Replication Manager ユーザーズガイド

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9.11.10 二次利用を目的としたバックアップサーバでのリストア(SQL Serverの場合)

二次利用の目的でバックアップサーバにリストアする場合の運用方法について説明します。

この項の構成
(1) 二次利用を目的としたバックアップサーバでのリストアの概要
(2) 二次利用を目的としたバックアップサーバでのリストア

(1) 二次利用を目的としたバックアップサーバでのリストアの概要

二次利用の目的でバックアップサーバにリストアするための前提条件を次に示します。

この例では,次の図に示すシステム構成を想定しています。

図9-7 二次利用を目的としたバックアップサーバでリストアする場合のシステム構成

[図]

(2) 二次利用を目的としたバックアップサーバでのリストア

二次利用を目的としたバックアップサーバでのリストア手順について説明します。

  1. 副ボリュームが隠ぺいされている場合は,drmappcatコマンドを実行して,バックアップIDを取得します。副ボリュームが隠ぺいされていない場合は,手順3に進んでください。
    <データベースサーバ名>サブウィンドウのレプリカ履歴一覧([レプリカ履歴]タブ)の[作成時刻]とdrmappcatコマンドで表示される<END-TIME>の対応を比較して,drmappcatコマンドで表示される<BACKUP-ID>を取得してください。もし,同一の時刻があれば,drmappcatコマンドの-hostname <データベースサーバ名>オプションを追加してください。
  2. 次のdrmdevctlコマンドを実行して,副ボリュームの隠ぺいを解除します。
    drmdevctl <BACKUP-ID> -attach
    <BACKUP-ID>には手順1で取得したバックアップIDを指定してください。
  3. ディスク管理機能を使用して,バックアップサーバに接続されているボリュームをマウントします。
    リストア先のSQL Serverデータベースの構成(ドライブ名およびパス)をレプリカ作成時と合わせてください。SQL Serverデータベースの構成がレプリカ作成時と異なる場合は,リストアできません。
  4. バックアップサーバのSQL Serverを起動します。
  5. リストアレプリカウィザードを使用してレプリカをリストアします。
    リストアレプリカウィザードの[2. オプション設定]画面で[対象サーバ][バックアップサーバ]ラジオボタンを選択してください。
    レプリカのリストア方法については,「(4) レプリカのリストア」を参照してください。
    重要
    システムデータベースおよびディストリビューションデータベースをバックアップサーバにリストアできません。リストアレプリカウィザードの[1. 対象の選択]画面で,システムデータベースおよびディストリビューションデータベースを選択しないでください。

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