Tuning Manager - Agents

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17.7.39 V-VOL Frequency Distribution(PD_VVF)

機能

V-VOL Frequency Distribution (PD_VVF)レコードには,Dynamic Provisioningの仮想ボリュームのページI/O処理状況を示すパフォーマンスデータが格納されます。

  • Copy-on-Write Snapshotのプール,Thin ImageのプールおよびTier管理を行わないDynamic Provisioningのプールの情報は収集しません。
  • Dynamic Provisioningのプールが閉そくしている場合,HTM - Agent for RAIDはプールの情報を収集しません。ただし,Dynamic Provisioningのプールの容量の使用率が100%になっているためにDynamic Provisioningのプールが閉そくしている場合だけは,プールの情報を収集します。
次の注記はミッドレンジストレージの場合だけ,該当します。
  • デフォルトの設定では,PD_VVFレコードの収集は無効になっています。PD_VVFレコードを収集する場合は,Performance Reporterからレコード収集の設定を有効にしてください。
  • Dynamic Provisioningの仮想ボリュームを多数持つ環境では,PD_VVFレコードの収集に数分掛かる場合があります。レコード収集が遅延する場合は,性能情報の収集がスキップされないようにするため,収集時刻定義ファイルに収集時刻を定義してください。収集時刻定義ファイルの使用方法については,「E.1.1 収集時刻定義ファイルに定義したタイミングで構成情報を収集する」を参照してください。
次の注記はエンタープライズストレージの場合だけ,該当します。
  • Dynamic Provisioningのプールに関連づけられていないV-VOLの情報は収集しません。
  • 履歴データは,ストレージシステムのモニタリング情報が更新された場合に格納されます。ただし,HTM - Agent for RAIDを起動した直後にレコードを収集した場合は,前回の収集時と同じデータが格納されることがあります。
  • ストレージシステムで一度もモニタリング情報が収集されていない場合,Dynamic Provisioningのプールの情報は収集されません。
  • HTM - Agent for RAIDがレコードを収集している場合にストレージシステムがモニタリング情報を集約しているとき,レコードの収集が取り消されます。この場合,共通ログにKAVF18514-Wメッセージが出力されます。
    KAVF18514-Wメッセージが頻繁に出力される場合は,Collection IntervalまたはCollection Offsetの設定値を変更してモニタリング情報とPD_VVFレコードが同時に収集されないようにしてください。
    Collection IntervalまたはCollection Offsetの設定値を変更する方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,稼働監視データの管理について説明している章を参照してください。
  • エージェントを一度停止して再起動した場合は,履歴データに同じ時間帯のモニタリング情報が格納されることがあります。

デフォルト値および変更できる値

項目 デフォルト値 変更可否
Collection Interval 3600 ※1
Collection Offset from Top of Minute 0 ※2
Log
  • エンタープライズストレージの場合:Yes
  • ミッドレンジストレージの場合:No
LOGIF 空白 ×

注※1
変更可能な値は,60の倍数かつ3,600の約数, または3,600の倍数かつ86,400の約数です。

注※2
変更可能な値は,Collection Intervalの範囲内かつ0~32,767です。

ODBCキーフィールド

PD_VVF_LDEV_NUMBER,PD_VVF_PARTITION_NUMBER

ライフタイム

Tier管理を行うDynamic Provisioningの仮想ボリュームの設定から解除まで。

レコードサイズ

フィールド

PFM - View名
(PFM - Manager名)
説明 要約 形式 デルタ サポートストレージ データソース
ミッドレンジ ※1 エンタープライズ※2
Avg Page I/O /sec
(AVG_PAGE_IO_RATE)
仮想ボリュームに対するページ読み取り/書き込み処理の頻度(1 秒当たりの回数)の平均値。 float No
Capacity
(CAPACITY)
仮想ボリュームの容量(ギガバイト単位)。 float No
Collection Time
(COLLECTION_TIME)
ストレージシステムからデータを収集した時間(グリニッジ標準時)。 time_t No
Interval
(INTERVAL)
情報が収集されたインターバルの秒数。 ADD ulong No
LDEV Number
(LDEV_NUMBER)
仮想ボリュームの論理デバイス番号。 string(16) No
Monitor Collection End Time
(MONITOR_COLLECTION_END_TIME)
ストレージシステムのモニタリング情報採取が終了した時刻。※3,※4 string(32) No
Monitor Collection Start Time
(MONITOR_COLLECTION_START_TIME)
ストレージシステムのモ ニタリング情報採取が開 始された時刻。※3,※4 string(32) No
Partition Number
(PARTITION_NUMBER)
  • エンタープライズストレージの場合:パーティション番号(0~125)。
  • ミッドレンジストレージの場合:I/O区間番号(0~495)。
string(8) No
Pool ID
(POOL_ID)
プールのPool ID。 COPY string(8) No
Record Time
(RECORD_TIME)
ストレージシステムからデータが収集され,レコードが生成された時刻 (グリニッジ標準時)。 COPY time_t No
Record Type
(INPUT_RECORD_TYPE)
レコードタイプ識別子。常に「VVF」。 COPY string(8) No

注※1
Hitachi SMSシリーズ,Hitachi AMS2000シリーズおよびHitachi AMS/WMSシリーズでは値を取得できません。

注※2
Universal Storage Platform V/VMシリーズ,Hitachi USP,およびSANRISE Hシリーズでは値を取得できません。

注※3
ストレージシステム側の時刻が取得されます。

注※4
「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」の形式で表示されます。

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