11.1 Thin Imageとは
プライマリボリュームを更新するとき、差分データをスナップショットデータとしてThin ImageプールまたはHDPプールに取得します。
ストレージシステム内のデータに障害が発生した場合、スナップショットデータを使用してデータを復元できます。REST APIクライアントからAPIを発行してThin Imageを操作します。
- メモ
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REST APIではCopy-on-Write Snapshotペアの管理はできません。必要に応じてThin Imageペアの管理を使用してください。
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セカンダリボリュームがないThin Imageペアを作成した場合
プライマリボリュームのデータに問題が発生した場合、スナップショットデータを使用してプライマリボリュームを回復することができます。セカンダリボリュームが必要になった時点で、あとからスナップショットデータにセカンダリボリュームを割り当てることもできます。
- メモ
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セカンダリボリュームがないThin Imageペアは、VSP 5000 シリーズ、VSP E シリーズ、VSP Gx00 モデル、VSP G1000、VSP G1500、VSP Fx00 モデルまたはVSP F1500の場合に作成できます。
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セカンダリボリュームがあるThin Imageペアを作成した場合
スナップショットデータでプライマリボリュームを回復するだけでなく、スナップショットデータを取得した時点の複製をセカンダリボリュームから参照できます。Thin Imageペアのスナップショットを取得する場合の例を次の図に示します。
スナップショットデータを取得するためには、LDEVまたはDPボリュームをプライマリボリューム、Thin Image用の仮想ボリュームまたはDPボリュームをセカンダリボリュームとするThin Imageペアを作成します。作成したペアをスナップショットグループやコンシステンシーグループに登録すると、グループ単位で処理を実行することもできます。コンシステンシーグループを定義している場合、グループ内のすべてのプライマリボリュームについて、ストレージシステムが要求を受け付けた時刻のスナップショットデータを取得できます。
Thin Imageペアに対してThin Imageペアを作成することで、カスケード構成にもできます。また、Thin Imageペアに対してクローンを作成することもできます。作成したクローンはDPボリュームとして利用できるようになります。
Thin Imageの詳細については、マニュアルThin Imageユーザガイドを参照してください。