Replication Manager ユーザーズガイド
ジャーナルグループの設定手順について説明します。
- この項の構成
- (1) ジャーナルグループとは
- (2) ジャーナルグループの要件
- (3) ジャーナルグループオプションに指定できる項目
- (4) ジャーナルグループの作成ウィザードの概要
ジャーナルグループは,非同期データ転送用にジャーナルデータを確保するために使用されます。Universal Replicatorのボリュームペアを作成する前に設定しておいてください。ジャーナルグループは,正側,副側のそれぞれのストレージシステムで設定する必要があります。
各ジャーナルグループには,ジャーナルグループオプションを指定できます。ジャーナルグループの状態に応じて各項目を指定してください。
Replication Managerでは,次の条件をすべて満たす場合にジャーナルグループを設定できます。
- オープン系システムを使用している。
- ストレージシステムがVSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,Hitachi USP,VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデルまたはHUS VMである。
- Universal Replicatorのライセンスがストレージシステムに登録されている。
ジャーナルボリュームとして使用するボリュームは,次の要件をすべて満たしている必要があります。
- ペアボリュームでない。
- プールボリュームでない。
- コマンドデバイスでない。
- エミュレーションタイプがOPEN-Vである。
- LUSEボリュームを構成していない。
- V-VOLでない。
- GUARDでない。
- ボリュームマイグレーションで使用するための予約ボリュームでない。
- パスが設定されていない。
- 状態がnormalである。
- CLPRを使用している場合,追加済みのジャーナルボリュームとCLPRが同一である。(編集時)
- VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデルまたはVSP Fx00モデルの場合,次の要件を満たしている。
- システムドライブでない。
- DPボリュームである。
- 暗号化ボリュームと非暗号化ボリュームが混在していない。
- 仮想ストレージマシン上のボリュームでない。
- ボリュームの容量が1.5GB以上である。
ただし,VSP 5000シリーズの場合,10GB以上のボリュームの容量が必要である。- PoolOnly属性が有効になったボリュームでない。
- Data Direct Mapping属性が有効になったボリュームでない 。
- ドライブタイプがFMC,かつ容量拡張が有効なパリティグループから作成されたボリュームでない。
- Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,またはHUS VMの場合,次の要件を満たしている。
- システムドライブでない。
- DPボリュームでない。
- 暗号化ボリュームと非暗号化ボリュームが混在していない。
- Hitachi USPの場合,オンデマンドボリュームでない。
ジャーナルグループオプションでは,ジャーナルオプションおよびミラーオプションを指定できます。
ジャーナルオプションに指定できる項目を次の表に示します。
項目 Initial 正側のジャーナルグループ
(Master)副側のジャーナルグループ
(Restore)Active Stop Active,Stop以外 Active Stop Active,Stop以外 流入制限 ○ × ○ × × × × データあふれ監視時間 ○ × ○ × × × × パス監視時間※ ○ × ○ × × ○ × パス監視時間の転送※ ○ × ○ × × × × キャッシュの使用 ○ × ○ × × ○ × 回線速度※ ○ ○ ○ × ○ ○ × デルタリシンク失敗※ ○ × ○ × × × ×
- (凡例)
- ○:指定できる
- ×:指定できない
- 注※
- この項目は,Universal Storage Platform V/VM,またはHitachi USPの場合に表示されます。
ミラーオプションに指定できる項目を次の表に示します。
この項目は,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,Virtual Storage Platform,VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデルまたはHUS VMの場合に表示されます。
項目 Initial 正側のジャーナルグループ
(Master)副側のジャーナルグループ
(Restore)Active Stop Active,Stop以外 Active Stop Active,Stop以外 コピーペース ○ × ○ × × × ×
- (凡例)
- ○:指定できる
- ×:指定できない
Replication Managerには,ジャーナルグループを作成するためのジャーナルグループの作成ウィザードが用意されています。
ジャーナルグループの作成ウィザードでは,次の機能を使用できます。
- 新規ジャーナルグループに使用できるジャーナルグループIDの一覧
- ジャーナルグループに割り当てられるジャーナルボリュームを検索するためのCUフィルター,容量フィルター,およびパリティグループフィルター
- ジャーナルグループオプションの設定機能
設定できるオプションの詳細については,「(3) ジャーナルグループオプションに指定できる項目」を参照してください。ジャーナルグループの作成の流れを次の図に示します。
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