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Hitachi Command Suite Configuration Manager REST API リファレンスガイド


1.8.12 Configuration Manager REST APIサーバと暗号化モジュール間の通信に適用されるタイムアウト値の設定

Configuration Manager REST APIサーバとVSP G1000VSP G1500またはVSP F1500間でSSL通信を利用している環境で、情報取得のAPIを実行すると、 KART20022-EやKART40126-Eなどのエラーメッセージが出力されて操作が失敗することがあります。 この場合に、通信環境に問題がないと考えられるときは、REST APIサーバと暗号化モジュール間の通信でタイムアウトが発生しているおそれがあります。

背景

タイムアウト値はデフォルトで10分に設定されています。APIが処理するストレージリソースの数が多く、処理に時間がかかる場合、タイムアウト値を変更するとエラーを解消できることがあります。REST APIサーバと暗号化モジュール間の通信に適用されるタイムアウト値について説明します。

タイムアウト値の目安

タイムアウト値がデフォルトの10分の場合に、タイムアウトせずに情報取得処理を実行できるリソース数の上限の目安を次に示します。取得するリソースが、次に示す数よりも多くストレージシステム上に存在する場合は、リソース数に応じてタイムアウト値を大きくすることをお勧めします。

リソース

リソース数の上限の目安

内部ボリューム

16,384

外部ボリューム

16,384

コピーグループ

800

スナップショットグループ

800

コピーペア

2,048

タイムアウト値の変更方法

タイムアウト値を変更するには、setPropertyコマンドを実行します。

前提条件

次のどれかのユーザで管理サーバにログインしていること

ヒント

現在の設定値は、次の場所にあるStartupV.propertiesファイルのrest.storage.connection.timeoutプロパティで確認できます。ファイルが存在しない場合や、ファイル内にrest.storage.connection.timeoutプロパティがない場合は、デフォルト値で動作します。

Windowsの場合:
REST APIのインストール先>\data\properties\StartupV.properties
Linuxの場合:
REST APIのインストール先>/data/properties/StartupV.properties

操作手順

  1. 次のコマンドを実行します。

    Windowsの場合:
    REST APIのインストール先>\bin\setProperty.bat rest.storage.connection.timeout <タイムアウト値
    Linuxの場合:
    REST APIのインストール先>/bin/setProperty.sh rest.storage.connection.timeout <タイムアウト値

    タイムアウト値は、1分~60分の間で指定します(単位:分)。

    コマンド実行後にREST APIサーバが再起動されます。コマンドラインの最後に-noRestartを指定すると、REST APIサーバを再起動せずに終了します。

    setPropertyコマンドを実行すると、StartupV.propertiesファイルのrest.storage.connection.timeoutプロパティの設定値が指定した値に変更されます。ファイルが存在しない場合は新規作成されます。

    コマンドを実行するたびに、現在のStartupV.propertiesファイルはバックアップされます。バックアップファイルは、作成日時を付けたファイル名(例:StartupV_20200220-093320.properties)で同じディレクトリに作成されます。