Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド
Application Agentは,情報を参照するコマンドおよびテープ系コマンドを除いて,1台のサーバ上では複数のコマンドを並列実行できません。実行中のコマンドが終了するまで次のコマンドの処理は開始されません。デフォルトの設定では,実行待ちのコマンドは無期限にリトライされるため,リトライ回数とリトライ間隔をあらかじめ設定しておくことをお勧めします。リトライ回数とリトライ間隔の設定については,「3.3.3 コマンド実行のリトライ回数とリトライ間隔の設定」を参照してください。
クラスタ構成の場合は,相互待機型でかつ各サーバでApplication Agentを運用しているとき,各サーバでコマンドを同時に実行できます。ただし,フェールオーバーが発生し,1台のサーバでApplication Agentを縮退して運用する状態になった場合は,そのサーバ上でのコマンドの並列実行はできません。
注意
- 1台のデータベースサーバでは,EX_DRM_SQL_TLOG_BACKUP,EX_DRM_TAPE_BACKUP,およびEX_DRM_TAPE_RESTORE以外の拡張コマンドは並列に実行しないでください。1台のデータベースサーバで拡張コマンドを並列して実行した場合,拡張コマンドがエラー終了したり,処理の対象のバックアップカタログが破壊されたりするおそれがあります。
情報を参照するコマンドおよびテープ系コマンドは,次の条件を満たす場合に,複数のコマンドを並列で実行できます。
コマンド名 並列実行の条件 drmfscat - drmfsdisplay -refreshオプションを指定しないこと drmappcat -deleteオプションを指定しないこと drmcgctl オプションを指定しないこと
並列実行ができるのは,コピーグループの一覧を表示する場合だけです。drmhostinfo - drmmediabackup※ 並列実行するコマンドがdrmmediabackupコマンドまたはdrmmediarestoreコマンドであること drmmediarestore※ 並列実行するコマンドがdrmmediabackupコマンドまたはdrmmediarestoreコマンドであること drmtapecat -deleteオプションを指定しないこと drmtapeinit - drmsqlcat - drmsqldisplay -refreshオプションまたは-remoteオプションを指定しないこと drmsqlinit - drmsqllogbackup 次の条件をすべて満たすこと
- 並列実行するコマンドがdrmresyncコマンドである
- コマンド実行時にオプション-no_cat,-v,-lsn,および-dを指定しない
drmexgcat - drmexgdisplay -refreshオプションを指定しないこと EX_DRM_SQL_TLOG_BACKUP 次の条件をすべて満たすこと
- 並列実行するコマンドがEX_DRM_RESYNCコマンドである
- コマンド実行時にオプション-no_catを指定しない
EX_DRM_TAPE_BACKUP※ 並列実行するコマンドがEX_DRM_TAPE_BACKUPコマンドまたはEX_DRM_TAPE_RESTOREコマンドであること EX_DRM_TAPE_RESTORE※ 並列実行するコマンドがEX_DRM_TAPE_BACKUPコマンドまたはEX_DRM_TAPE_RESTOREコマンド
- (凡例)
- -:条件なし
- 注※
- テープ系コマンドを並列実行する場合,テープバックアップ管理用のソフトウェアの起動が開始するまでは,次のコマンドの処理は開始されません。テープ系コマンドの並列実行については,「4.4.3 テープ系コマンドを並列実行する場合」を参照してください。
All Rights Reserved. Copyright© 2014, 2020, Hitachi, Ltd.