Tuning Manager - Agents

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10.4.1 パフォーマンスデータの格納先の変更

ここではパフォーマンスデータの格納先の変更方法について説明します。

重要
Windowsリソース保護機能(WRP)が適用されたフォルダをパフォーマンスデータの格納先に指定しないでください。HTM - Agent for NASは,Windowsリソース保護機能(WRP)が適用されたフォルダにパフォーマンスデータを格納できません。
この項の構成
(1) jpcconf db define(jpcdbctrl config)コマンドを使用して設定を変更する
(2) jpcsto.iniファイルを編集して設定を変更する(Storeバージョン1.0の場合だけ)

(1) jpcconf db define(jpcdbctrl config)コマンドを使用して設定を変更する

Storeデータベースで管理されるパフォーマンスデータの,次のデータ格納先フォルダを変更したい場合は,jpcconf db definejpcdbctrl config)コマンドで設定します。Storeデータベースの格納先フォルダを変更する前に収集したパフォーマンスデータが必要な場合は,jpcconf db definejpcdbctrl config)コマンドの-moveオプションを使用してください。

注※
Storeバージョン2.0使用時だけ設定できます。

jpcconf db definejpcdbctrl config)コマンドで設定するオプション名,設定できる値の範囲などを次の表に示します。

表10-16 パフォーマンスデータの格納先を変更するコマンドの設定項目(Windowsの場合(HTM - Agent for NAS))

説明 オプション名 設定できる値(Storeバージョン1.0)※1 設定できる値(Storeバージョン2.0)※1 デフォルト値※2
パフォーマンスデータの保存先フォルダ sd 1~127バイトのフォルダ名※3 1~214バイトのフォルダ名※3 インストール先フォルダ\agtn\store\インスタンス名
パフォーマンスデータのバックアップ先フォルダ bd 1~127バイトのフォルダ名※3 1~211バイトのフォルダ名※3 インストール先フォルダ\agtn\store\インスタンス名\backup
パフォーマンスデータの部分バックアップ先フォルダ pbd 1~214バイトのフォルダ名※3 インストール先フォルダ\agtn\store\インスタンス名\partial
パフォーマンスデータを退避する場合の最大世代番号 bs 1~9 1~9 5
パフォーマンスデータのエクスポート先フォルダ dd 1~127バイトのフォルダ名※3 1~127バイトのフォルダ名※3 インストール先フォルダ\agtn\store\インスタンス名\dump
パフォーマンスデータのインポート先フォルダ id 1~222バイトのフォルダ名※3 インストール先フォルダ\agtn\store\インスタンス名\import

(凡例)
-:設定できません。

注※1
フォルダ名は,Storeデータベースのデフォルト格納先フォルダ(インストール先フォルダ\agtn\store\インスタンス名)からの相対パスか,または絶対パスで指定してください。

注※2
論理ホスト運用の場合のデフォルト値については,「インストール先フォルダ」を「環境フォルダ\jp1pc」に読み替えてください。

注※3
指定できる文字は,次の文字を除く,半角英数字,半角記号および半角空白です。
; , * ? ' " < > |

(2) jpcsto.iniファイルを編集して設定を変更する(Storeバージョン1.0の場合だけ)

Storeバージョン1.0使用時は,jpcsto.iniを直接編集して変更できます。

jpcsto.iniの設定項目

jpcsto.iniファイルで編集するラベル名,設定できる値の範囲などを次の表に示します。

表10-17 パフォーマンスデータの格納先の設定項目(jpcsto.iniの[Data Section]セクション)(Windowsの場合(HTM - Agent for NAS))

説明 ラベル名 設定できる値(Storeバージョン1.0)※1 デフォルト値※2
パフォーマンスデータの保存先フォルダ Store Dir※3 1~127バイトのフォルダ名 インストール先フォルダ\agtn\store\インスタンス名
パフォーマンスデータのバックアップ先フォルダ Backup Dir※3 1~127バイトのフォルダ名 インストール先フォルダ\agtn\store\インスタンス名\backup
パフォーマンスデータを退避する場合の最大世代番号 Backup Save 1~9 5
パフォーマンスデータのエクスポート先フォルダ Dump Dir※3 1~127バイトのフォルダ名 インストール先フォルダ\agtn\store\インスタンス名\dump

注※1
  • フォルダ名は,Storeデータベースのデフォルト格納先フォルダ(インストール先フォルダ\agtn\store\インスタンス名)からの相対パスか,または絶対パスで指定してください。
  • 指定できる文字は,次の文字を除く,半角英数字,半角記号および半角空白です。
    ; , * ? ' " < > |
  • 指定値に誤りがある場合,Agent Storeサービスは起動できません。

注※2
論理ホスト運用の場合のデフォルト値については,「インストール先フォルダ」を「環境フォルダ\jp1pc」に読み替えてください。

注※3
Store DirBackup Dir,およびDump Dirには,それぞれ重複したフォルダを指定できません。

jpcsto.iniファイルの編集前の準備

jpcsto.iniファイルの編集手順

手順を次に示します。

  1. Performance Managementのサービスを停止する。
    ローカルホストでPFM - Agentのプログラムおよびサービスが起動されている場合は,すべて停止してください。
  2. テキストエディターなどで,jpcsto.iniファイルを開く。
  3. パフォーマンスデータの格納先フォルダなどを変更する。
    次に示す網掛け部分を,必要に応じて修正してください。
    [図]
    注意
    • 行頭および「=」の前後には空白文字を入力しないでください。
    • 各ラベルの値の「.」は,Agent StoreサービスのStoreデータベースのデフォルト格納先フォルダ(インストール先フォルダ\agtn\store\インスタンス名)を示します。格納先を変更する場合,その格納先フォルダからの相対パスか,または絶対パスで記述してください。
    • jpcsto.iniファイルには,データベースの格納先フォルダ以外にも,定義情報が記述されています。[Data Section]セクション以外の値は変更しないようにしてください。[Data Section]セクション以外の値を変更すると,Performance Managementが正常に動作しなくなることがあります。
  4. jpcsto.iniファイルを保存して閉じる。
  5. Performance Managementのプログラムおよびサービスを起動する。

注意
この手順でStoreデータベースの保存先フォルダを変更した場合,パフォーマンスデータファイルは変更前のフォルダから削除されません。これらのファイルが不要な場合は,次に示すファイルを削除してください。
  • 拡張子が.DBであるすべてのファイル
  • 拡張子が.IDXであるすべてのファイル

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