Hitachi

Hitachi Command Suite Configuration Manager REST API リファレンスガイド


1.4 管理サーバの要件および前提プログラムの確認

REST APIをインストールする前に、管理サーバのマシンやOSの要件を確認し、前提プログラムとしてOSのライブラリをインストールしておく必要があります。また、必要に応じて、RAID Managerのインストール状況を確認してください。

管理サーバのOSがLinuxの場合、一般ユーザでREST APIをインストールするときの管理サーバの要件および前提プログラムについては、一般ユーザでREST APIをインストールした環境での運用の説明を参照してください。

管理サーバの要件

管理サーバの要件、必要なOSのライブラリについては、ソフトウェア添付資料で事前に確認してください。

REST APIは、DHCPによる動的なIPアドレスが割り振られている管理サーバ上では運用できません。管理サーバ(Configuration Manager REST APIサーバ)には、固定のIPアドレスを設定してください。

1台のストレージシステムのコマンドデバイスが複数のゲストOSにマッピングされ、それらのゲストOS上にREST APIをインストールしてストレージシステムを管理する場合は、それぞれのゲストOSは異なる物理サーバ上で動作する必要があります。REST APIがインストールされたそれぞれのゲストOSが同一の物理サーバで動作する場合、ストレージシステムがゲストOS間の違いを区別できないことが原因で予期しないエラーが発生する可能性があります。

RAID Manager

このバージョンのREST APIには、バージョン01-64-03/XX(推奨バージョン)のRAID Managerが同梱されています。REST APIのすべての機能を使用するには、上記バージョン以降のRAID Managerが必要です。

RAID Managerのバージョンが古い場合、APIの実行が失敗したり、一部の属性が取得できないことなどがあります。必要に応じてRAID Managerのバージョンを確認し、推奨バージョン以降でない場合は、RAID Managerをバージョンアップしてください。

メモ
  • Configuration Managerのバージョンが10.0.0以降の場合で、かつRAID Managerのバージョンが01-52-03/XXより前の場合、ストレージシステム(VSP G100、G200、G400、G600、G800VSP F400、F600、F800)のDTLS暗号化通信方式を使用できません。
  • REST APIに同梱されているRAID Managerがインストールされた環境では、RAID Managerのファイルが使用されていると、REST APIのアップグレードインストール、上書きインストール、アンインストールができません。これらの操作を行う場合は、事前にRAID Managerを使用しているプログラムを停止してください。
管理サーバにRAID Managerがインストールされていない場合、REST APIをインストールするとREST APIが同梱しているRAID Managerが一緒にインストールされます。このとき、RAID Managerのインストール先へのシンボリックリンクが作成されます。
Windowsの場合:
REST APIをインストールしたドライブのルートフォルダに、REST APIのインストール先>\HORCMへのシンボリックリンクが作成されます。
Linuxの場合:
ルートディレクトリに、REST APIのインストール先>/HORCMへのシンボリックリンクが作成されます。
メモ

REST APIに同梱されているRAID Managerがインストールされた環境に対して、RAID Managerを新たに個別でインストールしてそのRAID Managerを使用する場合(REST APIが使用するRAID Managerを切り替える場合)、事前にREST APIのサービスを停止してから、次の操作を実施してください。そのあと、REST APIのサービスを起動してください。

Windowsの場合:
インストール先のドライブのルートフォルダにあるHORCMシンボリックリンクを削除してからRAID Managerを新規インストールしてください。
Linuxの場合:
ルートディレクトリにあるHORCMシンボリックリンクを削除してから、RAID Managerを通常の手順でルートディレクトリに新規インストールしてください。
管理サーバにすでにRAID Managerがインストールされている場合、REST APIをインストールしたときの動作は次のようになります。
インストールされているRAID Managerのバージョンが01-37-03/XX以降の場合:
RAID Managerはそのままで、REST APIだけがインストールされます。ただし、RAID Managerが推奨バージョンより前のときは、REST APIの一部の機能が使用できません。
インストールされているRAID Managerのバージョンが01-37-03/XXより前の場合:
REST APIはインストールできません。このとき、一度RAID ManagerをアンインストールしてからREST APIをインストールしてください。
メモ
  • 管理サーバにすでにRAID Managerがインストールされている場合、REST APIをインストールするときは、REST APIをインストールする前に、RAID ManagerのバージョンおよびRAID Managerの提供元(日立またはHPE)を確認してください。どちらも、raidqry -hコマンドで確認できます。

    RAID Managerのバージョンは、raidqry -hコマンドの実行結果のVer&Revの値で確認できます。

    RAID Managerの提供元は、raidqry -hコマンドの実行結果のModelの値で確認できます。

    日立から提供されるRAID Managerの場合:Modelの値がRAID-Manager

    HPEから提供されるRAID Manager(RAID Manager XP)の場合:Modelの値がXP8 RAID-Manager

    REST APIで日立のストレージシステムを管理する場合は、日立から提供されるRAID Managerである必要があります。REST APIでHPEのストレージシステムを管理する場合は、HPEから提供されるRAID Manager XPである必要があります。

    REST APIで日立のストレージシステムとHPEのストレージシステムの両方を管理する場合、管理サーバにRAID ManagerとRAID Manager XPを混在できます。RAID ManagerとRAID Manager XPを混在させて使用する場合、RAID Manager XPをインストールしたあとにRAID Managerをインストールしてください。この場合、raidqry -hコマンドの実行結果のModelの値はRAID-Managerになります。

  • REST API に同梱されたRAID Managerがインストールされている場合、raidqry -hコマンドの実行結果のModelの値は常にRAID-Managerになります。
  • REST APIは次の場所にインストールされているRAID Managerを使用します。

    Windowsの場合:REST APIをインストールしたドライブのHORCMフォルダ(優先して使用されます)、または小さいドライブ番号(C、D、Eなど)のHORCMフォルダ

    Linuxの場合:/HORCMディレクトリ

  • RAID Managerのコマンドを手動で実行したり、ユーザスクリプトから実行したりする場合、またはRAID Managerを使用するプログラムを使用する場合は、REST APIサーバがインストールされている管理サーバとは別のマシンで動作させることを推奨します。REST APIサーバと同じマシンで動作させるときは、REST APIで使用するユーザアカウントとRAID Managerで使用するユーザアカウントは、それぞれ専用のアカウントを使用してください。REST APIとRAID Managerで同じユーザアカウントを使用していると、コマンド実行時にアカウントが不当にログアウトされ、コマンドの実行に失敗することがあります。

    次のプログラムはRAID Managerを使用しているため注意が必要です。

    • Hitachi Automation Director
    • Device Managerエージェント

RAID Managerのインストールおよびアンインストールについては、マニュアルRAID Managerインストール・設定ガイドを参照してください。