solaris 10およびSolaris 11の場合)
Solaris 10およびSolaris 11.0~11.4の場合に,HDLMデバイス上のZFSブートディスク環境をローカルブートディスクまたはストレージシステム上のLUに移行する手順を説明します。
- 注意事項
-
- Solaris 11.4では,この手順を使用してください。Solaris 10およびSolaris 11.0~11.3でも,この手順でローカルブートディスク環境へ移行できます。
- この手順では,移行前のブートディスクをブートデバイスに再設定しても,移行前のディスクから起動することはできません。ローカルブートディスク環境に移行する前に,移行前のブートディスク環境を必ずバックアップしてください。
- 移行後のブートディスクを用意します。
現在のZFSブートディスクの容量およびスライスの容量と,同じ容量のローカルブートディスクまたはストレージシステム上のLUを1つ用意します。ストレージシステム上のLUにブート環境を移行する場合はHDLM管理下から除外します。
- dlmmkbootユティリティを実行して,ブートディスク環境を移行します。
/opt/DynamicLinkManager/bin/dlmmkboot -d SCSIデバイス名
ブートディスク用のSCSIデバイス名をc0t0d0とした場合の例を次に示します。
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlmmkboot -d c0t0d0
-rを指定してdlmmkbootユティリティを実行した場合,ホストを再起動して,移行後の環境からブートします。
-sを指定しないでdlmmkbootユティリティを実行した場合,途中でコマンド実行の確認メッセージが表示されます。確認メッセージに対して,コマンドを実行する場合は「y」を,実行しない場合は「n」を入力してください。
あとからZFSブートディスク環境名を確認する手順については,「3.6.2 ブートディスク環境の構築の手順」の「(5) 移行後の環境を構築する」手順11を参照してください。
また,dlmmkbootユティリティは,zpool attachコマンドを実行して移行前と移行後のディスクをミラー化します。このユティリティは,再同期化(resilver)が完了すると,zpool detachコマンドを実行して移行前のディスクを切り離します。再同期化が完了するまでには,数分から十数分掛かります。
- 再同期化の進捗状況を確認する場合は,dlmmkbootユティリティを実行している端末とは別の端末で,zpool statusコマンドを実行します。zpool statusコマンドで進捗状況を確認する場合の実行例については,「7.5.4 ユティリティの実行状況の確認」の「(2) 別の端末でzpool statusコマンドを実行した場合の出力例」を参照してください。
- dlmmkbootユティリティをリブートしない指定(-rを省略)で実行した場合は,initコマンドを実行して,ホストを再起動します。
# init 6
ホストを再起動するとき,rebootコマンドは使わないでください。
- 再起動したら,zpool statusコマンドを実行して,ルートプールが移行後のデバイスだけで構成されていることを確認します。
# zpool status rpool
pool: rpool
state: ONLINE
scan: resilvered 8.55G in 0h1m with 0 errors on Thu Nov 1 12:44:00 2018
config:
NAME STATE READ WRITE CKSUM
rpool ONLINE 0 0 0
c0t0d0 ONLINE 0 0 0
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