16.2 Universal Volume Managerの操作の流れ
- メモ
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REST APIでは、ローカルストレージシステムの仮想ポートモードが有効な場合、仮想ポートIDは0が設定されているとみなします。仮想ポートモードが有効な場合、ポートに対する操作はRAID Managerを使用して実行してください。
外部ボリュームの利用を開始する
ローカルストレージシステムのポートに接続した外部ストレージシステムのボリュームをマッピングして、外部ボリュームを作成します。
- 重要
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- ストレージシステムがVSP 5000 シリーズの場合でローカルストレージシステム側のポートがTargetポートのとき、ローカルストレージ側のポートをBidirectionalポートに変更する必要があります。
- ストレージシステムがVSP G1000、VSP G1500、VSP F1500、Virtual Storage Platform、Unified Storage VMの場合、ローカルストレージシステム側のポートをExternalポートに変更する必要があります。
操作の流れを次に説明します。
- 外部ストレージシステムにボリュームを作成する
- 外部ストレージシステムにボリュームを作成します。外部ストレージシステムがREST APIをサポートしている場合は、外部ストレージシステム側のREST APIでも作成できます。
- 外部ストレージシステムのポートを設定する
- 外部ストレージシステムのポートとシステムオプションを設定します。操作方法は、ご使用の外部ストレージシステムのマニュアルを参照してください。
- 外部ストレージシステム側ポートのiSCSIターゲット情報を取得する(iSCSI接続の場合)
- 外部ストレージシステムとiSCSI接続している場合に、外部ストレージシステム側ポートのiSCSIターゲットを探索し、情報を取得します。
- ローカルストレージシステム側ポートに外部ストレージシステム側ポートのiSCSIネームを登録する(iSCSI接続の場合)
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外部ストレージシステムとiSCSI接続している場合に、取得した外部ストレージシステム側ポートのiSCSIネームを、ローカルストレージシステム側ポートに登録します。
登録したあとは、ログインテストのAPIを実行して、ログインができるかどうかを必ず確認してください。
- ローカルストレージシステム側ポートに登録された外部ストレージシステムのiSCSIネームを取得する(iSCSI接続の場合)
- 外部ストレージシステムとiSCSI接続している場合に、ローカルストレージシステム側ポートに登録されている外部ストレージシステム側ポートのiSCSIネームを取得します。
- ローカルストレージシステム側ポートに登録された外部ストレージシステムのiSCSIターゲットにログインテストする(iSCSI接続の場合)
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外部ストレージシステムとiSCSI接続している場合に、取得したiSCSIネームで外部ストレージシステムのiSCSIターゲットにログインできるかどうかをテストします。
ログインに失敗した場合は、ログインできるように設定を見直すか、そのiSCSIターゲットを削除してください。ログインできないiSCSIターゲットを残しておくと、外部ストレージシステム側ポートのiSCSIターゲットを探索するときに、ネットワークや外部ストレージシステムに負荷がかかり情報取得に失敗するおそれがあります。
- 外部ストレージシステムのポートの一覧を取得する
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接続した外部ストレージシステムのポートの情報を取得します。取得した情報は、外部ボリュームをマッピングする際に使用します。
- 外部ストレージシステム側ポートのLUの一覧を取得する
- 接続した外部ストレージシステムのポートに定義されたLUの情報を取得します。取得した情報は、外部ボリュームをマッピングする際に使用します。
- 外部パスグループの情報を取得する
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既存の外部パスグループを利用してマッピングするときは、外部パスグループの情報を取得してパスグループIDを確認します。
