Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Linux®用)

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6.7.2 パラメタ

ここでは,viewオペレーションのパラメタを次の順に説明します。

(1) プログラム情報を表示する場合

(2) パス情報を表示する場合

(3) LU情報を表示する場合

(4) HDLMデバイス,SCSIデバイスおよびLDEV情報の対応を表示する場合

(5) viewオペレーションの形式を表示する場合

この項の構成
(1) プログラム情報を表示する場合
(2) パス情報を表示する場合
(3) LU情報を表示する場合
(4) HDLMデバイス,SCSIデバイスおよびLDEV情報の対応を表示する場合
(5) viewオペレーションの形式を表示する場合

(1) プログラム情報を表示する場合

-sys [-sfunc|-msrv|-adrv|-pdrv|-lic|-audlog|-lbpathusetimes|-expathusetimes|-exrndpathusetimes|-pstv]
HDLMのプログラム情報が表示されます。
後続パラメタで,情報を表示する対象を指定します。後続パラメタを省略した場合は,監査ログ採取の設定情報,ロードバランスの同一パス使用回数,拡張ロードバランスの同一パス使用回数,および物理ストレージシステム情報の表示機能の設定状態を除くすべてのプログラム情報が表示されます。指定するパラメタ,表示される情報,表示される項目,およびその説明を「表6-11 プログラム情報の表示項目」に示します。

-t
各情報の項目名を表示しません。

表6-11 プログラム情報の表示項目

パラメタおよび表示される情報 表示項目 説明
-sfunc
HDLMの機能設定情報
HDLM Version HDLMのバージョン番号です。
-sfunc
HDLMの機能設定情報
Service Pack Version HDLMのSPバージョン番号です。SPがインストールされていない場合は,空白です。
-sfunc
HDLMの機能設定情報
Load Balance ロードバランス機能の設定状態です。
  • 設定状態
    on:有効 off:無効
  • アルゴリズム
    設定状態がonの場合,onのあとの( )にロードバランスのアルゴリズムを表示します。
    rr:ラウンドロビン
    extended rr:拡張ラウンドロビン
    lio:最少I/O数
    extended lio:拡張最少I/O数
    lbk:最少ブロック数
    extended lbk:拡張最少ブロック数
-sfunc
HDLMの機能設定情報
Support Cluster 空白
-sfunc
HDLMの機能設定情報
Elog Level 障害ログ採取レベルです。
  • 0:障害ログを採取しない
  • 1:Errorレベル以上の障害情報を採取する
  • 2:Warningレベル以上の障害情報を採取する
  • 3:Informationレベル以上の障害情報を採取する
  • 4:Informationレベル(保守情報も含む)以上の障害情報を採取する
-sfunc
HDLMの機能設定情報
Elog File Size(KB) 障害ログファイルのサイズです。単位は「キロバイト」です。
-sfunc
HDLMの機能設定情報
Number Of Elog Files 障害ログファイル数です。
-sfunc
HDLMの機能設定情報
Trace Level トレースの出力レベルです。
  • 0:トレースを出力しない
  • 1:エラー情報だけ出力する
  • 2:プログラムの動作概略を出力する
  • 3:プログラムの動作詳細を出力する
  • 4:すべての情報を出力する
-sfunc
HDLMの機能設定情報
Trace File Size(KB) トレースファイルのサイズです。単位は「キロバイト」です。
-sfunc
HDLMの機能設定情報
Number Of Trace Files トレースファイル数です。
-sfunc
HDLMの機能設定情報
Path Health Checking パスヘルスチェック機能の設定状態です。
  • 設定状態
    on:有効 off:無効
  • チェック間隔
    設定状態がonの場合,onのあとの( )にパスヘルスチェックを実行するチェック間隔を表示します。単位は「分」です。
-sfunc
HDLMの機能設定情報
Auto Failback 自動フェイルバック機能の設定状態です。
  • 設定状態
    on:有効 off:無効
  • チェック間隔
    設定状態がonの場合,onのあとの( )に,パスの状態を確認するチェック間隔を表示します。単位は「分」です。
-sfunc
HDLMの機能設定情報
Reservation Status 空白
-sfunc
HDLMの機能設定情報
Intermittent Error Monitor 間欠障害監視の設定状態です。
  • 設定状態
    on:有効 off:無効
    自動フェイルバックが「off」の場合,間欠障害監視に「on」が表示されていても,監視は無効です。自動フェイルバックが「on」になったときに間欠障害監視が有効になります。
  • 障害監視時間および障害発生回数
    設定状態がonの場合,onのあとの( )に,設定した障害監視時間および障害発生回数が,「障害発生回数 / 障害監視時間」の形式で表示されます。単位は「回」と「分」です。
-sfunc
HDLMの機能設定情報
Dynamic I/O Path Control ダイナミックI/Oパスコントロール機能の設定状態です。
  • 設定状態
    on:有効 off:無効
  • チェック間隔
    設定状態のあとの( )に,ストレージシステム側で行われるコントローラ切り替え情報を見直すチェック間隔を表示します。単位は「分」です。
    ストレージシステム単位またはLU単位ごとに異なる設定をしていた場合は,チェック間隔の( )のあとに「*」が付加されます。
-msrv
HDLMマネージャの情報
HDLM Manager HDLMマネージャの状態です。
Alive:正常 Dead:停止
Ver HDLMマネージャのバージョン番号です。
WakeupTime HDLMマネージャの起動時刻です。
-adrv
HDLMアラートドライバの情報
HDLM Alert Driver HDLMアラートドライバの状態です。
Alive:正常 Dead:停止
Ver HDLMアラートドライバのバージョン番号です。
WakeupTime HDLMアラートドライバの起動時刻です。
ElogMem Size HDLMアラートドライバの障害ログメモリのサイズです。単位は「キロバイト」です。
-pdrv
HDLMドライバの情報
HDLM Driver HDLMドライバの状態です。
Alive:正常 Dead:停止
Ver HDLMドライバのバージョン番号です。
WakeupTime HDLMドライバの起動時刻です。
-lic
HDLMのライセンス情報
License Type ライセンスの種別です。
  • Permanent:永久ライセンス
  • Temporary:一時ライセンス
  • Emergency:非常ライセンス
Expiration ライセンスの期限です。
  • 永久ライセンスの場合:-
  • 一時ライセンスまたは非常ライセンスの場合:ライセンスの期限がyyyy/mm/dd(ndays after)の形式で表示されます。ライセンスの期限までn日ある場合にview -sys -licオペレーションを実行したときは,「(ndays after)」と表示されます。
    ライセンス期限の満了日(2006年08月21日)まであと100日ある場合の表示例
    Expiration
    2006/08/21(100days after)
-audlog
監査ログ採取の設定情報
Audit Log 監査ログ採取の設定状態です。
  • 設定状態
    on:採取する off:採取しない
  • 監査ログ採取レベル
    設定状態がonの場合,onのあとの( )に,設定した採取レベルが表示されます。採取レベルは重要度(Severity)を示し,0~7で表示されます。
-audlog
監査ログ採取の設定情報
Audit Log Category 監査ログの出力対象となっている種別を表示します。種別を表す文字列が「,」で区切って表示されます。
ss:StartStop
a:Authentication
ca:ConfigurationAccess
上記のすべての種別が設定されている場合は「all」が表示されます。
監査ログ採取をしない設定の場合は「-」が表示されます。
-audlog
監査ログ採取の設定情報
Audit Log Facility 監査ログのFacility名が表示されます。「user」,「local0」,「local1」,「local2」,「local3」,「local4」,「local5」,「local6」,または「local7」が表示されます。
監査ログ採取をしない設定の場合は「-」が表示されます。
-lbpathusetimes
ロードバランスの同一パス使用回数
Times Same Path Was Used ロードバランスのアルゴリズムに,ラウンドロビン(rr),最少I/O数(lio),または最少ブロック数(lbk)を適用する場合,I/Oに同一のパスを使用する回数です。
Global Link Managerを使用してLU単位で同一パス使用回数を設定している場合は,値のあとに「*」が付きます。
-expathusetimes
拡張ロードバランスの同一パス使用回数(シーケンシャルI/O)
Times Same ExPath Was Used ロードバランスのアルゴリズムに,拡張ラウンドロビン(exrr),拡張最少I/O数(exlio),または拡張最少ブロック数(exlbk)を適用する場合,シーケンシャルI/Oに同一のパスを使用する回数です。
Global Link Managerを使用してLU単位で同一パス使用回数を設定している場合は,値のあとに「*」が付きます。
-exrndpathusetimes
拡張ロードバランスの同一パス使用回数(ランダムI/O)
Times Same ExPath Was Used(R) ロードバランスのアルゴリズムに,拡張ラウンドロビン(exrr),拡張最少I/O数(exlio),または拡張最少ブロック数(exlbk)を適用する場合,ランダムI/Oに同一のパスを使用する回数です。
Global Link Managerを使用してLU単位で同一パス使用回数を設定している場合は,値のあとに「*」が付きます。
-pstv
物理ストレージシステム情報の表示機能の設定情報
Physical Storage View 物理ストレージシステム情報の表示機能の設定状態です。
on:有効 off:無効

