Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Solaris用)

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3.1.1 HDLMがサポートするホストとOS

HDLMは次の表に示すOSが動作するSPARCシリーズにインストールできます。

表3-1 ホストの適用OS

OS 必要なパッチ
Solaris 10※1 ※2 ※3 119685-07以降,および127127-11以降,使用するHBAによってはそれ以外に必要なパッチがあります。これについては,HDLMのソフトウェア添付資料を参照してください。
Solaris 11.0 SRU 6.6以降※4
Solaris 11.1※5 なし
Solaris 11.2※5※6 なし
Solaris 11.3※5 なし
Solaris 11.4※5 ※7 ※8 なし

注※1
ZFSを使用する場合は,Solaris 10 6/06以降を使用してください。

注※2
ZFSを使用したブートディスク環境を作成する場合は,Solaris 10 9/10以降を使用してください。

注※3
HDLMがインストールされている環境ではSolarisフラッシュアーカイブを作成できません。

注※4
SRUは,Solaris 10リリースで使用できる保守更新またはパッチバンドルに代わるものです。

注※5
ZFSファイルシステム上のブートディスク環境の構築を,HDLM 8.2.1 以前の手順で実施している場合,または,OSのzpool attachコマンドなどでHDLMの物理デバイスを指定して実施している場合は, 次の操作ができません。
  • OSパッケージのインストールおよび更新
  • ブート環境(BE)のアクティブ化
HDLMの物理デバイスを指定したブートディスク環境であるかを確認する方法と,HDLM論理デバイスに移行するための手順については「3.7.5 物理デバイス指定の環境から論理デバイス指定の環境への移行手順」 を参照してください。

注※6
SRU 10.5以降を適用する場合は,動的にLUおよびパスを追加できなくなるため,8.4.1以降のバージョンのHDLMにアップグレードしてください。

注※7
Solaris 11.4を新規にインストールすると,Solarisマルチパス機能(MPxIO)が有効になります。この状態ではHDLMの管理対象となるデバイスが検出できません。このため,HDLM をインストールする前にstmsboot コマンドを実行して,HDLMが管理対象とする,Fibre Channelで接続するデバイスのSolarisマルチパス機能(MPxIO)を無効に変更してください。

注※8
Solaris OSをアップデートする場合は,HDLMをアンインストールしたあとにOSのアップデートを実施し,HDLMの新規インストールを行ってください。ただし,SRU(Support Repository Updates)によるOSアップデートは除きます。
Global Link Managerと連携する場合に必要なJDK

Global Link Managerと連携する場合,次の表に示すパッケージをあらかじめホストにインストールしてください。連携しない場合にはJDKのインストールは不要です。JDKがインストールされていない環境へHDLMをインストールした場合,KAPL09241-Wが表示されます。Global Link Managerと連携しない場合,このメッセージへの対処は不要です。また,KAPL09241-Wが表示されたことによるHDLMの動作への影響はありません。

アップグレードインストールの場合は,インストール前のJDKを引き続き使用します。その際にJDKのバージョンが古い場合は,インストール後に,HDLMが使用するJDKを変更してください。JDKを変更する場合は,マニュアル「Hitachi Global Link Manager 導入・設定ガイド」を参照してください。

表3-2 Global Link Managerと連携する場合に必要なJDK

OS JDKのパッケージ
Solaris 10
  • JDK 8.0(64 ビット版)
Solaris 11.0~11.2
  • JDK 8.0(64 ビット版)
Solaris 11.3~11.4
  • JDK 8.0(64 ビット版)
  • JDK 11※1※2

注※1
JDK11.0.12以降を使用してください。

注※2
JDK 8.0をインストールしたホストにHDLMをインストールしたあとで,HDLM が使用するJDK を変更してください。JDK を変更する場合は,マニュアル「Hitachi Global Link Manager 導入・設定ガイド」を参照してください。