Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド

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1.2.5 クラスタリングへの対応

Application Agentでは,各種OSのクラスタソフトウェアに準拠したフェールオーバー型クラスタリングに対応しています。ファイルサーバやデータベースサーバをクラスタ構成にすることで,万が一,障害が起きたときにもシステムを止めることなく,バックアップ運用を継続できます。

Application Agentでは,クラスタ構成による高可用性システムでも利用できるよう,自動的にクラスタを制御する機能を提供します。バックアップデータをリストアするためには,データベースをオフラインにする必要があります。しかし,DBMSを監視するクラスタリソースがオンラインの状態で,データベースをオフラインにすると,フェールオーバーが発生してしまいます。したがって,通常は手動でクラスタリソースを制御する必要があります。Application Agentでは,コールドバックアップやリストアを実行するときに,DBMSを監視するクラスタリソースを自動的にオフラインにし,処理が終わると自動的にオンラインに戻します。

Application Agentでは運用待機型のクラスタ構成(Active-Passive)と相互待機型のクラスタ構成(Active-Active)に対応しています。

クラスタ構成の詳細は,「2.2.1 運用待機型のクラスタ構成」または「2.2.2 相互待機型のクラスタ構成」を参照してください。

Windows Server Failover Clusteringを使用したクラスタ環境の場合,DBMSを監視するクラスタリソースがオフライン状態でのリストアと,クラスタリソースがオンライン状態でのリストアを選択できます。クラスタリソースがオフライン状態でのリストアでは,DBMSのサービスを共有するすべてのデータベースをオフラインにする必要がありますが,クラスタリソースがオンライン状態でのリストアでは,バックアップデータをリストアするデータベースだけをオフラインにして,バックアップデータをリストアできます。

クラスタリソースがオンライン状態でのリストアを選択する方法は,「3.3.7 クラスタリソースがオンライン状態でのリストアの設定」を参照してください。

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