Hitachi

Hitachi Command Suite Configuration Manager REST API リファレンスガイド


11.1 Thin Imageとは

Thin Imageは、プライマリボリュームとの差分だけを保存することでストレージシステム内にボリュームの複製を作成します。

プライマリボリュームを更新するとき、差分データをスナップショットデータとしてThin ImageプールまたはHDPプールに取得します。

ストレージシステム内のデータに障害が発生した場合、スナップショットデータを使用してデータを復元できます。REST APIクライアントからAPIを発行してThin Imageを操作します。

メモ

REST APIではCopy-on-Write Snapshotペアの管理はできません。必要に応じてThin Imageペアの管理を使用してください。

スナップショットデータを取得するためには、LDEVまたはDPボリュームをプライマリボリューム、Thin Image用の仮想ボリュームまたはDPボリュームをセカンダリボリュームとするThin Imageペアを作成します。作成したペアをスナップショットグループやコンシステンシーグループに登録すると、グループ単位で処理を実行することもできます。コンシステンシーグループを定義している場合、グループ内のすべてのプライマリボリュームについて、ストレージシステムが要求を受け付けた時刻のスナップショットデータを取得できます。

Thin Imageペアに対してThin Imageペアを作成することで、カスケード構成にもできます。また、Thin Imageペアに対してクローンを作成することもできます。作成したクローンはDPボリュームとして利用できるようになります。

Thin Imageの詳細については、マニュアルThin Imageユーザガイドを参照してください。