Replication Manager ユーザーズガイド

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C.1 nondisruptive migrationを使用したデータマイグレーション後のコピーペア管理の概要

nondisruptive migrationで移行先ストレージシステム(VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00 モデルまたはVSP Fx00モデル)にマイグレーションしたボリュームのコピーペアは,仮想IDを使用して管理できます。

コピーペア定義(構成定義ファイル)は,仮想IDまたは物理IDの両方で定義できます。仮想IDまたは物理IDは,コピーグループ単位に設定します。既存のコピーグループが仮想IDを使用している場合,追加されたコピーペアには必ず仮想IDが設定されます。Replication Managerで確認できる仮想IDは,仮想ストレージマシン名(ストレージシステムの種別,シリアル番号)および仮想LDEVIDです。定義フォーマットの指定方法については,「(4) コピーグループまたはスナップショットグループの作成(オープン系システム)」を参照してください。

データマイグレーション後のコピーペア管理を開始するまでの流れを次に示します。

図C-1 nondisruptive migrationを使用したデータマイグレーション後のコピーペア管理を開始するまでの流れ

[図]

この節の構成
C.1.1 nondisruptive migrationを使用したデータマイグレーション後に再設定が必要な項目
C.1.2 仮想ストレージマシンをサポートしていないストレージシステムとの間でリモートコピーを使用する場合の注意事項

C.1.1 nondisruptive migrationを使用したデータマイグレーション後に再設定が必要な項目

nondisruptive migrationを使用したデータマイグレーションが完了したら,Replication Managerで移行先ストレージシステム情報を更新してください。

物理IDで管理されるリソースについては移行先ストレージシステムで設定し直す必要があります。ストレージシステム情報の更新後に,必要に応じて次の操作を実施してください。

リソースグループの設定
リソースグループの設定

リソースの監視条件の設定
コピーペア単位のアラートの設定
デバイスグループで定義したコピーグループに対するアラートの設定
ジャーナルグループおよびプールに対するアラートの設定
ライセンス使用率に対するアラートの設定

ストレージシステムの設定
スナップショットグループ用ペア管理サーバの設定

コピーペア管理
ワークフローの作成(一時保存または完了したワークフローからタスクを再作成したい場合)

タスク管理
スケジュール実行されているタスクの削除
タスクの再作成

マイコピーグループ管理
デバイスグループで定義したコピーグループの設定

注※
スケジュール実行またはReplication Manager CLIから実行されるタスクのうち,タスク種別が「split」,「resync」,「restore」,「syncwait」,または「take snapshot」のタスクを再作成します。

C.1.2 仮想ストレージマシンをサポートしていないストレージシステムとの間でリモートコピーを使用する場合の注意事項

仮想IDを使用した構成定義ファイルで管理しているボリュームと,仮想ストレージマシンをサポートしていないストレージシステムのボリュームでリモートコピーのコピーペアを作成するときは,次のタスクを実行できません。

swap操作でコピーペアの正副の関係を逆転させた状態でコピーペアの削除をしないことをお勧めします。この場合,再度コピーペアを作成すると,ボリューム上のデータを保持したままコピーペアを作成できません。

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