Replication Manager ユーザーズガイド

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9.3.2 情報取得元の追加

情報取得元の追加手順について説明します。

この項の構成
(1) Device Managerサーバの追加
(2) Business Continuity ManagerまたはMainframe Agentの追加
(3) Application Agentの追加

(1) Device Managerサーバの追加

Device Managerサーバの追加手順を次に示します。

  1. Device Managerサーバを情報取得元として追加する上で必要な情報を準備します。次に示すDevice Managerサーバの情報を,あらかじめ確認しておいてください。
    • IPアドレスまたはホスト名
    • Replication Manager(HTTPまたはHTTPS)との通信に使用するプロトコル
    • ポート番号(Device Managerサーバのserver.propertiesファイルのserver.http.portプロパティまたはserver.https.portプロパティの値)
    • Device ManagerサーバにログインするためのユーザーIDおよびパスワード
    重要
    Device Managerサーバを追加できるのは,AdminまたはModify(Device Manager管理)権限を持ち,かつAll Resourcesグループに属するユーザーに限られます。
  2. [エクスプローラ]メニューの[管理者メニュー][情報取得元]をクリックします。
    情報取得元サブウィンドウが表示されます。
  3. オブジェクトツリーを展開してから,[Device Manager]を選択します。
    Device Managerサブウィンドウが表示されます。
  4. [HDvM追加]ボタンをクリックします。
    Device Managerの追加ダイアログが表示されます。
  5. 手順1で準備した,Device Managerサーバの情報を入力します。
    参考
    複数の情報取得元をまとめて追加する場合,[登録時にDevice Managerによって管理されているコピーペア構成を取得する]チェックボックスをオフにすることをお勧めします。この場合,すべての情報取得元を追加したあとで,新規に追加したサーバから構成情報を取得すれば,登録処理を早く進められます。
  6. [OK]ボタンをクリックして,Device Managerサーバを登録します。
    登録したDevice Managerサーバの情報がDevice Managerサブウィンドウに表示されます。
参考
リモートDevice Managerを登録すると,Replication ManagerからリモートDevice ManagerのGUIを起動するためのリンクを設定することができます。リモートDevice Managerへのリンクは,グローバルタスクバーエリアの[起動]メニューに登録されます。管理サーバ上でhcmds64linkコマンドを実行してください。このコマンドについては,マニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager システム構成ガイド」を参照してください。

(2) Business Continuity ManagerまたはMainframe Agentの追加

Business Continuity ManagerまたはMainframe Agentの追加手順を次に示します。

  1. Business Continuity ManagerまたはMainframe Agentを情報収集元として追加するために必要な情報を用意します。
    Business Continuity ManagerまたはMainframe Agentをインストールするホストに関して,次の情報を調べておきます(IPv6の場合はIHSについての情報が必要です)。
    • IPアドレス(またはホスト名)
    • ポート番号(Replication Managerとの通信に使用します)
    • ユーザーIDおよびパスワード(HTTPの代わりにHTTPSプロトコルを使ってBusiness Continuity Managerに接続したい場合)
    重要
    HTTPSプロトコルを使用するには,WebSphere Application Server for z/OSに同梱されたIHSをメインフレーム系ホストに設定する必要があります。
  2. [エクスプローラ]メニューの[管理者メニュー][情報取得元]をクリックします。
    情報取得元サブウィンドウが表示されます。
  3. オブジェクトツリーを展開してから,[BC Manager / Mainframe Agent]を選択します。
    BC Manager / Mainframe Agentサブウィンドウが表示されます。
  4. [BCM / MFA追加]ボタンをクリックします。
    BC Manager / Mainframe Agentの追加ダイアログが表示されます。
  5. 手順1で準備した,Business Continuity ManagerまたはMainframe Agentの情報を入力します。
    重要
    IPv6を使用してBusiness Continuity ManagerまたはMainframe Agentに接続する場合には,IHSのIPアドレス(またはホスト名)とポート番号を指定します。
    参考
    複数の情報取得元をまとめて追加する場合,[登録時にBC Manager / Mainframe Agentによって管理されているコピーペア構成を取得する]チェックボックスをオフにすることをお勧めします。この場合,すべての情報取得元を追加したあとで,新規に追加したBusiness Continuity ManagerまたはMainframe Agentから構成情報を取得すれば,登録処理を早く進められます。
  6. [OK]ボタンをクリックして,Business Continuity ManagerまたはMainframe Agentを登録します。
    登録したBusiness Continuity ManagerまたはMainframe Agentに関する情報がBC Manager / Mainframe Agentサブウィンドウに表示されます。

