Replication Manager ユーザーズガイド
コピーグループ定義ファイルの事前配布では,最新のコピーグループ定義ファイルを,現在の主ホストから次に主ホストとなるコピーグループに配布します。この配布は,主ホストが変更され,元の主ホストのコピーグループ定義が新しい主ホストのコピーグループ定義に一致しない場合に行われます。ファイルはユーザーが選択した1つの主ホスト(配布先)だけに配布されます。
また,ユーザーは次の条件をすべて満たすホストを主ホストに変更できます。
- 同じコピーグループ名を持つコピーグループがコピーグループ定義ファイルの配布先であるホスト(Business Continuity Manager)に存在すること。
- 配布元と同じ正副DADIDがコピーグループ配布先に存在すること。
- コピーグループ定義ファイルの配布先であるBusiness Continuity Managerにアクセスできること。
- Replication Managerで配布実績が存在するコピーグループ定義ファイルであること。
参考
- Replication Managerによって配布されたDADではない場合,DADIDが同じ名称のときも同一のDADとは見なされません。
コピーグループ定義ファイルの事前配布によって,次の問題を防げます。
- 主ホストの変更によって,コピーグループ定義が現在のものでなくなる。
- 主ホストおよびコピーグループ定義ファイルの同時変更によって,主ホストのコピーグループ定義ファイルが変更の前後で不一致になる。
この場合,主ホストの変更後にコピーグループ定義ファイルの配布を開始すると,古いコピーグループ定義ファイルが配布されます。
注意
- 配布後にすべてのファイルが古いファイルと置き換わってしまった場合,最新のコピーグループ定義ファイルへの回復手段はありません。このような状況は,古いコピーグループ定義ファイルの主ホストを,変更対象の主ホストから除けば回避できます。
主ホストを変更すると,以前の主ホストによるコピーグループのアラート監視が停止します。主ホストの変更後もアラート監視を続けるには,新しい主ホストのコピーグループに対してアラート設定を作成する必要があります。主ホストを変更すると,コピーグループの状態はマイコピーグループビューに表示されません。主ホストの変更後にコピーグループの状態を表示するには,マイコピーグループの編集ウィンドウで,以前の主ホストのコピーグループを新しい主ホストのコピーグループに置き換える必要があります。
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