Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Linux®用)
SCSIデバイスにLUKSが適用された環境からHDLMデバイスへ移行する手順を説明します。次の手順では,/dev/sdhから/dev/sddlmaaへ移行しています。
- SCSIデバイスから移行するHDLMデバイスを確認します。
HDLM構成定義ユティリティ(dlmcfgmgr)などのコマンドを使用して,SCSIデバイスとHDLMデバイスの対応を確認してください。
dlmcfgmgrユティリティに-vパラメタを指定して実行する例を示します。# dlmcfgmgr -v HDevName Management Device Host Channel Target Lun /dev/sddlmaa configured /dev/sdh 1 0 0 0 /dev/sddlmab configured /dev/sdj 1 0 0 1 : : KAPL10302-I /sbin/dlmcfgmgr completed normally. #HDevName列はHDLMデバイス,Device列はSCSIデバイスになります。- /etc/crypttabファイルの第2フィールドを確認します。
- SCSIデバイスが直接指定されている場合は,/etc/crypttabファイルの第2フィールドを,手順1で確認したHDLMデバイス名に変更してください。手順4へ進んでください。
/etc/crypttabファイルの変更前と変更後の例を示します。
変更前luks-volume1 /dev/sdh /etc/cryptpassword1変更後luks-volume1 /dev/sddlmaa /etc/cryptpassword1- UUIDの形式でデバイス名が指定されている場合は,手順3へ進んでください。
- 次のコマンドを実行して,UUIDとデバイス名の対応関係を確認します。
# blkid -t UUID="050f9901-3ab8-4556-a091-9c6e4a404f09" -l -o device /dev/sdh #/etc/crypttabファイルの変更前と変更後の例を示します。
- HDLMデバイス名が出力された場合,/etc/crypttabファイルの第2フィールドを,出力されたHDLMデバイス名に変更してください。
- SCSIデバイス名が出力された場合,/etc/crypttabファイルの第2フィールドを,手順1で確認したHDLMデバイス名に変更してください。
- 変更前
luks-volume1 UUID=”050f9901-3ab8-4556-a091-9c6e4a404f09” /etc/cryptpassword1
- 変更後
luks-volume1 /dev/sddlmaa /etc/cryptpassword1- SCSIデバイスとデバイスマッパーで使用されているデバイスとのマッピングを解除します。
SCSIデバイスと/dev/mapper/luks-volume1のマッピングを解除する例を示します。# cryptsetup luksClose luks-volume1 #- HDLMデバイスにデバイスマッパーで使用されているデバイスをマッピングします。
キーファイル(/etc/cryptpassword1)を使用する場合,手順4で解除した/dev/mapper/luks-volume1をHDLMデバイスにマッピングする例を示します。# cryptsetup -d /etc/cryptpassword1 luksOpen /dev/sddlmaa luks-volume1 key slot 0 unlocked. Command successful. #- シングルパス構成からマルチパス構成に変更します。
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