Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Linux®用)

[目次][索引][前へ][次へ]


7.7.2 パラメタ

-r
フィルタドライバ内部でメモリを確保するときのリトライ回数を指定します。メモリ確保に失敗した場合には0.05秒間隔でリトライをします。リトライが長時間続くことによってI/Oが実行されない場合は,適切なリトライ回数を設定してください。リトライ回数を超えて,メモリ確保に失敗した場合はsyslogおよびHDLMマネージャのログにKAPL05708-Eのメッセージを出力します。

retrycount
-1~2147483646の数値を指定します。
-1:メモリが確保できるまでリトライします。システムの初期値です。
0:リトライを行いません。
1~2147483646:指定した回数だけリトライします。
-1より小さい数値,2147483646より大きい数値,または数値以外を指定したときはKAPL12559-Eのメッセージを表示して終了します。

-inqt
SCSI INQUIRYコマンドのタイムアウト値を秒単位で指定します。HDLMはタイムアウト値の初期値を30秒としています。なお,-inqtパラメタで指定するタイムアウト値は,HDLMから実行するSCSI INQUIRYコマンドにだけ適用されます。ほかのアプリケーションから実行しているSCSI INQUIRYコマンドには影響しません。

InquiryTimeout
-1,または1~3600の数値を指定します。
-1:タイムアウトをHDLMの初期値である30秒に設定します。
1~3600:タイムアウト値(秒単位)
0,-1より小さい数値,3600より大きい数値,または数値以外を指定したときはKAPL12553-Wのメッセージを表示して終了します。

-inqr
SCSI INQUIRYコマンドのリトライ回数を指定します。HDLMはリトライ回数の初期値を1回としています。なお,-inqrパラメタで指定するリトライ回数は,HDLMから実行するSCSI INQUIRYコマンドにだけ適用されます。ほかのアプリケーションから実行しているSCSI INQUIRYコマンドには影響しません。

InquiryRetry
-1~2147483646の数値を指定します。
-1:リトライをHDLMの初期値である1回に設定します。
0:リトライを行いません。
1~2147483646:指定した回数だけリトライします。
-1より小さい数値,2147483646より大きい数値,または数値以外を指定したときはKAPL12553-Wのメッセージを表示して終了します。

-prsup
パーシステントリザーブをサポートするクラスタ(HAモニタおよびRHCM)と連携する場合に指定します。

ReserveStatus
onまたはoffを指定します。デフォルト値は「off」です。
on:パーシステントリザーブをサポートするクラスタと連携します。
off:パーシステントリザーブをサポートするクラスタと連携しません。
このパラメタを指定できるOSは次のとおりです。
・Red Hat Enterprise Linux 5
・Red Hat Enterprise Linux 6
・Red Hat Enterprise Linux 7
・Oracle Linux 6
・Oracle Linux 7

-h
HDLMドライバオプション設定ユティリティ(dlmsetopt)の形式を表示します。

使用例

(例1)リトライ回数に「100000」を指定する場合
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlmsetopt -r 100000
KAPL12554-I HDLMドライバオプション設定ユティリティを起動しました。
KAPL12555-I HDLMドライバオプション設定ユティリティが正常終了しました。
KAPL12558-I オプション設定を有効にするためシステムを再起動してください。

(例2)ヘルプを表示する場合

Red Hat Enterprise Linux 5,Red Hat Enterprise Linux 6,Red Hat Enterprise Linux 7,Oracle Enterprise Linux 5,Oracle Linux 6,Oracle Linux 7,Oracle Unbreakable Enterprise Kernelの場合:
 
#  /opt/DynamicLinkManager/bin/dlmsetopt –h
KAPL12554-I HDLM ドライバオプション設定ユティリティを起動しました。
Usage: dlmsetopt {-r retrycount | -inqt InquiryTimeout | -inqr InquiryRetry | -prsup ReserveStatus | -h}
       retrycount: -1             = Infinite
                 0              = No Retry
                 1-2147483646   = Retry Count
       InquiryTimeout: -1        = Default Timeout(30(s))
                       1-3600     = Inquiry Timeout Value
       InquiryRetry: -1         = Default Retry(1)
                    0           = No Retry
                    1-2147483646 = Inquiry Retry Count
       ReserveStatus: on      = Persistent Reserve Support
                       off     = No Persistent Reserve Support(Default)
KAPL12555-I HDLM ドライバオプション設定ユティリティが正常終了しました。 

上記以外の場合:
 
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlmsetopt –h
KAPL12554-I HDLM ドライバオプション設定ユティリティを起動しました。
Usage: dlmsetopt {-r retrycount | -inqt InquiryTimeout | -inqr InquiryRetry | -h}
       retrycount: -1             = Infinite
                   0              = No Retry
                   1-2147483646   = Retry Count
       InquiryTimeout: -1         = Default Timeout(30(s))
                       1-3600     = Inquiry Timeout Value
       InquiryRetry: -1           = Default Retry(1)
                     0            = No Retry
                     1-2147483646 = Inquiry Retry Count
KAPL12555-I HDLM ドライバオプション設定ユティリティが正常終了しました。

注意事項

[目次] [前へ] [次へ]


All Rights Reserved. Copyright© 2014, 2016, Hitachi, Ltd.