Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Linux®用)
syslogにHDLMのメッセージを出力したい場合,syslogの設定ファイルに定義するシステム機能名(Facility)は「user」を指定してください。
次に,syslogdを使用している場合に,システム機能名(Facility)が「user」で,かつ優先順位レベル(Priority)が「情報メッセージ」(info)以上のメッセージを/tmp/syslog.user.logファイルに出力する例を示します。
user.info /tmp/syslog.user.logパスの障害は,syslogに出力されるKAPL08xxxのメッセージから確認できます。
パスについての詳細な情報を得たい場合は,メッセージの情報を基にviewオペレーションの実行結果を確認してください。
viewオペレーションについては,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。
次にメッセージの例を示します。
KAPL08022-E パスの異常が発生しました。ErrorCode = aa...aa, PathID = bb...bb, PathName = cc...cc.dd...dd.ee...ee.ff...ff, DNum = gg...gg, HDevName = hh...hhメッセージの各項目について説明します。
- ErrorCode
- Linuxがパスの障害を検出したときのエラー番号を示します。
- PathID
- パスに付けられたIDで,パス管理PATH_IDと呼びます。ホストの再起動時に割り当てられます。また,ホストを再起動しないで新規LUを追加する場合には,HDLM構成定義ユティリティ(dlmcfgmgr)の実行時にそのLUの各パスにパス管理PATH_IDが新しく割り当てられます。
- これは,HDLMコマンドのviewオペレーションで表示される「PathID」と同じです。viewオペレーションについては,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。
- PathName
- パスを表す項目で,パス名と呼びます。システムの構成を変更する場合やハードウェアを交換する場合は,パス名を参照して影響を受けるパスを確認してください。
- 次に示す4つの項目をピリオドで区切ったものが,パス名として表示されます。
- ホストポート番号(16進数)
- バス番号(16進数)
- ターゲットID(16進数)
- ホストLU番号(16進数)
- パス名は,コマンドのviewオペレーションで表示される「PathName」と同じです。パス名の詳細については,「6.7 view 情報を表示する」を確認してください。
- DNum
- Dev番号です。
- Linuxではパーティション番号に該当します。
- LU内の各Devに,0から順に付けられます。
- Linuxでは,「0」(固定)が表示されます。
- これはviewオペレーションで表示される「DNum」と同じです。viewオペレーションについては,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。
- HDevName
- ホストデバイス名です。
- パスがアクセスするHDLMデバイスの論理デバイスファイル名からパーティション番号を除いたものが,sddlm[aa-pop]の形式で表示されます(例:sddlmaaまたはsddlmaaa)。HDLMデバイス論理デバイスファイル名については,「2.6 HDLMデバイスの論理デバイスファイル」を参照してください。
- これはviewオペレーションで表示される「HDevName」と同じです。viewオペレーションについては,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。
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