Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Linux®用)

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2.12.1 採取するログの種類

HDLMが検知した障害情報やトレース情報は,プロセス別トレース情報ファイル,トレースファイル,障害ログ,HDLM構成定義ユティリティ(dlmcfgmgr)のログおよびsyslogに採取されます。これらの障害情報から,障害状況の把握や原因の解析ができます。

それぞれのログで採取できる障害情報について次の表に示します。

表2-8 障害情報の種類

ログ名 内容 出力先
プロセス別トレース情報ファイル HDLMコマンドの動作ログが採取されます。 デフォルトのファイル名称を,次に示します。
/var/opt/DynamicLinkManager/log/dlnkmgr[1-2].log
トレースファイル HDLMマネージャのトレース情報が,ユーザの設定したレベルで採取されます。障害が発生したときに,設定を変更してトレース情報を採取することがあります。 トレースファイルの名称を,次に示します。
/var/opt/DynamicLinkManager/log/hdlmtr[1-64].log
障害ログ 検知した障害の中で,ユーザが設定したレベルの障害情報が採取されます。デフォルトでは,検知したすべての障害情報が採取されます。

HDLMマネージャのログ
/var/opt/DynamicLinkManager/log/dlmmgr[1-16].log

Hitachi Command Suite共通エージェントコンポーネントのログ
/var/opt/DynamicLinkManager/log/dlmwebagent[1-N].log
Nの値は,dlmwebagent.propertiesファイルの設定に依存します。
デフォルト値は2です。ファイル数を変更する場合は,logFileNumに2~16 の値を指定します。
HDLM構成定義ユティリティ(dlmcfgmgr)ログ dlmcfgmgrユティリティ実行時のログを採取します。 ログファイルの名称を,次に示します。
/var/opt/DynamicLinkManager/log/dlmcfgmgr[1-2].log
/var/opt/DynamicLinkManager/dlminquiry.log
syslog ユーザがsyslogの設定ファイルで設定したレベル以上のHDLMのメッセージが採取されます。Information以上の情報の出力を設定することをお勧めします。
syslogは,テキストエディタで確認できます。
デフォルトのファイル名称を,次に示します。
/var/log/messages
syslogのファイルパスは,syslogの設定ファイルで設定します。詳細はLinuxのマニュアルを参照してください。

注※
syslogにHDLMのメッセージを出力したい場合,syslogの設定ファイルに定義するシステム機能名(Facility)は「user」を指定してください。
次に,syslogdを使用している場合に,システム機能名(Facility)が「user」で,かつ優先順位レベル(Priority)が「情報メッセージ」(info)以上のメッセージを/tmp/syslog.user.logファイルに出力する例を示します。
user.info           /tmp/syslog.user.log

障害レベルについては「2.12.2 障害情報のフィルタリング」を参照してください。

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