Replication Manager ユーザーズガイド
コピーペア構成定義ファイルは新規のコピーグループを作成したときに生成されます。新規の構成定義ファイルの格納場所,および形式はDevice Managerエージェントのserver.propertiesファイルの次のプロパティで指定できます。
- server.agent.rm.horcmSourceプロパティ
構成定義ファイルの格納場所を指定します。デフォルトの格納場所は次のとおりです。レプリカを管理する場合,server.agent.rm.horcmSourceプロパティの値をデフォルトから変更しないでください。
- Windows:システムフォルダ(環境変数「%windir%」で表されるフォルダ)
- Windows以外のシステム:/etcディレクトリ
- server.agent.rm.pairDefinitionFormプロパティ
構成定義ファイルの形式として,HORCM_LDEV形式またはHORCM_DEV形式のどちらかを指定します。デフォルトでは,HORCM_LDEV形式が指定されています。
重要
- 仮想IDを使用してコピーペア管理をする場合,構成定義ファイルではHORCM_LDEV形式を指定してください。
- nondisruptive migrationを使用したデータマイグレーション後など仮想ストレージマシン上のボリュームと,仮想ストレージマシンをサポートしていないストレージシステムのボリュームでリモートコピーのコピーペアを作成するときは,正側および副側で,物理IDを使用した構成定義ファイルを作成してください。
既存のコピーペアを管理する場合,構成定義ファイルが次に示す条件を満たす必要があります。
- レプリカを管理する場合,構成定義ファイルはデフォルトのフォルダに格納されている。
- 構成定義ファイルで指定した設定項目が,Device Managerエージェントのサポート範囲内である。
Device Managerエージェントのバージョンによって,使用できる構成定義ファイルの指定フォーマットと設定項目が決まります。Device Managerがサポートしている構成定義ファイルの指定フォーマットの範囲は,RAID Managerのサポート範囲と同じです。また,コピーペアをStorage Navigatorなどのストレージシステムの運用管理ソフトウェアを使用して作成した場合は,構成定義ファイルが存在しません。このため,コピーペア構成定義ビューに構成定義情報は表示されません。
既存のコピーグループにコピーペアを追加した場合,構成定義ファイルの既存のファイル形式と同じ形式が新規コピーペアに適用されます。混在した形式(HORCM_LDEVおよびHORCM_DEV)を持った既存の構成定義ファイルにコピーグループを追加した場合,または新規でコピーグループを作成した場合は,server.propertiesファイルのserver.agent.rm.pairDefinitionFormプロパティからコピーペアの形式が決定されます。
server.agent.rm.pairDefinitionFormプロパティ,server.agent.rm.horcmSourceプロパティ,および構成定義ファイルでサポートされる設定項目については,マニュアル「Hitachi Command Suite システム構成ガイド」を参照してください。
重要
- Device Managerエージェントのバージョンが8.0.1以降でRAID Managerのバージョンが01-32-03/xx以降,またはXP7 RAID Managerのバージョンが01.32.xx以降を使用している場合は,物理IDと仮想IDの構成定義ファイルを別々に作成する必要があります。
- また,仮想IDで定義された構成定義ファイルに,複数のストレージシステムのコマンドデバイスを定義することはできません。構成定義ファイルは,ストレージシステムごとに作成してください。
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