Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Linux®用)
- HDLMをインストールおよびアンインストールする場合は,シングルユーザモードおよびマルチユーザモードの環境で可能です。
- /varディレクトリをルートディレクトリ「/」と別パーティションに設定した場合,OS起動時に実行される/varディレクトリのマウント処理が完了するまで,ログが/var/log/messagesファイルに出力されなくなります。
- 同じホスト内の物理的または論理的に異なるディスクに対して複数のOSがある場合,それぞれのOSに対してHDLMをインストールできます。また,1つのOSに複数のカーネルがある場合は,HDLMをインストールしたカーネルが起動された場合だけ,HDLMを使用できます。
ただし,Red Hat Enterprise Linux 5,Red Hat Enterprise Linux 6またはRed Hat Enterprise Linux 7の場合は,HDLMをインストールしたカーネル以外を起動したときに,そのままHDLMを使用できます。この場合,必要な設定はありません。- Red Hat Enterprise Linux(Red Hat Enterprise Linux 7を除く)の場合,HDLMをインストールした状態でinitscriptsパッケージを更新してOSを再起動したあとに,/etc/rc.d/rc.sysinitファイルにHDLMの情報がないときは,システムスクリプト更新ユティリティ(dlmupdatesysinit)を実行してください。
HDLMの情報の有無は,次に示すコマンドで確認してください。# grep DLM /etc/rc.d/rc.sysinitコマンドを実行したあとに何も出力されない場合,HDLMの情報がありません。
dlmupdatesysinitユティリティについては,「7.9 dlmupdatesysinit システムスクリプト更新ユティリティ」を参照してください。- SUSE LINUX Enterprise Server 10またはSUSE LINUX Enterprise Server 11を使用している場合,HDLMをインストールした状態でaaa_baseパッケージ,raidtoolsパッケージ,mdadmパッケージ,またはlvm2パッケージを更新してOSを再起動したあとに,次に示す現象が発生したときはdlmupdatesysinitユティリティを実行してください。
dlmupdatesysinitユティリティについては,「7.9 dlmupdatesysinit システムスクリプト更新ユティリティ」を参照してください。
- 自動マウントの設定をしているHDLMデバイスがマウントされていない場合
- HDLMデバイス上に構築したmdデバイスが活性化されていない場合
- HDLMデバイス上に構築したLVMが活性化されていない場合
- /etc/init.d/boot.localfsファイル,/etc/init.d/boot.mdファイル,および/etc/init.d/lvm2ファイルのどれかにHDLMの情報がない場合,またはすべてのファイルにHDLMの情報がない場合
HDLMの情報は次に示すコマンドで確認してください。
# grep Required-Start /etc/init.d/boot.localfs
# grep Required-Start /etc/init.d/boot.md
# grep Required-Start /etc/init.d/boot.lvm
コマンドを実行したあとに「boot.hdlm」の記述が出力されない場合,HDLMの情報がありません。- HDLMとDevice-Mapperマルチパス機能を併用することはできません。
Device-Mapperマルチパス機能が有効になっているかどうかは,device-mapper-multipathがインストールされていて,かつマルチパスデバイスが有効になっているかどうかで確認できます。
device-mapper-multipathがインストールされていて,かつマルチパスデバイスが有効になっている場合は,マルチパスデバイスを無効化してください。 マルチパスデバイスの無効化については,device-mapper-multipathのマニュアルを参照してください。device-mapper-multipathのインストール有無の確認と,マルチパスデバイスが有効または無効になっているかの確認方法の例を次に示します。
- マルチパスデバイスが有効な場合の実行例を次に示します。
# rpm -q device-mapper-multipath device-mapper-multipath-0.4.9-46.el6.i686 # # /sbin/multipath -l mpathc (360060e801082eea004d4252a000000c6) dm-3 HITACHI,DF600F size=1.0G features='0' hwhandler='0' wp=rw |-+- policy='round-robin 0' prio=0 status=active | |- 2:0:1:2 sdm 8:192 active undef running | `- 3:0:1:2 sdo 8:224 active undef running `-+- policy='round-robin 0' prio=0 status=enabled |- 3:0:0:2 sdh 8:112 active undef running `- 2:0:0:2 sdi 8:128 active undef running : :- マルチパスデバイスが無効な場合な場合の実行例を次に示します。
/sbin/multipath -lコマンド実行して,何も表示されないことを確認します。# /sbin/multipath -l #
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