Hitachi

Hitachi Command Suite Configuration Manager REST API リファレンスガイド


11.9 Thin Imageペアを作成する

指定したスナップショットグループにThin Imageペアを作成します。ペアを作成したあとに、続けてスナップショットデータの取得やクローンの実行もできます。
メモ

セカンダリボリュームがないThin Imageペアは、VSP 5000 シリーズVSP E シリーズVSP Gx00 モデルVSP G1000VSP G1500VSP Fx00 モデルまたはVSP F1500の場合に作成できます。

実行権限

ストレージ管理者(ローカルバックアップ管理)

リクエストライン

POST <ベースURL>/v1/objects/storages/<ストレージデバイスID>/snapshots

リクエストメッセージ

オブジェクトID

なし。

クエリパラメータ

なし。

ボディ

Thin Imageペアを作成するコード例を次に示します。

セカンダリボリュームがない場合

{
  "snapshotGroupName": "snapshotGroup",
  "snapshotPoolId": 13,
  "pvolLdevId": 100,
  "isConsistencyGroup": true,
  "autoSplit": true,
  "isDataReductionForceCopy": true
}

セカンダリボリュームがある場合

{
  "snapshotGroupName": "snapshotGroup",
  "snapshotPoolId": 13,
  "pvolLdevId": 100,
  "svolLdevId": 101,
  "isConsistencyGroup": true,
  "autoSplit": true,
  "isDataReductionForceCopy": true
}

属性

説明

snapshotGroupName

string

(必須)Thin Imageペアを作成するスナップショットグループ名称

1~32文字で指定します。大文字と小文字を区別します。新規のグループ名称を指定すると、同時にスナップショットグループも作成します。

snapshotPoolId

int

(必須)スナップショットデータを作成するプールID

Thin ImageプールまたはHDPプールのプールIDを、0以上の10進数で指定します。

HDPプールのプールIDは、次のストレージシステムの場合に指定できます。
  • VSP 5000 シリーズ
  • VSP E シリーズ
  • VSP G150、G350、G370、G700、G900VSP F350、F370、F700、F900
  • VSP G100、G200、G400、G600、G800VSP F400、F600、F800(マイクロコードのバージョンが83-05-0X-XX/XX以降)
  • VSP G1000VSP G1500VSP F1500(マイクロコードのバージョンが80-06-0X-XX/XX以降)

pvolLdevId

int

(必須)作成するThin ImageペアのP-VOLのLDEV番号

0以上の10進数で指定します。

svolLdevId

int

HUS VMまたはVSPの場合

(必須)作成するThin ImageペアのS-VOLのLDEV番号

上記以外のストレージシステムの場合

(任意)作成するThin ImageペアのS-VOLのLDEV番号

次の場合は必ず指定します。

HUS VMまたはVSPの場合は必ず指定します。

isClone属性にtrueを指定する場合は必ず指定します。

isClone属性またはcanCascade属性にtrueを指定する場合は、DPボリュームのLDEV番号を指定します。

0以上の10進数で指定します。

省略した場合、S-VOLなしのThin Imageペアを作成します。

isConsistencyGroup

boolean

(任意)Thin Imageペアを作成するスナップショットグループをコンシステンシーグループモード(CTGモード)で作成するかどうかを指定します。

  • true:CTGモードで作成します。
  • false:CTGモードで作成しません。

省略した場合、falseが設定されます。

autoSplit

boolean

(任意)ペアの作成が完了したあと、ペアを分割するかどうかを指定します。
  • true:ペアを分割します。
  • false:ペアを分割しません。

trueを指定した場合は、ペアを分割しスナップショットデータを取得します。

この属性にtrueを指定する場合は、isClone属性にtrueを指定できません。

省略した場合、falseが設定されます。

canCascade

boolean

(任意)ペアをカスケード構成にできるかどうかを指定します。
  • true:カスケード構成にできます。
  • false:カスケード構成にできません。

isClone属性にtrueを指定する場合は、この属性にもtrueを指定します。

省略した場合、isClone属性の値と同じ値が設定されます。

isClone

boolean

(任意)クローン属性を設定してペアを作成するかどうかを指定します。
  • true:クローン属性を設定してペアを作成します。
  • false:クローン属性を設定しないでペアを作成します。

この属性にtrueを指定する場合は、autoSplit属性を指定しないでください。

この属性にtrueを指定する場合は、canCascade属性にtrueを指定してください。

省略した場合、falseが設定されます。

clonesAutomation

boolean

(任意)ペアの作成が完了したあと、クローンを実行するかどうかを指定します。

isClone属性がtrueの場合に指定できます。

  • true:クローンを実行します。
  • false:クローンを実行しません。

省略した場合、falseが設定されます。

copySpeed

string

(任意)ペアを作成したあとにクローンを実行する場合のコピー速度を指定します。

isClone属性およびclonesAutomation属性がtrueの場合に指定できます。

  • slower:低速
  • medium:中速
  • faster:高速

大文字と小文字は区別されません。

省略した場合、mediumが設定されます。

isDataReductionForceCopy

boolean

(任意)容量削減機能(dedupe and compression)が有効なボリュームでペアを強制的に作成するかどうかを指定します。

容量削減機能が有効なボリュームでペアを作成する場合、必ずtrueを指定します。

  • true:強制的に作成する
  • false:強制的に作成しない

省略した場合、falseが設定されます。

muNumber

int

(任意)作成するThin ImageペアのP-VOLのMU番号を指定します。

01023 の値を指定します。すでに使用しているMU番号は指定できません。

省略した場合、空いているMU番号が割り当てられます。

ストレージシステムがVSP 5000 シリーズVSP E シリーズVSP G150、G350、G370、G700、G900VSP G1000VSP G1500VSP F350、F370、F700、F900VSP F1500の場合に指定できます。

注※ 容量削減機能(圧縮または重複排除)が有効なボリュームを使用してペアを作成すると、圧縮または重複排除されたデータをコピーするため、コピーの性能やホストのI/O 性能が低下する場合があります。また、autoSplit属性がfalseの場合、ペアの作成が完了したかどうかは、ジョブのステータスではなく対象のリソースの状態を取得して確認してください。

レスポンスメッセージ

ボディ
ジョブオブジェクトを返します。affectedResources以外の属性については、ジョブオブジェクトの説明を参照してください。

属性

説明

affectedResources

作成したThin ImageペアのURL

ステータスコード

この操作のリクエストに対するステータスコードについては、HTTPステータスコードの説明を参照してください。

コード例

curl -v -H "Accept: application/json" -H "Content-Type: application/json" -H "Authorization:Session b74777a3-f9f0-4ea8-bd8f-09847fac48d3" -X POST --data-binary @./InputParameters.json https://192.0.2.100:23451/ConfigurationManager/v1/objects/storages/836000123456/snapshots