Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド

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6.7.2 コピーグループをロックする

世代1のバックアップを取得してから,コピーグループをロックする手順について説明します。

なお,下記の手順では,オペレーションIDとして「Operation_A」を使用します。

コピーグループをロックするには:

  1. 副ボリュームの状態を確認します。
    コピーグループの一覧を表示し,ロックされているコピーグループがないことを確認します。
    コピーグループのロック状態を確認するには,drmcgctlコマンドを引数なしで実行します。LOCK STATUS欄にUNLOCKEDと表示されていれば,コピーグループはロックされていません。
    DBServer > drmcgctl
    COPY GROUP LOCK STATUS BACKUP-ID
    VG01,VOL11 UNLOCKED    0000000001
    VG01,VOL12 UNLOCKED    0000000001
    VG01,VOL13 UNLOCKED    0000000001
    VG02,VOL21 UNLOCKED    0000000002
    VG02,VOL22 UNLOCKED    0000000002
    VG02,VOL23 UNLOCKED    0000000002
    VG03,VOL31 UNLOCKED    0000000003
    VG03,VOL32 UNLOCKED    0000000003
    VG03,VOL33 UNLOCKED    0000000003
    DBServer >
  2. 正ボリュームから副ボリュームへのバックアップ(世代1)を取得します。
    DBServer > EX_DRM_SQL_BACKUP Operation_A
    副ボリューム1に正ボリュームのバックアップが取得されます。
  3. データが正しくバックアップされていることを確認します。
    正しくバックアップされていることを確認するには,データベースサーバでdrmsqlcatコマンドおよびdrmappcatコマンドを実行します。
    DBServer > drmsqlcat default
    INSTANCE: default
    BACKUP-ID: 0000000004 BACKUP-MODE: ONLINE INSTANCE: default 
    :
    :
    DBServer > drmappcat
    BACKUP-ID  BACKUP-MODE BACKUP-OBJECT START-TIME          END-TIME
    0000000004 ONLINE      MSSQL         2004/08/11 14:04:10 2004/08/11 14:04:22
    0000000002 ONLINE      MSSQL         2004/08/05 14:13:44 2004/08/05 14:13:55
    0000000003 ONLINE      MSSQL         2004/08/05 14:16:24 2004/08/05 14:16:35
    DBServer >
    この例では,drmsqlcatコマンドの結果から,最新のバックアップIDが「0000000004」であることがわかります。また,drmappcatコマンドの実行結果を見ると,手順1のdrmcgctlコマンドの結果では表示されていたバックアップID「0000000001」が,「0000000004」に書き換わっていることがわかります。
  4. 副ボリューム1をロックします。
    バックアップデータ(世代1)を保持するために,世代1のコピーグループをロックします。世代1のコピーグループをロックするには,-mode lockオプションを指定してdrmcgctlコマンドを実行します。ロック対象は,バックアップIDまたはコピーグループで指定できます。
    ここでは,バックアップID「0000000004」を指定して,drmcgctlコマンドを実行します。
    DBServer > drmcgctl -backup_id 0000000004 -mode lock
    KAVX0001-I drmcgctlコマンドを開始します。
    KAVX0302-I 指定されたバックアップIDに対応するコピーグループをロックしました。
    KAVX0002-I drmcgctlコマンドを終了します。
    なお,ロックは,ロックを実施したサーバに対してだけ有効となります。複数サーバ構成の場合は,運用に合わせてロックを実施してください。
  5. 副ボリュームの状態を確認します。
    コピーグループの一覧を表示し,ロックされているコピーグループの状態を確認します。
    DBServer > drmcgctl
    COPY GROUP LOCK STATUS BACKUP-ID
    VG01,VOL11 LOCKED      0000000004
    VG01,VOL12 LOCKED      0000000004
    VG01,VOL13 LOCKED      0000000004
    VG02,VOL21 UNLOCKED    0000000002
    VG02,VOL22 UNLOCKED    0000000002
    VG02,VOL23 UNLOCKED    0000000002
    VG03,VOL31 UNLOCKED    0000000003
    VG03,VOL32 UNLOCKED    0000000003
    VG03,VOL33 UNLOCKED    0000000003
    DBServer >
    LOCK STATUS欄にLOCKEDと表示されているコピーグループがロックされています。
    世代1のコピーグループがロックされると,以降のバックアップは,副ボリューム2および副ボリューム3の2つのボリュームを使って取得されます。

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