Replication Manager ユーザーズガイド

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6.1.1 データベースのレプリカ管理とは

アプリケーションと連携して,データベースの整合性を考慮したレプリカの作成(データのバックアップ),リストア(データの復旧)の運用を管理します。

Application Agentを導入することで,ボリュームとリソースの関連を意識することなく,アプリケーション視点でレプリカを管理できます。

レプリカの作成は,Exchange Serverの場合,ストレージグループ単位またはインフォメーションストア単位で実施します。SQL Serverの場合,インスタンス単位で実施します。

リストアは,Exchange Serverの場合,ストレージグループ単位またはインフォメーションストア単位で実施します。SQL Serverの場合,インスタンス単位またはデータベース単位で実施します。

また,SQL Serverと連携する場合,バックアップサーバの追加は任意です。ただし,データをテープ装置にバックアップするときや,二次利用するときは,SQL Serverをインストールしたバックアップサーバが必要です。

Replication Managerでは,ウィザードを操作してローカルコピーおよびリモートコピーによって,レプリカを作成したりリストアしたりします。ローカルのレプリカは世代管理することもできるので,データ復旧時には,リソースを選択して最新復旧ポイントへリストアするだけでなく,復旧ポイントを選択してリストアすることもできます。レプリカの作成時には,スケジュールを設定して,業務に負荷を掛けないように時間帯を選んだ運用ができます。

レプリカの作成,リストアにはレプリカ作成ウィザード,リストアレプリカウィザードを使用します。これらのウィザードを完了するとタスクが自動で登録されます。登録されたタスクは編集したりキャンセルしたりできます。

レプリカの管理に使用できるコピー種別は下記のとおりです。

コピー種別 Exchange Server SQL Server
ローカルコピー ShadowImage
Thin Image
Copy-on-Write Snapshot
リモートコピー TrueCopy Sync
TrueCopy Async ×
Universal Replicator ×
global-active device × ×

(凡例)
○:使用できる
×:使用できない

注※
スナップショットグループの場合は,使用できません。

レプリカの管理に使用できるストレージシステム種別については,「A.5.1 エンタープライズクラスストレージ,VSP E990,VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデルおよびHUS VMでサポートされるタスクの一覧(オープン系システム)」または「A.5.3 ミッドレンジストレージでサポートされるタスクの一覧」を参照してください。

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