注※
クラスタソフトウェアを使用する場合,クラスタ機能の設定状態,およびクラスタサーバの種類は表示されませんが,実際にはクラスタ機能は問題なく動作します。

使用例

使用例1
HDLMの機能設定情報を表示する場合
 
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -sfunc
HDLM Version                   : x.x.x-xx
Service Pack Version           : 
Load Balance                   : on(extended lio)
Support Cluster                :
Elog Level                     : 3
Elog File Size(KB)             : 9900
Number Of Elog Files           : 2
Trace Level                    : 0
Trace File Size(KB)            : 1000
Number Of Trace Files          : 4
Path Health Checking           : on(30)
Auto Failback                  : off
Reservation Status             :
Intermittent Error Monitor     : off
Dynamic I/O Path Control       : off(10)
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
#
 

使用例2
HDLMマネージャの情報を表示する場合
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -msrv
HDLM Manager Ver         WakeupTime
Alive        x.x.x-xx    yyyy/mm/dd hh:mm:ss
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
# 

使用例3
HDLMアラートドライバの情報を表示する場合
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -adrv
HDLM Alert Driver Ver          WakeupTime          ElogMem Size
Alive             x.x.x-xx     yyyy/mm/dd hh:mm:ss 1000
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
# 

使用例4
HDLMドライバの情報を表示する場合
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -pdrv
HDLM Driver Ver          WakeupTime
Alive       x.x.x-xx     yyyy/mm/dd hh:mm:ss
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
# 
 

使用例5
HDLMのライセンス情報を表示する場合
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -lic
License Type Expiration
Permanent    -
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
#

使用例6
監査ログの設定情報を表示する場合
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -audlog
Audit Log                      : off
Audit Log Category             : -
Audit Log Facility             : -
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
# 

使用例7
ロードバランスの同一パス使用回数を表示する場合
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -lbpathusetimes
Times Same Path Was Used    : 32
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
# 

使用例8
拡張ロードバランスの同一パス使用回数を表示する場合(シーケンシャルI/O)
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -expathusetimes
Times Same ExPath Was Used    : 100
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
#

使用例9
拡張ロードバランスの同一パス使用回数を表示する場合(ランダムI/O)
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -exrndpathusetimes
Times Same ExPath Was Used(R): 1
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
#

使用例10
物理ストレージシステム情報の表示機能の設定情報を表示する場合
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -pstv
Physical Storage View        : off
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
#

(2) パス情報を表示する場合

パス情報を表示する場合,-pathパラメタと同時に-itemパラメタや-cパラメタを指定すると,項目を選択して表示したり,パス情報の概略を表示したりできます。ここでは,それぞれのパラメタの説明をしたあとに,パス情報の表示項目を説明します。

パス情報表示

-path
-pathパラメタと同時に,-cパラメタ,-itemパラメタのどちらも指定しない場合,表示項目の短縮や選択を行わないで,HDLMが管理するパスの情報が表示されます。後続パラメタで表示するパスを絞り込んだり(-hdev),パスの情報をソートしたり(-srt)できます。-hdevパラメタ,および-srtパラメタを省略した場合は,すべてのパスの情報がパス管理PATH_ID順に表示されます。
各表示項目の内容については,「表6-13 パス情報の表示項目」を参照してください。
-pathパラメタを指定した場合に表示されるパス管理PATH_ID(PathID)は,ホスト起動時のパス検出の順番によって変わります。このため,パスを特定する場合は,必ずパス名(PathName)を使用してください。
後続パラメタの形式を次に示します。

-pstv|-vstv
-pstvパラメタを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメタを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメタも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメタで指定された値に従って表示します。
-pstvパラメタと-vstvパラメタの指定によって表示結果が異なる表示項目については,「6.6.2 パラメタ」の「表6-10 -pstvパラメタの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。

-hdev ホストデバイス名
指定したホストデバイスにアクセスするパスの情報だけが表示されます。
ホストデバイス名には,HDLMデバイスの論理デバイスファイル名(/dev/sddlm[aa-pap])からパーティション番号を除いたものを指定します。HDLMデバイス論理デバイスファイル名については,「2.6 HDLMデバイスの論理デバイスファイル」を参照してください。英字の大文字,小文字は区別されます。

-stname
プロダクトIDにストレージシステムのモデルIDが表示されます。指定しない場合は,プロダクトID,またはエミュレーションタイプが表示されます。
プロダクトIDの表示内容については,「表6-15 プロダクトIDの表示内容」を参照してください。

