Tuning Manager - Agents

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11.1.7 時刻に関する注意事項

HTM - Agentsをインストールしているマシンの時刻に関する注意事項を説明します。

この項の構成
(1) 時刻の変更
(2) タイムゾーンの変更
(3) サマータイムの対応

(1) 時刻の変更

HTM - Agentsをインストールしているマシンの時刻を変更した場合,粒度が最も細かいデータ(raw データ)および要約データの整合性は保障しません。

時刻を進めたとき
raw データは,進めた時間分のデータが欠落します。
要約データは,設定している要約対象のうち欠落したデータを除いて要約されます。

時刻を戻したとき
rawデータは,戻した時間分のデータがあれば,戻した時間分だけ上書きされます。戻した時間分のデータがなければ新たにデータが格納されます。
要約データは,時刻を戻す前の時刻まで要約済みと見なすため,時間を戻したあとに改めて格納されたデータがあっても再度要約されません。

(2) タイムゾーンの変更

HTM - Agentsをインストールしているマシンのタイムゾーンは変更しないでください。タイムゾーンを変更した場合,起動に時間が掛かったり,データが削除されたりするおそれがあります。

(3) サマータイムの対応

サマータイムの前後では,要約対象となるデータの期間が通常と異なる場合があります。要約種別ごとに次に説明します。なお,rawデータは要約されないため,対象外です。

時単位のデータ
要約のタイミングをローカルタイムのhh:00に設定した場合,カレンダー上の時刻がサマータイムかどうかで要約の基準時間が決定されます。ただし,重複して存在する時間については,サマータイムを優先します。
サマータイム前後の時単位の要約データについて,次に例を示します。
標準時間からサマータイムへの移行時,02:00が02:30に変わるとします。HTM - Agentsは,サマータイムの02:30~02:59のデータに対して,02:00から要約しようとしますが,サマータイムの02:00は存在しないため,02:30~02:59のデータを要約します。
サマータイムから標準時間への移行時,02:00が01:30に戻るとします。HTM - Agentsは,サマータイムの01:00から標準時間の01:59までの約90分のデータを要約します。

日単位以上のデータ
単位ごとの要約のタイミングは次のとおりです。
・日単位の場合:0時
・週単位の場合:月曜日の0時
・月単位の場合:1日の0時
・年単位の場合:1月1日の0時

サマータイム前後の日単位の要約データについて,次に例を示します。

標準時間からサマータイムへ移行時,00:00が01:00に変わるとします。HTM - Agentsは,次の日の0時に23時間分のデータを要約します。

サマータイムから標準時間への移行時,01:00が00:00に戻るとします。HTM - Agentsは,次の日の0時に25時間分のデータを要約します。

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