2.4 ユーザ認証
REST APIでは、セッションベースのユーザ認証を行います。 REST APIクライアントがREST APIサーバにアクセスして操作を開始する際には、必ず最初にセッションを生成します。セッション生成のリクエストでは、ストレージシステムにアクセスするためのユーザIDとパスワードによる認証を行いますが、セッション生成後は、セッションの情報をAuthorizationヘッダに指定し、セッションの情報に基づいて認証を行います。
- メモ
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REST APIのユーザ認証には、ストレージシステムに登録されたユーザまたはストレージシステムに接続された外部認証サーバと外部認可サーバで管理されているユーザを使用してください。
Hitachi Command Suite製品など、ほかの製品のユーザや、ほかの製品に接続された外部認証サーバと外部認可サーバで管理されているユーザは、REST APIのユーザ認証には使用できません。
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ストレージシステムとHitachi Command Suite製品など、ほかの製品が同じ外部認証サーバと外部認可サーバに接続している場合、REST APIのユーザ認証には、ほかの製品で利用するユーザとは別のユーザを新規に作成してください。その場合、次の条件を満たすユーザとしてください。
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外部認証ユーザを作成する場合は、このユーザをHitachi Command Suite製品に登録しないでください。
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外部認可ユーザを作成する場合は、この外部認可グループをHitachi Command Suite製品に登録しないでください。
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ユーザ認証の使い分けについて
REST APIを使用するときは、下記のとおり認証方法を使い分けてください。
- ストレージシステムの登録:ユーザIDとパスワードによる認証
- セッションの生成:ユーザIDとパスワードによる認証
- 上記以外の操作:セッションによる認証
REST APIの運用に合わせた認証の流れを次に示します。
ユーザIDとパスワードによる認証
Authorizationヘッダに、次の形式で認証情報を指定します。
Authorization: Basic <認証情報>
- 認証情報
- ユーザIDとパスワードをコロン(:)でつないだ文字列をBase64でエンコードした文字列を指定します。 ストレージシステムのリソースを操作できるユーザアカウントのユーザIDとパスワードを使用してください。
REST APIでは、ユーザIDとパスワードに次の文字を使用できます。
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項目 |
文字数 |
使用できる文字 |
|---|---|---|
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ユーザID |
1~63文字 |
次の文字が使用できます。※
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パスワード |
6 ~63文字 |
次の文字が使用できます。※
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- ストレージシステムがVSP G1000、VSP G1500またはVSP F1500で、REST APIサーバとの通信にSSL通信を利用している場合
- ストレージシステムがVSP G150、G350、G370、G700、G900、VSP F350、F370、F700、F900の場合
- 半角英数字
- 次の半角記号
- . / @ _
- 半角英数字
- 次の半角記号
, - . / @ _ \
ユーザIDがsample-user、パスワードがsample-passwordの場合のAuthorizationヘッダの例を次に示します。
Authorization: Basic c2FtcGxlLXVzZXI6c2FtcGxlLXBhc3N3b3Jk
セッションによる認証
Authorizationヘッダに、次の形式でセッションのトークンを指定します。
Authorization: Session <トークン>
- トークン
- トークンは、セッションを生成すると返却される認証情報です。この情報を基に、リクエストが認証済みユーザから発行されたかどうかを判定します。
Authorizationヘッダの指定例:
Authorization : Session 550e8400-e29b-41d4-a716-446655440000
- メモ
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次のストレージシステムの場合、ストレージシステムにアカウントが登録されていないユーザで、外部認証サーバと外部認可サーバで管理されているユーザアカウントでは、REST APIで以下の操作を実行できません。これらの操作を実行するには、ストレージシステムに登録されているユーザアカウントを使用してください。
- 対象のストレージシステム
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- マイクロコードのバージョンが80-06-77-XX/XXより前のVSP G1000、VSP G1500、VSP F1500
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Virtual Storage Platform
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HUS VM
- 実行できない操作
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ストレージシステムの登録・削除
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ストレージシステムの情報の変更
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ジョブの情報の取得
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ユーザに対するすべての操作
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ユーザグループの情報の取得
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リソースグループに対するすべての操作
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リモートストレージシステムの登録・削除
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セッションの一覧の取得
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セッションの破棄
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CLPRの作成・削除・変更
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ストレージシステムの構成変更の通知先の登録・削除
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ストレージシステムの情報検索の機能を使用した情報の取得
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ストレージシステムの構成情報の更新
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REST APIサーバの通信モードの変更
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