-iem
パス情報の項目にIEPが追加され,間欠障害に関する情報が表示されます。

-srt {pn|lu|cp}
パス情報が,指定したキーで昇順にソートして表示されます。
パス情報は,ストレージシステム名(DskName)を第1キー,-srtパラメタで指定した項目を第2キー,パス管理PATH_IDを第3キーとしてソートされます。第2キーとして指定できる項目は,パス名(pn),ストレージシステム内のLU番号(lu),またはCHAポート番号(cp)です。
-srtパラメタを省略した場合,パス情報はパス管理PATH_ID順に表示されます。

-hbaportwwn
ストレージシステムと接続しているHBAのポートWWN情報が表示されます。

-t
各情報の項目名が非表示になります。

使用例
ホストデバイス「sddlmaa」にアクセスするパス情報を表示する場合
[図]

パス情報表示(表示項目を選択する場合)

-path -item
-pathパラメタと同時に-itemパラメタを指定した場合,HDLMが管理するパスの情報のうち,-itemのパラメタ値で指定した項目だけを表示します。
-itemパラメタでパラメタ値を何も指定しないで実行した場合,PathIDとStatusだけが表示されます。
-itemパラメタで選択できる表示項目と,-itemパラメタの後続に指定するパラメタ値との対応を次の表に示します。

表6-12 -path -itemパラメタで選択できる表示項目と指定する後続パラメタ

選択できる表示項目 後続パラメタ
PathID なし
PathName pn
DskName dn
iLU lu
ChaPort cp
Status なし
Type type
IO-Count ic
IO-Errors ie
DNum dnu
HDevName hd
IEP iep
HBAPortWWN hbaportwwn
Physical-LDEV phys
Virtual-LDEV virt
Physical-DskName vid
Physical-iLU vid
Physical-ChaPort vid

注※
PathIDとStatusは常に表示される項目なので,パラメタ値の指定は不要です。
また,後続パラメタで表示するパスを絞り込んだり(-hdev),情報をソートしたり(-srt)できます。-hdevパラメタおよび-srtパラメタを省略した場合は,すべてのパスの情報がパス管理PATH_ID順に表示されます。
後続パラメタの形式を次に示します。

-pstv|-vstv
-pstvパラメタを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメタを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメタも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメタで指定された値に従って表示します。
-pstvパラメタと-vstvパラメタの指定によって表示結果が異なる表示項目については,「6.6.2 パラメタ」の「表6-10 -pstvパラメタの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。

-hdev ホストデバイス名
指定したホストデバイスにアクセスするパスの情報だけが表示されます。
ホストデバイス名には,HDLMデバイスの論理デバイスファイル名(/dev/sddlm[aa-pap])からパーティション番号を除いたものを指定します。HDLMデバイス論理デバイスファイル名については,「2.6 HDLMデバイスの論理デバイスファイル」を参照してください。
英字の大文字,小文字は区別されます。このパラメタを指定した場合,-itemパラメタの値にhdを指定しなくても,HDevNameが表示されます。

-stname
プロダクトIDにストレージシステムのモデルIDが表示されます。指定しない場合は,プロダクトID,またはエミュレーションタイプが表示されます。
プロダクトIDの表示内容については,「表6-15 プロダクトIDの表示内容」を参照してください。
このパラメタを指定した場合,-itemパラメタの値にdnを指定しなくても,DskNameが表示されます。

-srt {pn|lu|cp}
パス情報が,指定したキーで昇順にソートして表示されます。
パス情報は,ストレージシステム名(DskName)を第1キー,-srtパラメタで指定した項目を第2キー,パス管理PATH_IDを第3キーとしてソートされます。第2キーとして指定できる項目は,パス名(pn),ストレージシステム内のLU番号(lu),またはCHAポート番号(cp)です。
-srtパラメタを省略した場合,パス情報はパス管理PATH_ID順に表示されます。このパラメタを指定した場合,-itemパラメタで指定しなくても,ソートのキー項目が,パス情報として表示されます。

-t
各情報の項目名が非表示になります。

使用例
パス情報の表示項目のうちIO-Countを選択して,LUで昇順にソートして表示する場合
[図]

パス情報の概略表示

-path -c
-pathパラメタと同時に-cパラメタを指定した場合,HDLMが管理するパスの情報のうちPathID,DskName,iLU,CP,Status,Typeだけを表示します。表示内容を短縮して1つのパスの情報が1行で表示されます。
各表示項目の内容については,「表6-13 パス情報の表示項目」を参照してください。
DskNameに表示できるプロダクトIDは,10文字以下です。プロダクトIDの文字数が11文字以上の場合,プロダクトIDの8文字目以降は短縮形(...)で表示されます。
後続パラメタの形式を次に示します。

-pstv|-vstv
-pstvパラメタを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメタを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメタも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメタで指定された値に従って表示します。
-pstvパラメタと-vstvパラメタの指定によって表示結果が異なる表示項目については,「6.6.2 パラメタ」の「表6-10 -pstvパラメタの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。

-stname
プロダクトIDにストレージシステムのモデルIDが表示されます。指定しない場合は,プロダクトID,またはエミュレーションタイプが表示されます。
プロダクトIDの表示内容については,「表6-15 プロダクトIDの表示内容」を参照してください。

-srt {lu|cp}
パス情報が,指定したキーで昇順にソートして表示されます。
パス情報は,ストレージシステム名(DskName)を第1キー,-srtパラメタで指定した項目を第2キー,パス管理PATH_IDを第3キーとしてソートされます。第2キーとして指定できる項目は,ストレージシステム内のLU番号(lu),またはCHAポート番号(cp)です。-srtパラメタを省略した場合,パス情報はパス管理PATH_ID順に表示されます。

-t
各情報の項目名が非表示になります。

使用例
パス情報の概略をiLUの順番に表示する場合
[図]

