Tuning Manager - Agents
インスタンス環境を更新したい場合は,インスタンス名を確認し,インスタンス情報を更新します。インスタンス情報の設定は,PFM - Agentホストで実施します。
更新するインスタンス情報は監視対象ごとに異なります。次の情報をあらかじめ確認してください。
- 監視対象がNAS Platformの場合
- 監視対象がHitachi Virtual File Platform※の場合:
「表10-20 HTM - Agent for NAS(監視対象:Hitachi Virtual File Platform)のインスタンス環境更新の可否(Windowsの場合)」
- 注※
- 次のファイルサーバを総称して,「Hitachi Virtual File Platform」と呼びます。
- ・Hitachi Virtual File Platform
- ・Hitachi Capacity Optimization
- ・Hitachi Essential NAS Platform
表10-18 HTM - Agent for NAS(監視対象:内部NAS Managerで管理されるNAS Platform)のインスタンス環境更新の可否(Windowsの場合)
項目 説明 NAS Monitoring Type この値は更新できる。監視対象が,内部NAS Managerで管理されるNAS Platformの場合,「SVP」を示す「1」を指定する。この項目は必須。※1 SVP IP Address この値は更新できる。NASモジュールを搭載したストレージシステムを管理しているSVPのIPアドレスを指定する。この項目は必須。 SVP Port Number この値は更新できる。NASモジュールを搭載したストレージシステムを管理しているSVPのポート番号を指定する。この項目は必須。 Storage System Serial Number この値は更新できる。NASモジュールを搭載したストレージシステムのシリアル番号を指定する。この項目は必須。 Storage System User ID この値は更新できる。NASモジュールを搭載したストレージシステムのユーザーIDを指定する。この項目は必須。※2,※3 Storage System Password この値は更新できる。NASモジュールを搭載したストレージシステムのユーザーIDに対するパスワードを指定する。この項目は必須。※2,※3
- 注※1
- v8.5より前のバージョンで「1」として示していた「Unified NAS」を,v8.5以降は「SVP」として示します。
- 注※2
- 指定するユーザーIDおよびユーザーに対するパスワードは,Administratorのユーザーグループ(ビルトイングループ)が設定されている必要があります。NASモジュールを搭載したVSP G400,G600,G800,またはVSP F400,F600,F800でマイクロコードバージョンが83-04未満の場合,Support Personnelのユーザーグループ(ビルトイングループ)も設定されている必要があります。
- 注※3
- マイクロコードバージョンが83-03-20よりも前のVSP G400,G600,G800,またはVSP F400,F600,F800のStorage Navigatorで作成したアカウントを,83-03-20以降にアップデートしたあとでそのまま使用するときは,パスワードを変更する必要があります。変更していない場合,NAS Platformを監視できないおそれがあります。
表10-19 HTM - Agent for NAS(監視対象:外部NAS Managerで管理されるNAS Platform)のインスタンス環境更新の可否(Windowsの場合)
項目 説明 NAS Monitoring Type この値は更新できる。監視対象が外部NAS Managerで管理されるNAS Platformの場合,「External SMU/NAS Manager」を示す「2」を指定する。この項目は必須。 SMU/NAS Manager IP Address この値は更新できる。外部NAS ManagerのIPアドレスを指定する。この項目は必須。 User ID この値は更新できる。外部NAS ManagerへログインするユーザーIDを指定する。この項目は必須。 Password この値は更新できる。外部NAS Managerへログインするパスワードを指定する。この項目は必須。 表10-20 HTM - Agent for NAS(監視対象:Hitachi Virtual File Platform)のインスタンス環境更新の可否(Windowsの場合)
項目 説明 NAS Monitoring Type この値は更新できる。監視対象がHitachi Virtual File Platformの場合,「VFP」を示す「3」を指定する。この項目は必須。 destination_address VLAN使用時 この値は更新できる。NASシステムの管理ポートの実IPアドレスを指定する※1。この項目は必須。 VLAN未使用時 この値は更新できる。NASシステムのNICの固有IPアドレス※2を指定する※1。この項目は必須。 portnumber この値は更新できる。NASシステムの情報収集で使用するポート番号を指定する。必ずデフォルト値(20265)を設定すること。この項目は必須。 detour_address VLAN使用時 この値は更新できる。NASシステムに設けられている別の管理ポートの実IPアドレスを迂回路として指定する※1。この項目を未設定の状態にしたい場合は,スペースを指定する。 VLAN未使用時 この値は更新できる。NASシステムに設けられている別のNICの固有IPアドレス※2を迂回路として指定する※1。この項目を未設定の状態にしたい場合は,スペースを指定する。 detour_portnumber この値は更新できる。NASシステムの情報収集で使用するポート番号を迂回路として指定する。迂回路を設ける場合は,必ず20265を設定すること。この項目を未設定の状態にしたい場合は,スペースを指定する。
- 注※1
- HTM - Agent for NAS のインスタンス環境更新時のIPアドレス表記形式および入力例を次の表に示します。
指定するIPアドレス 表記形式 入力例 IPv4アドレス 10進数ドット表記 192.168.123.123 IPv6アドレス 16進数コロン表記 2001::225:b3ff:fece:1111
- 注※2
- NASシステムの各NICに付与されている固有IPアドレス,またはNASシステム管理者によって変更されたNASシステムの固有IPアドレスです。サービスIPアドレスではありません。
インスタンス名を確認するには,jpcconf inst list(jpcinslist)コマンドを使用します。また,インスタンス環境を更新するには,jpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドを使用します。
インスタンス環境を更新する手順を次に示します。複数のインスタンス環境を更新する場合は,この手順を繰り返し実施します。
- インスタンス名を確認する。
HTM - Agent for NASを示すサービスキーを指定して,jpcconf inst list(jpcinslist)コマンドを実行します。jpcconf inst list -key NAS(jpcinslist agtn)設定されているインスタンス名がNS21の場合,NS21と表示されます。- 更新したいインスタンス環境のHTM - Agent for NASのサービスが起動されている場合は,停止する。
サービスの停止方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。
jpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンド実行時に,更新したいインスタンス環境のサービスが起動されている場合は,確認メッセージが表示され,サービスを停止できます。サービスを停止した場合は,更新処理が続行されます。サービスを停止しなかった場合は,更新処理が中断されます。- HTM - Agent for NASを示すサービスキーおよびインスタンス名を指定して,jpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドを実行する。
インスタンス名がNS21のインスタンス環境を更新する場合,次のように指定してコマンドを実行します。jpcconf inst setup -key NAS -inst NS21(jpcinssetup agtn -inst NS21)ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf inst setupコマンドは非対話形式でも実行できます。jpcconf inst setupコマンドを非対話形式で実行する手順については,「3.3.4 インスタンス環境の設定」を参照してください。なお,jpcconf inst setupコマンドを非対話形式で実行する場合,手順4の作業は不要です。- NASシステムのインスタンス情報を更新する。
次の表に示した項目を,コマンドの指示に従って入力します。現在設定されている値が表示されます。表示された値を変更しない場合は,リターンキーだけを押してください。すべての入力が終了すると,インスタンス環境が更新されます。
- 更新したインスタンス環境のサービスを再起動する。
サービスの起動方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。
- 注意
- 監視対象のNASシステムを変更する場合は,インスタンス環境を削除したあと,再作成してください。
コマンドについては,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
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