iSCSI接続の場合でローカルストレージシステムがVSP E シリーズ、VSP G150、G350、G370、G700、G900、VSP F350、F370、F700、F900のときは、Hitachi Storage Advisor Embeddedガイドに記載されているREST APIを使用してください。上記以外の機種のときは、RAID Managerなどのストレージ管理ソフトウェアを使用してください。
- 外部ボリュームをマッピングする
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外部パリティグループを作成して、マッピングしたい外部ストレージシステム側の外部ボリュームの情報を登録します。登録されたマッピング情報は、作成した外部パリティグループが属する外部パスグループの情報を取得するAPIで確認します。
iSCSI接続の場合でローカルストレージシステムがVSP E シリーズ、VSP G150、G350、G370、G700、G900、VSP F350、F370、F700、F900のときは、Hitachi Storage Advisor Embeddedガイドに記載されているREST APIを使用してください。上記以外の機種のときは、RAID Managerなどのストレージ管理ソフトウェアを使用してください。
- ボリュームを作成する
- ローカルストレージシステムに作成した外部パリティグループから外部ボリュームを作成します。作成した外部ボリュームは、ローカルストレージシステム上のほかのボリュームと同じように、ホストに割り当てたり、プールボリュームとして使用したりできます。
外部パスを冗長化する
ローカルストレージシステムと外部ストレージシステム間の外部パスを複数設定することで、外部ボリュームへのアクセス経路を冗長化できます。複数の外部パスを設定するには、外部パスグループにパスを追加します。外部パスグループは、外部ボリュームをマッピングするときに自動的に作成されます。
操作の流れを次に説明します。
- 外部パスグループの情報を取得する
操作対象の外部パスグループの情報を取得して、パスグループIDを確認します。
iSCSI接続の場合でローカルストレージシステムがVSP E シリーズ、VSP G150、G350、G370、G700、G900、VSP F350、F370、F700、F900のときは、Hitachi Storage Advisor Embeddedガイドに記載されているREST APIを使用してください。上記以外の機種のときは、RAID Managerなどのストレージ管理ソフトウェアを使用してください。
- 外部パスグループに外部パスを追加する
- 外部パスグループを指定して外部パスを追加します。
外部パスの優先順位を変更する
外部パスの優先順位は、外部パスグループに登録された順に高くなります。REST APIでパスの優先度を変更したい場合は、優先度を上げたいパスより先に登録されたパスを削除してから、再度パスを登録してください。
外部パス操作の流れを次に説明します。
- 外部パスグループの情報を取得する
- 操作対象の外部パスグループの情報を取得して、外部パスの優先順位やパスグループIDを確認します。
iSCSI接続の場合でローカルストレージシステムがVSP E シリーズ、VSP G150、G350、G370、G700、G900、VSP F350、F370、F700、F900のときは、Hitachi Storage Advisor Embeddedガイドに記載されているREST APIを使用してください。上記以外の機種のときは、RAID Managerなどのストレージ管理ソフトウェアを使用してください。
- 外部パスグループから外部パスを削除する
- 優先順位を下げる外部パスをパスグループから削除します。
- 外部パスグループに外部パスを追加する
- 削除した外部パスを外部パスグループに再度追加します。複数のパスを追加する場合は、優先度の高い順に追加します。
外部ボリュームの利用を廃止する
外部ストレージシステムを廃棄する場合などに、外部ボリュームへの接続を切断してマッピングを解除し、外部ボリュームの利用を廃止します。
操作の流れを次に説明します。
- 外部ボリュームへの接続を切断する
- 外部ボリュームへの接続を切断します。マッピングされている外部ボリュームへのホストI/Oが停止され、キャッシュメモリに蓄えられているデータがすべて外部ボリュームに書き込まれます(デステージされます)。
- 外部ボリュームのマッピングを解除する
- 外部パリティグル―プを削除して、外部ボリュームのマッピングを解除します。マッピングを解除しても、外部ストレージシステム側のボリュームに書き込まれたデータは削除されません。外部パスグループ内の最後の外部パリティグループが削除されると、その外部パスグループも自動的に削除されます。
- ローカルストレージシステム側ポートに登録された外部ストレージシステムのiSCSIネームを削除する(iSCSI接続の場合)
- iSCSIターゲットへの接続が不要になった場合は、ローカルストレージシステム側ポートに登録した外部ストレージシステムのiSCSIネームを削除します。