パス情報の表示項目

パス情報の表示項目とその説明を「表6-13 パス情報の表示項目」に示します。表の見出しについて,次に説明します。

表6-13 パス情報の表示項目

表示項目 説明
概略表示しない場合 概略表示する場合
Paths 表示対象のパスの総数が,10進数で表示されます。
OnlinePaths 表示対象のパスのうち,稼働状態のパスの数が10進数で表示されます。「Paths」の数と「OnlinePaths」の数が同じであれば,すべてのパスが稼働状態です。「OnlinePaths」の数の方が少ない場合,閉塞状態のパスがあります。閉塞状態のパスを確認し,障害が発生していれば対処してください。
PathStatus 表示対象のパスの状態です。
  • Online:すべてのパスを使用できる
  • Reduced:使用できないパスがある
Reducedと表示されている場合,障害が発生しているパスがあるおそれがあります。確認して,障害が発生しているパスがあれば対処してください。
IO-Count 表示対象のすべてのパスのI/O回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。
IO-Errors 表示対象のすべてのパスのI/O障害回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。
PathID パス管理PATH_IDが,10進数で表示されます。
ホストの再起動時に割り当てられます。また,ホストを再起動しないで新規LUを追加する場合には,HDLM構成定義ユティリティ(dlmcfgmgr)の実行時にそのLUの各パスにパス管理PATH_IDが新しく割り当てられます。
PathName1 パスを表す項目で,パス名と呼びます。システムの構成を変更する場合やハードウェアを交換する場合は,パス名を参照して影響を受けるパスを確認してください。次に示す4つの項目をピリオドで区切ったものが,パス名として表示されます。
  • ホストポート番号(16進数)
  • バス番号(16進数)
  • ターゲットID(16進数)
  • ホストLU番号(16進数)
パス名を構成する項目と,各項目のLinuxでの表現については,「表6-14 パス名を構成する項目」を参照してください。
DskName1 DskName ストレージシステム名です。この名前で,パスがアクセスするストレージシステムを特定できます。
次に示す3つの項目をピリオドで区切ったものが,ストレージシステム名として表示されます。
  • ベンダID(表示例:HITACHI):ストレージシステムのベンダ名
  • プロダクトID(表示例:OPEN-3):ストレージシステムのプロダクトID,エミュレーションタイプ,またはモデルID
    詳細については,「表6-15 プロダクトIDの表示内容」を参照してください。
  • シリアル番号(表示例:15001):ストレージシステムのシリアル番号
これらの情報をストレージシステムの管理プログラムで参照すると,物理的にストレージシステムを特定できます。
iLU※1 iLU ストレージシステム内のLU番号が表示されます。
この番号とストレージシステム名(「DskName」に表示)を組み合わせると,パスがアクセスするLUを特定できます。
  • Hitachi NSC55,Hitachi Universal Storage Platform 100,Hitachi Universal Storage Platform 600,Hitachi Universal Storage Platform 1100,またはHUS VMの場合
    16進数で表示されます。iLUの先頭2文字はCU(Control Unit)番号を示し,後ろ2文字はCU内の内部LU番号を示します。
  • H10000/H12000,またはSVSの場合
    16進数で表示されます。iLUの先頭3文字はCU(Control Unit)番号を示し,後ろ2文字はCU内の内部LU番号を示します。
    CU番号の先頭1文字目は「0」の値が入ります。
  • H20000/H24000,XP20000/XP24000,P9500,HP XP7,VP9500,またはVX7の場合
    16進数で表示されます。iLUの先頭2文字は「00」の値が入ります。真ん中2 文字はCU(Control Unit)番号を示し,後ろ2文字はCU内の内部LU番号を示します。
  • Hitachi AMS2000/AMS/TMS/WMS/SMSシリーズ,またはHUS100シリーズの場合
    10進数で表示されます。iLU全体がストレージシステム内の内部LU番号になります。iLUをストレージシステムの管理プログラムで参照すると,物理的にLUを特定できます。
  • Universal Storage Platform V/VMシリーズ,Hitachi Virtual Storage Platform,VSP G1000,VSP Gx00モデル,またはVSP Fx00モデルの場合
    16進数で表示されます。iLUの先頭2文字は論理DKC(Disk Controller)番号を示し,真ん中2文字はCU(Control Unit)番号を示し,後ろ2文字はCU内の内部LU番号を示します。
ChaPort※1 CP CHAポート番号です。この番号でストレージシステムに搭載されているCHAポートを特定できます。この番号をストレージシステムの管理プログラムで参照すると,物理的にCHAポートを特定できます。
Status パスの状態です。
  • Online:稼働状態
  • Offline(C):コマンドでのオフライン操作による閉塞状態
  • Offline(E):障害による閉塞状態
  • Online(E):障害が発生している状態(1つのLUにアクセスするパスのうち,稼働状態(Online)のパスがない場合,パスの1つがOnline(E)になります)
Offline(E)またはOnline(E)のパスについては対処が必要です。「5.3 パス障害時の対処」を参照して対処してください。
Type※1 Type パスの属性です。
  • Own:オーナパス
  • Non:ノンオーナパス
Hitachi USPシリーズ,Universal Storage Platform V/VMシリーズ,Virtual Storage Platformシリーズ,VSP G1000シリーズ,VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,Hitachi AMS2000シリーズ※2,Hitachi SMSシリーズ※2,HUS100シリーズ※2,またはHUS VMに接続している場合,すべてのパスがオーナパスです。
IO-Count1 パスのI/O回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。
IO-Countを0にしたい場合は,HDLMコマンドのclearオペレーションを実行してください。clearオペレーションを実行すると,I/O障害回数(IO-Errors)も0にクリアされます。clearオペレーションの詳細については,「6.2 clear パスの統計情報を初期値にする」を参照してください。
IO-Errors1 パスのI/O障害回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。
IO-Errorsを0にしたい場合は,HDLMコマンドのclearオペレーションを実行してください。clearオペレーションを実行すると,I/O回数(IO-Count)も0にクリアされます。clearオペレーションの詳細については,「6.2 clear パスの統計情報を初期値にする」を参照してください。
DNum※1 Dev番号です。
パーティション番号に該当します。
「0」(固定)が表示されます。
HDevName※1 ホストデバイス名です。HDLMデバイスの論理デバイスファイル名(/dev/sddlm[aa-pap])からパーティション番号を除いたものが表示されます。HDLMデバイス論理デバイスファイル名については,「2.6 HDLMデバイスの論理デバイスファイル HDLMデバイスの論理デバイスファイル」を参照してください。
IEP1 間欠障害に関する情報が表示されます。この項目は,-pathと同時に-iemを指定した場合だけ表示されます。1本のパスにつき,次のどれかが表示されます。
  • -
    間欠障害の監視が無効,または間欠障害の監視時間外(パスの状態はOnline(E)またはOffline(E))
  • 0以上の数値
    間欠障害の監視中に発生した障害の回数(パスの状態はOnline(E),Offline(E)またはOnline)
  • *
    間欠障害が発生(自動フェイルバックの対象外)(パスの状態はOnline,Online(E),Offline(E)またはOffline(C))
HBAPortWWN※1 ストレージシステムと接続しているHBAのポートWWN情報が16桁の16進数で表示されます。この項目は,-pathと同時に-hbaportwwnを指定した場合だけ表示されます。
なお,iSCSIインタフェースの場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。
Physical-LDEV 物理ボリュームのモデルID,シリアル番号,およびiLU 番号が,ピリオドで区切って表示されます。
この情報によって,物理ボリュームを特定できます。仮想化されていないボリュームの場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。
Virtual-LDEV 仮想ボリュームのモデルID,シリアル番号,およびiLU 番号が,ピリオドで区切って表示されます。
この情報によって,仮想ボリュームを特定できます。仮想化されていないボリュームの場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。
Physical-DskName 仮想IDを使用して移行したパスの場合,移行先のパスが接続しているストレージシステム名が表示されます。
次に示す3つの項目をピリオドで区切ったものが,ストレージシステム名として表示されます。
  • ベンダID:ストレージシステムのベンダ名
  • プロダクトID:ストレージシステムのプロダクトID,エミュレーションタイプ,またはモデルID
    詳細については,「表6-15 プロダクトIDの表示内容」を参照してください。
  • シリアル番号:ストレージシステムのシリアル番号
仮想IDを使用していない場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。
Physical-iLU 仮想IDを使用して移行したパスの場合,移行先のパスが接続しているストレージシステム内でのLU番号が表示されます。
  • Hitachi Virtual Storage Platformの場合
    16進数で表示されます。iLUの先頭2文字は論理DKC(Disk Controller)番号を示し,真ん中2文字はCU(Control Unit)番号を示し,後ろ2文字はCU内の内部LU番号を示します。
仮想IDを使用していない場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。
Physical-ChaPort 仮想IDを使用して移行したパスの場合,移行先のパスが接続しているCHAポート番号が表示されます。
仮想IDを使用していない場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。

