Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド
Protection Managerサービスとの通信タイムアウト時間を,次のパラメーターで指定できます。
表3-15 init.confのパラメーター(Protection Managerサービスとの通信タイムアウト時間の設定)
パラメーター 説明 設定できる値
(デフォルト値)SERVICE_TIMEOUT Protection Managerサービスとの通信タイムアウト時間を分単位で指定します。Protection Managerサービスに対して通信を伴うコマンドを実行するサーバ側で設定します。0を指定した場合,タイムアウトは設定されません。この場合,Protection Managerサービスが応答を返さないときにProtection Managerサービスに処理を要求したコマンドが待機したままの状態になります。
パラメーターが存在しない場合は,1440が適用されます。デフォルトではこのパラメーターは記載されていません。0~10080
(1440)Protection Managerサービスの通信タイムアウト値を設定すると,Application Agentのコマンドが待機したままになりApplication Agentのコマンドが終了しない状態を回避できます。
通信タイムアウト時間は,Protection Managerサービスの通信先のサーバで,次の機能が実行されるときの応答待ち時間です。
- ユーザースクリプトに記述されたコマンドの実行
- コマンドを実行するサーバから転送されたバックアップカタログの受信とインポート
- バックアップ実行時の副ボリュームの状態確認(バックアップ実行時に-svol_checkオプションを指定した場合)
- VSSを使用したバックアップ(VSSスナップショットの準備とインポート,メタデータの副ボリュームへの書き込み,Exchangeデータベースの検証)
- VSSを使用してバックアップしたExchangeデータベースの正ボリュームへのリストア(メタデータの副ボリュームからの読み出し)
これらの機能の実行時間は,実行する環境の通信速度や通信元サーバの処理性能だけではなく,処理対象の数やサイズにも依存して変動します。そのため,SERVICE_TIMEOUTの値は,コマンドの実行間隔などを考慮し,運用上許容できるコマンド待機時間の最大値を設定することを推奨します。
- 注意事項
- Application Agentのコマンドを実行中にSERVICE_TIMEOUTのパラメーターを変更した場合,実行中のコマンドに対してタイムアウト時間は変更されません。
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