Tuning Manager - Agents
この項では,監視対象ストレージシステムがVSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,VSP E990,HUS VM,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,またはVirtual Storage Platformシリーズの場合でTCP/IP接続を使用したパフォーマンスデータ収集に関してトラブルが発生した際に採取が必要なログ情報について説明します。
なお,トラブル発生時の状況を確認するため,トラブルの発生時刻や,再現性の有無などを確認,記録しておいてください。
- この項の構成
- (1) TCP/IP接続を使用したパフォーマンスデータ収集に関するログの出力先
- (2) TCP/IP接続を使用したパフォーマンスデータ収集に関するログの設定変更方法
(1) TCP/IP接続を使用したパフォーマンスデータ収集に関するログの出力先
TCP/IP接続を使用したパフォーマンスデータ収集に関するトレースログは,次のログファイルに出力されます。
- TCP/IP接続を使用したパフォーマンスデータ収集時のトレースログ
- pmmcCollectorTrace#.log
- jpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドで設定した,TCP/IP接続を使用したパフォーマンスデータ収集の設定が正しいかをチェックする機能が出力するトレースログ
- pmmcGetdkcinfTrace#.log
- TCP/IP接続を使用したパフォーマンスデータ収集時に接続先ストレージのバージョンをチェックする機能が出力するトレースログ
- pmmcChksvpTrace#.log
- 注意
- #はログファイルの番号を表します。
トレースログの格納先を次に示します。なお,以下の格納先はjpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドを実行すると作成されます。
- Windowsの場合:
- インストール先フォルダ\agtd\agent\インスタンス名\log
- UNIXの場合:
- インストール先ディレクトリ/agtd/agent/インスタンス名/log
TCP/IP接続を使用したパフォーマンスデータ収集に関するメッセージログは,次のログファイルに出力されます。
- TCP/IP接続を使用したパフォーマンスデータ収集時のメッセージ
- pmmcCollectorMessage#.log
- jpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドで設定した,TCP/IP接続を使用したパフォーマンスデータ収集の設定が正しいかをチェックする機能が出力するメッセージ
- pmmcGetdkcinfMessage#.log
- TCP/IP接続を使用したパフォーマンスデータ収集時に接続先ストレージのバージョンをチェックする機能が出力するメッセージ
- pmmcChksvpMessage#.log
- 注意
- #はログファイルの番号を表します。
メッセージログの格納先を次に示します。なお,以下の格納先はjpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドを実行すると作成されます。
- Windowsの場合:
- インストール先フォルダ\agtd\agent\インスタンス名\log
- UNIXの場合:
- インストール先ディレクトリ/agtd/agent/インスタンス名/log
(2) TCP/IP接続を使用したパフォーマンスデータ収集に関するログの設定変更方法
TCP/IP接続を使用したパフォーマンスデータ収集に関するログの設定を変更したい場合は,pmmcLogger.propertiesファイルの設定を変更します。
pmmcLogger.propertiesファイルの格納先を次に示します。なお,以下の格納先はjpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドを実行すると作成されます。
- Windowsの場合:
- インストール先フォルダ\agtd\agent\インスタンス名
- UNIXの場合:
- インストール先ディレクトリ/agtd/agent/インスタンス名
pmmcLogger.propertiesファイルの設定を変更する手順を次に示します。
- jpcspm stop(jpcstop)コマンドを実行して,設定を変更したいインスタンスを停止します。jpcspm stop(jpcstop)コマンドの詳細については,マニュアル「JP1/ Performance Management リファレンス」を参照してください。
- pmmcLogger.propertiesファイルを手動でコピーして,バックアップを取得します。
バックアップしたpmmcLogger.propertiesファイルをリストアする場合は,pmmcLogger.propertiesファイルの格納先にバックアップしたファイルを上書き保存します。- pmmcLogger.propertiesファイルをテキストエディターで開き,次の記述形式で修正します。
<プロパティ>=<設定値>
- 注意
- ・行の先頭に#が指定されている場合,その行はコメントになります。
- ・同一のプロパティ名が複数指定された場合には,最後に記述した設定値が有効になります。
- jpcspm start(jpcstart)コマンドを実行して,設定を変更したインスタンスを起動します。jpcspm start(jpcstart)コマンドの詳細については,マニュアル「JP1/ Performance Management リファレンス」を参照してください。
pmmcLogger.propertiesファイルの設定方法については,次の表を参照してください。
表20-9 pmmcLogger.propertiesファイルのプロパティ一覧
キー 対象となるログファイル 説明 log.message.file.size
- pmmcCollectorMessage#.log
- pmmcGetdkcinfMessage#.log
- pmmcChksvpMessage#.log
メッセージログのファイルサイズ※をMB単位で指定します。1~2048の値を指定します。デフォルト値は4です。 log.message.file.number メッセージログのファイル面数※を指定します。1~16の値を指定します。デフォルト値は10です。 log.message.output.level メッセージログの出力レベルを指定します。詳細は,「表20-10 メッセージ出力レベル詳細」を参照してください。
- 注※
- メッセージログのファイル名は,1つのログファイルのサイズが指定サイズを超える場合,ログファイル番号をインクリメントしたファイルを新規に作成します。ログ出力するファイル面数に達すると,最初のファイルから上書きされるラウンドロビン方式でログ出力します。
メッセージ出力レベルの詳細について,次の表に示します。
メッセージ出力レベル 説明 10 標準の設定です。
通常運用時に利用します。20 障害が発生した場合に,原因の範囲が特定できるレベルの情報が出力されます。障害発生時の再現テストなどで利用します。 30 メッセージ出力レベル10または20で障害の要因が特定できない場合に設定します。障害の要因を特定するために必要な情報を出力します。
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