Business Continuity Managerが登録されると,Replication Managerはボリュームをスキャンする目的でBusiness Continuity Managerに関連付けられた構成情報を読み込みます。

重要
既存のBusiness Continuity Manager環境が,次のどちらかまたは両方の構成になっているか確認してください。
  • 複数のBusiness Continuity Managerが重複したコピーグループ定義ファイルを保持している
  • 複数のBusiness Continuity Managerが重複したディスク構成定義ファイルを保持している
この場合は,Replication Managerを使用して,プライマリーサイトのBusiness Continuity ManagerからセカンダリーサイトのBusiness Continuity Managerに,次のどちらかまたは両方を配布してください。
  • ディスク構成定義ファイル
  • コピーグループ定義ファイル

(3) Application Agentの追加

Application Agentの追加手順を次に示します。

  1. Application Agentを情報取得元として追加する上で必要な情報を準備します。データベースサーバおよびバックアップサーバにインストールされたApplication Agentをそれぞれ追加する必要があります。次に示す各サーバの情報を,あらかじめ確認しておいてください。
    • データベースサーバおよびバックアップサーバのIPアドレスまたはホスト名
    • Application Agentのポート番号(Application Agentのserver.propertiesファイルのserver.agent.portプロパティの値)
      Application Agentで使用するポート番号とserver.propertiesファイルの格納先については,マニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager システム構成ガイド」を参照してください。
    • 仮想ホストのIPアドレスまたはホスト名(クラスタ構成の場合)
    • アプリケーションの仮想ホスト名(クラスタ構成の場合)
    重要
    1つのデータベースサーバに対して,バックアップサーバはローカルコピー用で1つ,リモートコピー用で1つまでです。
    重要
    Exchange Serverと連携する場合,DAGを構成しているホストのうち,レプリカを運用したいホストにだけApplication Agentを追加してください。
    重要
    SQL Serverと連携する場合,バックアップサーバの追加は任意です。ただし,データをテープ装置にバックアップするときや,二次利用するときは,SQL Serverをインストールしたバックアップサーバが必要です。
  2. Application Agentの追加と同時にアプリケーション構成情報を取得する場合,データベースサーバとバックアップサーバ(設定済みのバックアップサーバがあるとき)のRAID Managerのインスタンスを起動しておきます。
    データベースサーバとバックアップサーバにDevice Managerエージェントをインストールしていない場合(データベースサーバとバックアップサーバがペア管理サーバとしてReplication Managerに認識されていない場合),RAID Managerのインスタンスは自動的に起動しないため,あらかじめ起動しておく必要があります。起動方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager システム構成ガイド」を参照してください。
  3. [エクスプローラ]メニューの[管理者メニュー][情報取得元]をクリックします。
    情報取得元サブウィンドウが表示されます。
  4. オブジェクトツリーを展開してから,[Application Agent]を選択します。
    Application Agentサブウィンドウが表示されます。
  5. [Agent追加]ボタンをクリックします。
    Application Agentの追加ダイアログが表示されます。
  6. 手順1で準備した,データベースサーバまたはバックアップサーバの情報,サーバの種別,データベースサーバのクラスタ設定情報などを入力します。
    注意
    同じ物理ノードで複数の仮想ホストを構築する場合,次の項目は正しい組み合わせで入力してください。
    • ホストID
    • アプリケーション種別
    • 仮想ホスト
    この項目の一部に,ほかの仮想ホストの情報を入力しても,エラーにならない場合があり,そのまま続けると正常に動作しないおそれがあります。
    重要
    クラスタ構成の場合,[ホストID]にはアプリケーションの仮想ホストのホスト名またはIPアドレスを指定してください。
    参考
    複数の情報取得元をまとめて追加する場合,[登録時にApplication Agentによって管理されているアプリケーション構成情報を取得する。]チェックボックスをオフにすることをお勧めします。この場合,すべての情報取得元を追加したあとで,新規に追加したサーバから構成情報を取得すれば,登録処理を早く進められます。
    参考
    Protection ManagerからReplication Managerに移行した場合には,[登録時にApplication Agentによって管理されているアプリケーション構成情報を取得する。]チェックボックスをオンにすると,既存のパラメーター情報やアプリケーション構成情報を取得できます。
  7. [OK]ボタンをクリックして,データベースサーバまたはバックアップサーバのApplication Agentを登録します。
    登録したApplication Agentの情報がApplication Agentサブウィンドウに表示されます。

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