Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Linux®用)

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3.18.3 VxVMと連携する設定

HDLMとVxVMを連携する場合は,HDLMの自動フェイルバック機能および間欠障害機能を「ON」に設定して,HDLMデバイスを外部デバイスとして登録する必要があります。VxVMと連携する設定の手順ついて,次に説明します。

なお,VxVMのコマンド実行時にエラーメッセージが出力された場合,その対処方法についてはVeritas Storage Foundationの購入元会社へお問い合わせください。

  1. 次のコマンドを実行して,自動フェイルバック機能および間欠障害機能を「ON」に設定します。
    なお,自動フェイルバック機能のチェック間隔は「1分」に設定して運用することを推奨します。
    # /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr set -afb on -intvl 1
  2. 次のコマンドを実行して,間欠障害機能を「ON」に設定します。
    # /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr set –iem n
  3. 次のコマンドを実行して,自動フェイルバック機能および間欠障害機能の設定が「ON」になっていることを確認します。
    # /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view –sys
    実行例を次に示します。
    # /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys
    HDLM Version                 : x.x.x-xx
        :
    Path Health Checking         : on(30)
    Auto Failback                : on(1)
    Reservation Status           :
    Intermittent Error Monitor   : on(3/30)
    HDLM Manager Ver      WakeupTime
        :
    KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ss
    
    Auto Failback」および「Intermittent Error Monitor」の設定が「on」になっていることを確認してください。
  4. 次のコマンドを実行して,HDLMデバイス名(/dev/sddlmXX)を確認します。
    # /sbin/dlmcfgmgr -v
    実行例を次に示します。
    #/sbin/dlmcfgmgr -v
          HDevName        Management      Device     Host    Channel Target  Lun
          /dev/sddlmaa    configured      /dev/sdc        13       0       0       0
                                          /dev/sds        14       0       0       0
          /dev/sddlmab    configured      /dev/sdd        13       0       0       1
                                          /dev/sdt        14       0       0       1
          /dev/sddlmac    configured      /dev/sde        13       0       0       2
                                          /dev/sdu        14       0       0       2
          /dev/sddlmad    configured      /dev/sdf        13       0       0       3
                                          /dev/sdv        14       0       0       3
    
  5. 手順4で確認したすべてのHDLMデバイスを外部デバイスとしてVxVMボリュームへ登録します。個々のHDLMデバイスごとに次のコマンドを実行します。
    /dev/sddlmaaを登録する場合の実行例
    # vxddladm addforeign blockpath=/dev/sddlmaa charpath=/dev/sddlmaa
    なお,HDLMデバイスを外部デバイスとして登録したあとの運用手順および注意事項についてはVxVMのマニュアルを参照してください。
  6. 次のコマンドを実行して,手順5で登録した外部デバイスを,VXリストへ反映します。
    # vxdctl  enable
  7. 次のコマンドを実行して,HDLMデバイスがVXリストに追加されたことを確認し,HDLMデバイスだけが表示されることを確認します。
    # vxdisk list
    実行例を次に示します。
    # vxdisk list
    DEVICE       TYPE            DISK         GROUP        STATUS
    sddlmaa      simple          -            -            online
    sddlmab      simple          -            -            online
    
    また,手順5で登録したHDLMデバイスについて,次の状態になっていることを確認してください。
    • TYPE欄が「simple」になっていること。
    • STATUS欄が「online」または「online invalid」になっていること。「online invalid」のHDLMデバイスがある場合は,手順8に進んでください。
  8. VxVMに登録したHDLMデバイスを使用してDiskGroupを作成する前に,STATUS欄が「online invalid」のHDLMデバイスを,vxdisk -f initコマンドで初期化します。
    HDLMデバイスsddlmaaを初期化する場合の例を次に示します。
    # vxdisk -f init sddlmaa
    初期化したあと,HDLMデバイスのSTATUS欄が「online」に変更されたことを確認してください。なお,vxdiskコマンドの詳細な使用方法については,VxVMのマニュアルを参照してください。

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