(凡例)
-:表示されない項目

注※1
-path -itemパラメタの場合,パラメタ値に指定したときだけ表示されます。

注※2
ダイナミックI/Oパスコントロール機能を無効にしているときに対象になります。

表6-14 パス名を構成する項目

項目 Linuxでの表現
ホストポート番号(表示例:0000) Host ID(ホストポート番号)です。
バス番号(表示例:0000) Channel番号(バス番号)です。
ターゲットID(表示例:000000000000003A) Target ID(ターゲットID)です。
ホストLU番号(表示例:0005) Lun(ホストLU番号)です。

各項目の情報は,HDLM構成定義ユティリティ(dlmcfgmgr)を使用して取得してください。dlmcfgmgrユティリティについては,「7.3 dlmcfgmgr HDLM構成定義ユティリティ」を参照してください。

表6-15 プロダクトIDの表示内容

ストレージシステム 表示内容
-stnameパラメタ
指定なし
-stnameパラメタ指定時(下記のモデルIDを表示)
概略表示しない場合 概略表示する場合
Hitachi AMS2000シリーズ プロダクトID AMS AMS
HUS100シリーズ プロダクトID HUS100 HUS100
Hitachi AMSシリーズ プロダクトID SANRISE_AMS AMS
Hitachi TMSシリーズ プロダクトID SANRISE_AMS AMS
Hitachi WMSシリーズ プロダクトID SANRISE_WMS WMS
Hitachi SMSシリーズ プロダクトID SMS SMS
H20000 エミュレーションタイプ H20000 H20000
H24000 エミュレーションタイプ H24000 H24000
H10000 エミュレーションタイプ SANRISE H10000 H10000
H12000 エミュレーションタイプ SANRISE H12000 H12000
  • Hitachi NSC55
  • Hitachi Universal Storage Platform 100
  • Hitachi Universal Storage Platform 600
  • Hitachi Universal Storage Platform 1100
エミュレーションタイプ SANRISE_USP USP
SVS エミュレーションタイプ SVS SVS
  • Hitachi Universal Storage Platform V
  • Hitachi Universal Storage Platform VM
エミュレーションタイプ USP_V USP_V
Hitachi Virtual Storage Platform エミュレーションタイプ VSP VSP
VSP G1000 エミュレーションタイプ VSP_G1000 VSP_G1000
VSP Gx00モデル エミュレーションタイプ VSP_Gx00 VSP_Gx00
VSP Fx00モデル エミュレーションタイプ VSP_Fx00 VSP_Fx00
HUS VM エミュレーションタイプ HUS_VM HUS_VM
VP9500 エミュレーションタイプ VP9500 VP9500
VX7 エミュレーションタイプ VX7 VX7
P9500 エミュレーションタイプ P9500 P9500
HP XP7 エミュレーションタイプ HP XP7 HP XP7
XP10000 エミュレーションタイプ XP10000 XP10000
XP12000 エミュレーションタイプ XP12000 XP12000
XP20000 エミュレーションタイプ XP20000 XP20000
XP24000 エミュレーションタイプ XP24000 XP24000

注※
-path -cパラメタで概略表示した場合,文字数が11文字以上のときは,8文字目以降が短縮形(...)で表示されます。

(3) LU情報を表示する場合

LU情報を表示する場合,-luパラメタと同時に-itemパラメタや-cパラメタ,-c -itemパラメタを指定すると,項目を追加して表示したり,LU情報の概略を表示したりできます。ここでは,それぞれのパラメタの説明をしたあとに,LU情報の表示項目を説明します。

LU情報表示

-lu
-luパラメタと同時に-cパラメタまたは-itemパラメタのどちらも指定しない場合,HDLMが認識しているLUの情報が表示されます。iLUをキーとして,そのiLUの構成情報がLUごとに表示されます。
各表示項目の内容については,「表6-18 LU情報の表示項目」を参照してください。
後続パラメタの形式を次に示します。

-pstv|-vstv
-pstvパラメタを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメタを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメタも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメタで指定された値に従って表示します。
-pstvパラメタと-vstvパラメタの指定によって表示結果が異なる表示項目については,「6.6.2 パラメタ」の「表6-10 -pstvパラメタの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。

-hdev ホストデバイス名|-pathid パス管理PATH_ID
-hdevパラメタを指定すると,指定したホストデバイス名に対応するLUの情報だけが表示されます。
ホストデバイス名には,HDLMデバイスの論理デバイスファイル名(/dev/sddlm[aa-pap])からパーティション番号を除いたものを指定します。HDLMデバイス論理デバイスファイル名については,「2.6 HDLMデバイスの論理デバイスファイル」を参照してください。
英字の大文字,小文字は区別されます。
-pathidパラメタを指定すると,指定したパス管理PATH_IDを持つパスがアクセスするLUの情報だけが表示されます。

-t
各情報の項目名が非表示になります。

使用例
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -lu
Product       : HUS_VM
SerialNumber  : 210945
LUs           : 3

iLU  HDevName Device   PathID Status
0960 sddlmaa  /dev/sda 000000 Online
              /dev/sdg 000003 Online
0961 sddlmac  /dev/sdb 000002 Online
              /dev/sdh 000004 Online
0962 sddlmab  /dev/sdc 000001 Online
              /dev/sdi 000005 Online

Product       : VSP_G1000
SerialNumber  : 10051
LUs           : 3

iLU    HDevName Device   PathID Status
001836 sddlmad  /dev/sdj 000006 Online
                /dev/sdd 000011 Online
001837 sddlmaf  /dev/sdk 000009 Online
                /dev/sde 000010 Online
001838 sddlmae  /dev/sdl 000007 Online
                /dev/sdf 000008 Online
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
#

LU情報表示(表示項目を追加する場合)

