Tuning Manager - Agents

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17.4.3 デルタ

累積値として管理されている情報を取得元とするフィールドのパフォーマンスデータを変化量で表すことを「デルタ」と呼びます。例えば,I/O回数のカウンタを取得元とするフィールドの場合,1回目に収集したときのカウンタの値が「3」,2回目に収集したときのカウンタの値が「7」とすると,2回目のデータ収集時に出力するフィールドの値は,デルタではない場合は,2回目のカウンタ値の「7」,デルタの場合は,2回目と1回目のカウンタ値の差分である「4」となります。

HTM - Agentsで収集されるパフォーマンスデータは,「表17-6 リアルタイムレポートで[デルタ値で表示]にチェックありの場合,履歴レポートの場合,およびアラームの場合のフィールドの値」および「表17-7 リアルタイムレポートで[デルタ値で表示]にチェックなしの場合のフィールドの値」に示すように異なります。

表17-6 リアルタイムレポートで[デルタ値で表示]にチェックありの場合,履歴レポートの場合,およびアラームの場合のフィールドの値

レコードタイプ デルタ データソース データソース欄にデルタ=Yesのフィールドがあるか 表示される値またはアラーム監視で評価される値
PIレコードタイプ Yes なし 変化量
あり なし 収集時点の値を基に計算した結果の変化量
あり 変化量を基に計算した結果
No なし 収集時点の値
あり なし 収集時点の値を基に計算した結果
あり 変化量を基に計算した結果
PDレコードタイプ No なし 収集時点の値
あり なし 収集時点の値を基に計算した結果
あり

(凡例)
-:該当しない

注※
次に示すPerformance Reporterのダイアログボックスの項目でチェックされていることを示します。
  • レポートウィザードの[編集 > 表示設定(リアルタイムレポート)]画面の[デルタ値で表示]
  • レポートウィンドウの[Properties]タブの[表示設定(リアルタイムレポート)]の[デルタ値で表示]

表17-7 リアルタイムレポートで[デルタ値で表示]にチェックなしの場合のフィールドの値

レコードタイプ デルタ データソース データソース欄にデルタ=Yesのフィールドがあるか 表示される値
PIレコードタイプ Yes なし 収集時点の値
あり なし 収集時点の値を基に計算した結果
あり
No なし 収集時点の値
あり なし 収集時点の値を基に計算した結果
あり
PDレコードタイプ No なし 収集時点の値
あり なし 収集時点の値を基に計算した結果
あり

(凡例)
-:該当しない

注※
次に示すPerformance Reporterのダイアログボックスの項目でチェックされていないことを示します。
  • レポートウィザードの[編集 > 表示設定(リアルタイムレポート)]画面の[デルタ値で表示]
  • レポートウィンドウの[Properties]タブの[表示設定(リアルタイムレポート)]の[デルタ値で表示]

パフォーマンスデータが収集される際の注意事項を次に示します。

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