Tuning Manager - Agents

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20.3.3 Tuning Manager API使用時のログ情報

この節では,API使用時にトラブルが発生したときに採取が必要な資料について説明します。

API使用時にトラブルが発生した場合,ログファイルを採取します。保守情報の採取方法については,「20.5 資料の採取方法」を参照してください。

また,トラブル発生時の状況を確認するため,トラブルの発生時刻や,再現性の有無などを確認,記録しておいてください。

API使用時にトラブルが発生した場合に採取するログ情報を次に示します。

この項の構成
(1) API利用時のログの出力先
(2) Tuning Manager API利用時のメッセージログの出力形式
(3) Tuning Manager API利用時のログの設定変更方法

(1) API利用時のログの出力先

トレースログ

API利用時のトレースログは,次のログファイルに出力されます。

注意
#はログファイルの番号を表します。

トレースログの格納先を次に示します。

Windowsの場合:
インストール先フォルダ\htnm\logs

UNIXの場合:
インストール先ディレクトリ/htnm/logs

メッセージログ

API利用時のメッセージログは,次のログファイルに出力されます。

注意
#はログファイルの番号を表します。

メッセージログの格納先を次に示します。

Windowsの場合:
インストール先フォルダ\htnm\logs

UNIXの場合:
インストール先ディレクトリ/htnm/logs

注※
Hybrid Storeで運用している場合にだけ,出力されます。

(2) Tuning Manager API利用時のメッセージログの出力形式

API利用時のメッセージログの出力形式については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager 運用管理ガイド」の,Main ConsoleおよびTuning Manager API利用時のメッセージログの出力形式について説明している個所を参照してください。

(3) Tuning Manager API利用時のログの設定変更方法

API利用時に出力するログの設定を変更したい場合は,user.propertiesファイルの設定を変更します。

user.propertiesファイルの格納先を次に示します。

Windowsの場合:
インストール先フォルダ\htnm\Rest\config

UNIXの場合:
インストール先ディレクトリ/htnm/Rest/config

user.propertiesファイルの設定を変更する手順を次に示します。

  1. 次のコマンドを実行して,Tuning Manager Agent REST APIコンポーネントのサービス(Tuning Manager - Agent REST Web Service およびTuning Manager - Agent REST Application Service)を停止します。

    Windowsの場合:
    インストール先フォルダ\htnm¥bin¥htmsrv stop -webservice

    UNIXの場合:
    インストール先ディレクトリ/htnm/bin/htmsrv stop -webservice
  2. user.propertiesファイルを手動でコピーして,バックアップを取得します。
    バックアップしたuser.propertiesファイルをリストアする場合は,user.propertiesファイルの格納先にバックアップしたファイルを上書き保存します。
  3. user.propertiesファイルをテキストエディターで開き,次の記述形式で修正します。
    <プロパティ>=<設定値>

    注意
    ・行の先頭に#が指定されている場合,その行はコメントになります。
    ・同一のプロパティ名が複数指定された場合には,最後に記述した設定値が有効になります。
    ・Windows環境でインストール先フォルダを指定する場合,フォルダの区切りに,\ではなく,/を使用してください。
  4. 次のコマンドを実行して,Tuning Manager Agent REST APIコンポーネントのサービスを起動します。

    Windowsの場合:
    インストール先フォルダ\htnm¥bin¥htmsrv start -webservice

    UNIXの場合:
    インストール先ディレクトリ/htnm/bin/htmsrv start -webservice

user.propertiesファイルの設定方法については,次の表を参照してください。

表20-7 user.propertiesファイルのプロパティ一覧

キー 対象となるログファイル 説明
logLevel htmRestAgtMessage#.log Tuning Manager Agent REST APIコンポーネントが出力するメッセージログの出力レベルを指定します。詳細は,「表20-8 メッセージ出力レベル詳細」を参照してください。
logFileNumber htmRestAgtMessage#.log Tuning Manager Agent REST APIコンポーネントが出力するメッセージログのファイル面数を指定します。1~16の値を指定します。デフォルト値は5です。
logFileSize htmRestAgtMessage#.log Tuning Manager Agent REST APIコンポーネントが出力するメッセージログのファイルサイズをMB単位で指定します。1~2048の値を指定します。デフォルト値は1です。
cli.logLevel <コマンド名>Message#.log Tuning Manager APIの運用コマンドが出力するメッセージログ出力レベルを指定します。詳細は,「表20-8 メッセージ出力レベル詳細」を参照してください。
cli.logFileNumber <コマンド名>Message#.log Tuning Manager APIの運用コマンドが出力するメッセージログのファイル面数を指定します。1~16の値を指定します。デフォルト値は2です。
cli.logFileSize <コマンド名>Message#.log Tuning Manager APIの運用コマンドが出力するメッセージログのファイルサイズをMB単位で指定します。1~2048の値を指定します。デフォルト値は1です。

注※
メッセージログのファイル名は,1つのログファイルのサイズが指定サイズを超える場合,ログファイル番号をインクリメントしたファイルを新規に作成します。ログ出力するファイル面数に達すると,最初のファイルから上書きされるラウンドロビン方式でログ出力します。

メッセージ出力レベルの詳細について,次の表に示します。

表20-8 メッセージ出力レベル詳細

メッセージ出力レベル 説明
10 標準の設定です。
通常運用時に利用します。
20 障害が発生した場合に,原因の範囲が特定できるレベルの情報が出力されます。障害発生時の再現テストなどで利用します。
30 メッセージ出力レベル10または20で障害の要因が特定できない場合に設定します。障害の要因を特定するために必要な情報を出力します。

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