-lu -item
-itemで指定した項目が-luの表示項目に追加して表示されます。
-itemパラメタでパラメタ値を何も指定しない場合,またはパラメタ値にallを指定した場合,DPC,Physical-LDEV,Virtual-LDEV,Physical-Product,Physical-SerialNumber,Physical-iLU,およびPhysical-ChaPortを除く追加できる項目がすべて表示されます。
-itemパラメタで追加できる表示項目と,-itemパラメタの後続に指定するパラメタ値との対応を次の表に示します。

表6-16 -lu -itemパラメタで追加できる表示項目と指定する後続パラメタ

追加できる表示項目 後続パラメタ
SLPR slpr
PathName pn
ChaPort cp
CLPR clpr
Type type
IO-Count ic
IO-Errors ie
DNum dnu
IEP iep
HCTL hctl
DPC dpc
Physical-LDEV phys
Virtual-LDEV virt
Physical-Product vid
Physical-SerialNumber vid
Physical-iLU vid
Physical-ChaPort vid
すべての項目 all
各表示項目の内容については,「表6-18 LU情報の表示項目」を参照してください。
後続パラメタの形式を次に示します。

-pstv|-vstv
-pstvパラメタを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメタを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメタも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメタで指定された値に従って表示します。
-pstvパラメタと-vstvパラメタの指定によって表示結果が異なる表示項目については,「6.6.2 パラメタ」の「表6-10 -pstvパラメタの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。

-hdev ホストデバイス名|-pathid パス管理PATH_ID
-hdevパラメタを指定すると,指定したホストデバイス名に対応するLUの情報だけが表示されます。
ホストデバイス名には,HDLMデバイスの論理デバイスファイル名(/dev/sddlm[aa-pap])からパーティション番号を除いたものを指定します。HDLMデバイス論理デバイスファイル名については,「2.6 HDLMデバイスの論理デバイスファイル」を参照してください。
英字の大文字,小文字は区別されます。
-pathidパラメタを指定すると,指定したパス管理PATH_IDを持つパスがアクセスするLUの情報だけが表示されます。

-t
各情報の項目名が非表示になります。

使用例1
LU情報の表示項目に,SLPR,PathName,ChaPort,CLPR,Type,IO-Count,IO-Errors,DNum,IEP,およびHCTLを追加して表示する場合
[図]

使用例2
Hitachi AMS2000シリーズ,Hitachi SMSシリーズ,またはHUS100シリーズを使用している場合で,LU情報の表示項目にDPCを追加して表示するとき
 
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -lu -item dpc
Product                  : HUS100
SerialNumber             : 9203008         
LUs                      : 3
Dynamic I/O Path Control : on*

iLU    HDevName DPC PathID Status
000006 sddlmad  on  000000 Online
                    000003 Online
000007 sddlmaa  off 000001 Online
                    000004 Online
000008 sddlmab  on  000002 Online
                    000005 Online
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
#

LU情報の概略表示

-lu -c
-luパラメタと同時に-cパラメタを指定した場合,LUの構成情報の概略が1行で表示されます。各LUに対して,認識されているパスの総数および稼働状態のパスの本数も表示されます。-cパラメタを指定する場合,-hdevパラメタまたは-pathidパラメタを同時に指定できません。
各表示項目の内容については,「表6-18 LU情報の表示項目」を参照してください。
後続パラメタの形式を次に示します。

-pstv|-vstv
-pstvパラメタを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメタを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメタも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメタで指定された値に従って表示します。
-pstvパラメタと-vstvパラメタの指定によって表示結果が異なる表示項目については,「6.6.2 パラメタ」の「表6-10 -pstvパラメタの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。

-t
各情報の項目名が非表示になります。

使用例
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -lu -c
Product   S/N    LUs iLU    HDevName Paths  OnlinePaths
HUS_VM    210945   3 0960   sddlmaa       2           2
                     0961   sddlmac       2           2
                     0962   sddlmab       2           2
VSP_G1000 10051    3 001836 sddlmad       2           2
                     001837 sddlmaf       2           2
                     001838 sddlmae       2           2
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
#

LU情報の概略表示(表示項目を追加する場合)

-lu -c -item
-itemで指定した項目が-lu -cの表示項目に追加して表示されます。
-itemパラメタでパラメタ値を何も指定しない場合,追加できる項目がすべて表示されます。各表示項目の内容については,「表6-18 LU情報の表示項目」を参照してください。
-itemパラメタで追加できる表示項目と,-itemパラメタの後続に指定するパラメタ値との対応を,次の表に示します。

表6-17 -lu -c -itemパラメタで追加できる表示項目と指定する後続パラメタ

追加できる表示項目 後続パラメタ
SLPR slpr
後続パラメタの形式を次に示します。

-pstv|-vstv
-pstvパラメタを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメタを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメタも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメタで指定された値に従って表示します。
-pstvパラメタと-vstvパラメタの指定によって表示結果が異なる表示項目については,「6.6.2 パラメタ」の「表6-10 -pstvパラメタの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。

-t
各情報の項目名が非表示になります。

使用例
LU情報の概略表示項目に,SLPRを追加して表示する場合
[図]

