16.1 Universal Volume Managerとは
ローカルストレージシステムの外部接続用のポートと外部ストレージシステムのポート間をケーブルで接続し、外部ストレージシステムにあるボリュームをローカルストレージシステム上に割り当てる(マッピングする)と、外部ストレージシステムのボリュームを外部ボリュームとして使用できるようになります。
- ローカルストレージシステムのボリュームのデータを外部ストレージシステムにバックアップする。
- データ保管の用途でホストからボリュームを要求された場合に、外部ボリュームをホストへ割り当てる。
- 新しいストレージシステムを導入したときに、古いストレージシステム(外部ストレージシステム)からデータを移行する。
不要になった外部ストレージシステムを廃棄する場合は、外部ストレージシステムのボリュームのマッピングを解除します。
Universal Volume Managerの機能の詳細や注意事項については、マニュアルUniversal Volume Managerユーザガイドを参照してください。
Universal Volume Managerを使用する場合のシステム構成とその構成要素を次の図に示します。
- ローカルストレージシステム
-
REST APIクライアントからのリクエストを受け付ける側のストレージシステムです。
- 外部ストレージシステム
- 外部パスによってローカルストレージシステムに接続したストレージシステムです。
- 外部パス
- ローカルストレージシステムの外部接続用ポートと、外部ストレージシステムのポート間を接続した経路のことを外部パスと呼びます。外部パスには複数の経路を設定できます。同じ外部パスを使用する外部ボリュームをグルーピングしたものを外部パスグループと呼びます。
- 外部パリティグループ
- ローカルストレージシステム上で外部ボリュームを管理するために使用します。パリティ情報は含みませんが、管理上はパリティグループと同じように扱います。外部パリティグループに外部ストレージシステムの外部ボリュームを登録すると、外部ボリュームをローカルストレージシステムから使用できるようになります。
- 外部ボリューム
-
ホストから外部ストレージシステムのボリュームを使用するために、外部パリティグループから外部ボリュームを作成します。外部ボリュームは、ローカルストレージシステム上のほかのボリュームと同じように操作できます。
- ヒント
-
外部ストレージシステムにあるマッピング元のボリュームも外部ボリュームと呼びますが、ローカルストレージシステム上で使用する外部ボリュームと区別が必要な場合は、「外部ストレージシステム側の外部ボリューム」と呼びます。
- 重要
-
REST APIやRAID Manager、Storage Advisor Embeddedなどを使用して、次に示す外部ボリュームの操作を同時に複数実行すると、操作が失敗するか、または正しい結果が得られない場合があります。
- 外部ストレージシステムのポートの一覧を取得する
- 外部ストレージシステム側ポートのLUの一覧を取得する
- 外部ストレージシステム側ポートのiSCSIターゲット情報を取得する
- ローカルストレージシステム側ポートに登録された外部ストレージシステムのiSCSIターゲットにログインテストする