Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Linux®用)
OSにSUSE LINUX Enterprise Server 11を使用している場合の注意事項を次に示します。
- カーネルパッケージを更新する場合,またはOSのアップデートパッケージを適用する場合は,HDLMをアンインストールしてから実施してください。そのあと,HDLMを再度インストールしてください。
手順の詳細については,「4.2 カーネルパッケージの更新またはOSのアップデートパッケージの適用」を参照してください。- HDLMデバイス使用中に,対応するSCSIデバイスを動的に削除できてしまいます。SCSIデバイスを動的に削除する前には次の操作を実行してください。
- HDLMデバイスでマウントされているデバイスがあれば,アンマウントしてください。
- HDLMデバイスをdlmcfgmgr -oコマンドを実行して,HDLM管理対象外にしてください。
- HDLMデバイスを使って,mdデバイスを作成できません。
- ext3/ReiserFSでマウントされているファイルシステム上でsyncコマンドを実行するとsyslogに次のメッセージを出力しますが,HDLMの動作上の問題はありません。
JBD: barrier-based sync failed on sddlmaa1 - disabling barriers- 下記の条件をすべて満たした環境で,システムで発生したI/O量がストレージシステムの実行性能を超えた場合,KAPL05008-Eのメッセージおよびカーネルのコールトレースが出力されることがあります。
この場合,システムが不安定になり,実行中のI/Oがエラーになるおそれがあります。dlmsetoptユティリティで,メモリ確保のリトライ回数に,現在の設定値よりも大きな値,または-1を設定して,システムを再度起動してください。リトライ回数を-1に設定しても,コールトレースが出力される場合はメモリの増設や不要なプロセスの停止を検討してください。
- HDLM管理対象デバイスにHitachi WMSシリーズがある
- HDLMドライバオプションユティリティ(dlmsetopt)でメモリ確保のリトライ回数に0~2147483646を設定している
- システムの運用中に,次に示す事象が起きた場合,SCSIデバイスの削除操作をしなくても,dlmcfgmgrユティリティ(dlmcfgmgr -v)やHDLMコマンドのviewオペレーション(-luまたは-drv指定)の実行結果に表示されるDevice列のSCSIデバイス名に,「-」(ハイフン)が表示されることがあります。これは,OSのホットプラグ機能によるものです。HDLMの動作上の問題はありません。
- パスが断線した
- LUを削除した
- ファイバケーブルの接続を変更した
- ファイバチャネルスイッチのゾーン設定を変更した
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