LU情報の表示項目

LU情報を表示する場合に,表示される項目とその説明を「表6-18 LU情報の表示項目」に示します。見出しについて,次に説明します。

表6-18 LU情報の表示項目

表示項目 説明
概略表示しない場合 概略表示する場合
Product ストレージシステムのモデルIDです。
SerialNumber S/N ストレージシステムのシリアル番号です。
LUs ストレージシステム内のLUのうち,HDLM管理下のLUの総数です。
Dynamic I/O Path Control ストレージシステム単位にダイナミックI/Oパスコントロール機能の設定情報が表示されます。
on:ダイナミックI/Oパスコントロール機能の設定が有効に設定されています。
off:ダイナミックI/Oパスコントロール機能の設定が無効に設定されています。
-:ダイナミックI/Oパスコントロール機能をサポートしていません。
ストレージシステム単位の設定と異なる設定のLUが含まれる場合,表示された「on」または「off」のあとに「*」が付加されます。
iLU ストレージシステム内のLU番号が表示されます。
この番号とストレージシステム名(「DskName」に表示)を組み合わせると,パスがアクセスするLUを特定できます。
  • Hitachi NSC55,Hitachi Universal Storage Platform 100,Hitachi Universal Storage Platform 600,Hitachi Universal Storage Platform 1100,またはHUS VMの場合
    16進数で表示されます。iLUの先頭2文字はCU(Control Unit)番号を示し,後ろ2文字はCU内の内部LU番号を示します。
  • H10000/H12000,またはSVSの場合
    16進数で表示されます。iLUの先頭3文字はCU(Control Unit)番号を示し,後ろ2文字はCU内の内部LU番号を示します。
    CU番号の先頭1文字目は「0」の値が入ります。
  • H20000/H24000,XP20000/XP24000,P9500,HP XP7,VP9500,またはVX7の場合
    16進数で表示されます。iLUの先頭2文字は「00」の値が入ります。真ん中2 文字はCU(Control Unit)番号を示し,後ろ2文字はCU内の内部LU番号を示します。
  • Hitachi AMS2000/AMS/TMS/WMS/SMSシリーズ,またはHUS100シリーズの場合
    10進数で表示されます。iLU全体がストレージシステム内の内部LU番号になります。iLUをストレージシステムの管理プログラムで参照すると,物理的にLUを特定できます。
  • Universal Storage Platform V/VMシリーズ,Hitachi Virtual Storage Platform,VSP G1000,VSP Gx00モデル,またはVSP Fx00モデルの場合
    16進数で表示されます。iLUの先頭2文字は論理DKC(Disk Controller)番号を示し,真ん中2文字はCU(Control Unit)番号を示し,後ろ2文字はCU内の内部LU番号を示します。
SLPR※1 SLPR※2 LUが属するSLPRの番号が0から31までの10進数で表示されます。ストレージ論理分割機能がサポートされていないストレージシステム内のLUが表示対象の場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。
HDevName※1 HDevName ホストデバイス名です。HDLMデバイスの論理デバイスファイル名(/dev/sddlm[aa-pap])からパーティション番号を除いたものが表示されます。HDLMデバイス論理デバイスファイル名については,「2.6 HDLMデバイスの論理デバイスファイル HDLMデバイスの論理デバイスファイル」を参照してください。
DPC LU単位にダイナミックI/Oパスコントロール機能の設定情報が表示されます。
on:ダイナミックI/Oパスコントロール機能の設定が有効に設定されています。
off:ダイナミックI/Oパスコントロール機能の設定が無効に設定されています。
-:ダイナミックI/Oパスコントロール機能をサポートしていません。
Device HDLMデバイスに対応するSCSIデバイスが表示されます。ホスト起動時に断線状態だった場合,またはLUの割り当てを解除した場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。
なお,SUSE LINUX Enterprise Server 11を使用している場合は,システムの運用中に次に示す事象が起きたときにも,「-」(ハイフン)が表示されることがあります。
  • パスが断線した。
  • LUを削除した。
  • ファイバケーブルの接続を変更した。
  • ファイバチャネルスイッチのゾーン設定を変更した。
PathID パス管理PATH_IDが,10進数で表示されます。ホストの再起動時に割り当てられます。また,ホストを再起動しないで新規LUを追加する場合には,HDLM構成定義ユティリティ(dlmcfgmgr)の実行時にそのLUの各パスにパス管理PATH_IDが新しく割り当てられます。
PathName※1 パスを表す項目で,パス名と呼びます。システムの構成を変更する場合やハードウェアを交換する場合は,パス名を参照して影響を受けるパスを確認してください。次に示す4つの項目をピリオドで区切ったものが,パス名として表示されます。
  • ホストポート番号(16進数)
  • バス番号(16進数)
  • ターゲットID(16進数)
  • ホストLU番号(16進数)
パス名を構成する項目と,各項目のLinuxでの表現については,「表6-14 パス名を構成する項目」を参照してください。
ChaPort※1 CHAポート番号です。この番号でストレージシステムに搭載されているCHAポートを特定できます。この番号をストレージシステムの管理プログラムで参照すると,物理的にCHAポートを特定できます。
CLPR※1 CHAポートが属するCLPRの番号が0から31までの10進数で表示されます。ただし,次に示すものが表示対象の場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。
  • キャッシュ論理分割機能がサポートされていないストレージシステムに搭載されているCHAポート
  • Hitachi AMS2000/AMS/TMS/WMS/SMSシリーズのCopy-on-write SnapshotのSnapshotイメージに接続するパス
Status パスの状態です。
  • Online:稼働状態
  • Offline(C):コマンドでのオフライン操作による閉塞状態
  • Offline(E):障害による閉塞状態
  • Online(E):障害が発生している状態(1つのLUにアクセスするパスのうち,稼働状態(Online)のパスがない場合,パスの1つがOnline(E)になります)
Offline(E)またはOnline(E)のパスについては対処が必要です。「5.3 パス障害時の対処」を参照して対処してください。
Type※1 パスの属性です。
  • Own:オーナパス
  • Non:ノンオーナパス
Hitachi USPシリーズ,Universal Storage Platform V/VMシリーズ,Virtual Storage Platformシリーズ,VSP G1000シリーズ,VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,Hitachi AMS2000シリーズ※3,Hitachi SMSシリーズ※3,HUS100シリーズ※3,またはHUS VMに接続している場合,すべてのパスがオーナパスです。
IO-Count※1 パスのI/O回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。IO-Countを0にしたい場合は,HDLMコマンドのclearオペレーションを実行してください。clearオペレーションを実行すると,I/O障害回数(IO-Errors)も0にクリアされます。clearオペレーションの詳細については,「6.2 clear パスの統計情報を初期値にする」を参照してください。
IO-Errors※1 パスのI/O障害回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。IO-Errorsを0にしたい場合は,HDLMコマンドのclearオペレーションを実行してください。clearオペレーションを実行すると,I/O回数(IO-Count)も0にクリアされます。clearオペレーションの詳細については,「6.2 clear パスの統計情報を初期値にする」を参照してください。
DNum※1 Dev番号です。
パーティション番号に該当します。
「0」(固定)が表示されます。
IEP※1 表示対象のパスが,間欠障害と見なされ,自動フェイルバックの対象外になっているかどうかが,表示されます。1本のパスにつき,次のどれかが表示されます。
  • -:間欠障害の監視が無効,または間欠障害の監視時間外
  • 0以上の数値:間欠障害の監視時間内に発生した障害の回数
  • *:間欠障害発生(自動フェイルバックの対象外)
HCTL※1 SCSIデバイスの構成情報です。次の内容が「a.b.c.d」の形式で表示されます。
  • a:ホストポート番号(10進数)
  • b:バス番号(10進数)
  • c:ターゲットID(10進数)
  • d:ホストLU番号(10進数)
Physical-LDEV 物理ボリュームのモデルID,シリアル番号,およびiLU 番号が,ピリオドで区切って表示されます。
この情報によって,物理ボリュームを特定できます。仮想化されていないボリュームの場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。
Virtual-LDEV 仮想ボリュームのモデルID,シリアル番号,およびiLU 番号が,ピリオドで区切って表示されます。
この情報によって,仮想ボリュームを特定できます。仮想化されていないボリュームの場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。
Physical-Product 仮想IDを使用して移行したパスの場合,移行先のパスが接続しているストレージシステムのモデルIDが表示されます。
仮想IDを使用していない場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。
Physical-SerialNumber 仮想IDを使用して移行したパスの場合,移行先のパスが接続しているストレージシステムのシリアル番号が表示されます。
仮想IDを使用していない場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。
Physical-iLU 仮想IDを使用して移行したパスの場合,移行先のパスが接続しているストレージシステム内でのLU番号が表示されます。
  • Hitachi Virtual Storage Platformの場合
    16進数で表示されます。iLUの先頭2文字は論理DKC(Disk Controller)番号を示し,真ん中2文字はCU(Control Unit)番号を示し,後ろ2文字はCU内の内部LU番号を示します。
仮想IDを使用していない場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。
Physical-ChaPort 仮想IDを使用して移行したパスの場合,移行先のパスが接続しているCHAポート番号が表示されます。
仮想IDを使用していない場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。
Paths 表示対象のLUに対して,認識されているパスの総数が,10進数で表示されます。
OnlinePaths 表示対象のパスのうち,稼働状態のパスの数が10進数で表示されます。「Paths」の数と「OnlinePaths」の数が同じであれば,すべてのパスが稼働状態です。「OnlinePaths」の数の方が少ない場合,閉塞状態のパスがあります。閉塞状態のパスを確認し,障害が発生していれば対処してください。

