Replication Manager ユーザーズガイド
Replication Managerは代替ホストへのコピーグループ定義ファイルの配布をサポートしています。この機能によって,プライマリーサイトに災害が発生した場合にペア管理を中断しないで継続できます。コピーペア構成定義ウィザードを使ったコピーペア構成定義時に,Replication Managerが認識している代替ホスト候補一覧から,メインフレーム系ホストを選択できます。コピーペア構成の完成時に,Replication Managerはコピーペア構成定義時に作成されたコピーグループ一覧をこれらの配布対象に配布します。
コピーグループ定義ファイルの配布の例を次の図に示します。
コピーグループ定義ファイルの配布は,次に示す2種類で実施できます。
- 通常配布:ユーザーが選択したホスト(Business Continuity Manager)から対象ホスト(Business Continuity Manager)に対してコピーグループ定義ファイルを配布します。コピーグループ定義ファイルは,配布条件を満たすすべてのコピーグループに配布されます。ファイルは複数の対象ホスト(配布先)に配布できます。この配布は,グループ編集ダイアログで[コピーグループ定義ファイルをすべての主ホスト候補に配布する]チェックボックスを選択した場合に行われます。
- 事前配布:現在の主ホストから次に主ホストとなるコピーグループに対して,最新のコピーグループ定義ファイルを配布します。ファイルは,ユーザーが選択した1つの主ホスト(配布先)だけに配布できます。この配布は,主ホストが変更され,元の主ホストのコピーグループ定義が新しい主ホストのコピーグループ定義に一致しない場合に行われます。コピーグループ定義ファイルの事前配布のメリットについては,「5.13.4 コピーグループ定義ファイルの事前配布の概要」を参照してください。
コピーグループ定義ファイルは,次の条件をすべて満たすBusiness Continuity Managerに配布できます。
- 同じコピーグループ名を持つコピーグループがコピーグループ定義ファイルの配布先であるホスト(Business Continuity Manager)に存在すること。
- 配布元と同じ正副DADIDがコピーグループ配布先に存在すること。
- コピーグループ定義ファイルの配布先であるBusiness Continuity Managerにアクセスできること。
- コピーグループ定義ファイルが空である,または配布済みであること。
重要
- Replication Managerによって配布されたDADではない場合,DADIDが同じ名称のときも同一のDADとは見なされません。
重要
- ディスク構成定義ファイルの配布の関連を削除するなどの操作によって,コピーグループ定義ファイル配布の関連が消えてしまった場合,そのコピーグループは上記の条件を満たさないため配布対象になりません。再びコピーグループ定義ファイルを配布するためには,コピーペア構成定義ウィザードを用いて配布先のコピーグループを削除し,いったんコピーグループ定義ファイルを空にする必要があります。
All Rights Reserved. Copyright© 2014, 2020, Hitachi, Ltd.