(凡例)
-:表示されない項目

注※1
-lu -itemパラメタを使用してパラメタ値に表示項目もしくはallを指定した場合,またはパラメタ値に何も指定しなかった場合だけ表示されます。

注※2
-lu -c -itemパラメタを使用してパラメタ値に表示項目を指定した場合,またはパラメタ値に何も指定しなかった場合だけ表示されます。

注※3
ダイナミックI/Oパスコントロール機能を無効にしているときに対象になります。

(4) HDLMデバイス,SCSIデバイスおよびLDEV情報の対応を表示する場合

-drv
PathID,HDLMデバイスおよびHDLMデバイスに対応するSCSIデバイスの情報,ストレージシステム内のLDEV情報(ストレージシステムのモデルID,シリアル番号,およびLU番号をピリオドで区切った文字列)が表示されます。
各表示項目の内容については,「表6-19 HDLMデバイス,SCSIデバイスおよびLDEV情報」を参照してください。
後続パラメタの形式を次に示します。

-pstv|-vstv
-pstvパラメタを指定すると物理ストレージシステムの情報を表示し,-vstvパラメタを指定するとOSに認識されているストレージシステムの情報を表示します。どちらのパラメタも指定しない場合は,setオペレーションの-pstvパラメタで指定された値に従って表示します。
-pstvパラメタと-vstvパラメタの指定によって表示結果が異なる表示項目については,「6.6.2 パラメタ」の「表6-10 -pstvパラメタの指定によってviewオペレーションの表示結果が異なる表示項目」を参照してください。

-t
各情報の項目名が非表示になります。

表6-19 HDLMデバイス,SCSIデバイスおよびLDEV情報

項目 説明
PathID パス管理PATH_IDが,10進数で表示されます。
ホストの再起動時に割り当てられます。また,ホストを再起動しないで新規LUを追加する場合には,HDLM構成定義ユティリティ(dlmcfgmgr)の実行時にそのLUの各パスにパス管理PATH_IDが新しく割り当てられます。
HDevName ホストデバイス名です。
HDLMデバイスの論理デバイスファイル名(/dev/sddlm[aa-pap])からパーティション番号を除いたものが表示されます。HDLMデバイス論理デバイスファイル名については,「2.6 HDLMデバイスの論理デバイスファイル」を参照してください。
Device HDLMデバイスに対応するSCSIデバイスが表示されます。ホスト起動時に断線状態だった場合,またはLUの割り当てを解除した場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。
なお,SUSE LINUX Enterprise Server 11を使用している場合は,システムの運用中に次に示す事象が起きたときにも,「-」(ハイフン)が表示されることがあります。
  • パスが断線した。
  • LUを削除した。
  • ファイバケーブルの接続を変更した。
  • ファイバチャネルスイッチのゾーン設定を変更した。
LDEV ストレージシステムのモデルID,シリアル番号,およびiLU番号が,ピリオドで区切った文字列で表示されます。LDEVの情報によって,LUを物理的に特定できます。

使用例
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -drv
PathID HDevName Device   LDEV
000000 sddlmaa  -        VSP_G1000.10182.00280B
000001 sddlmab  /dev/sdi VSP_G1000.10182.00280C
000002 sddlmac  /dev/sdj VSP_G1000.10182.00280D
000003 sddlmaa  /dev/sdk VSP_G1000.10182.00280B
000004 sddlmab  /dev/sdl VSP_G1000.10182.00280C
000005 sddlmac  /dev/sdm VSP_G1000.10182.00280D
000006 sddlmaa  /dev/sdn VSP_G1000.10182.00280B
000007 sddlmab  /dev/sdo VSP_G1000.10182.00280C
000008 sddlmac  /dev/sdp VSP_G1000.10182.00280D
000009 sddlmaa  /dev/sdq VSP_G1000.10182.00280B
000010 sddlmab  /dev/sdr VSP_G1000.10182.00280C
000011 sddlmac  /dev/sds VSP_G1000.10182.00280D
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
#

(5) viewオペレーションの形式を表示する場合

-help
viewオペレーションの形式が表示されます。

使用例

# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -help
view:
  Format
    dlnkmgr view -sys [ -sfunc | -msrv | -adrv | -pdrv | -lic | -audlog 
                       | -lbpathusetimes | -expathusetimes | -exrndpathusetimes | -pstv ] [-t]
    dlnkmgr view -path [-pstv | -vstv] [ -hdev HostDeviceName ] [-stname]
                              [-iem] [-srt {pn | lu | cp}] [-hbaportwwn] [-t]
    dlnkmgr view -path
                 -item [pn] [dn] [lu] [cp] [type] [ic] [ie] [dnu]
                            [hd] [iep] [hbaportwwn] [phys] [virt] [vid]
                 [-pstv | -vstv] [-hdev HostDeviceName] [-stname]
                                          [-srt {pn | lu | cp}] [-t]
    dlnkmgr view -path -c [-pstv | -vstv] [-stname] [-srt {lu | cp}] [-t]
    dlnkmgr view -lu [-pstv | -vstv] 
                           [ -hdev HostDeviceName | -pathid AutoPATH_ID ] [-t]
    dlnkmgr view -lu
                 -item [ [slpr] [pn] [cp] [clpr] [type] [ic] [ie] [dnu]
                         [iep] [hctl] [dpc] [phys] [virt] [vid] | all ]
                 [-pstv | -vstv] 
                 [ -hdev HostDeviceName | -pathid AutoPATH_ID ] [-t]
    dlnkmgr view -lu -c [-pstv | -vstv] [-t]
    dlnkmgr view -lu -c -item [slpr]  [-pstv | -vstv] [-t]
    dlnkmgr view -drv [-pstv | -vstv] [-t]
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ss
#

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