Tuning Manager - Agents
クラスタシステムでインスタンス環境を更新したい場合は,論理ホスト名とインスタンス名を確認し,インスタンス情報を更新します。インスタンス情報の設定は,実行系ノードのHTM - Agentsホストで実施します。
更新する情報については,次の個所を参照して,あらかじめ確認してください。
- Hybrid Storeで運用している場合:
- 「10.1.4 インスタンス環境の更新の設定」(Windowsの場合)
- Storeデータベースで運用している場合で運用している場合:
- 「10.2.4 インスタンス環境の更新の設定」(Windowsの場合)
- 「11.2.4 インスタンス環境の更新の設定」(UNIXの場合)
論理ホスト名とインスタンス名を確認するには,jpcconf ha list(jpchasetup list)コマンドを使用します。また,インスタンス環境を更新するには,jpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドを使用します。
インスタンス環境を更新する手順を次に示します。複数のインスタンス環境を更新する場合は,この手順を繰り返し実施します。
- 論理ホスト名とインスタンス名を確認する。
更新したいインスタンス環境で動作しているHTM - Agentsを示すサービスキーを指定して,jpcconf ha list(jpchasetup list)コマンドを実行します。設定されている論理ホスト名がjp1-ha1,インスタンス名がtminstの場合,次のように表示されます。
- HTM - Agent for RAIDの場合
jpcconf ha list -key RAID(jpchasetup list agtd)- HTM - Agent for NASの場合
jpcconf ha list -key NAS(jpchasetup list agtn)
- HTM - Agent for RAIDの場合
Logical Host Name Key Environment Directory Instance Name jp1-ha1 agtd 論理ホストのパス tminst- HTM - Agent for NASの場合
Logical Host Name Key Environment Directory Instance Name jp1-ha1 agtn 論理ホストのパス tminst- 更新したいインスタンス環境のHTM - Agentsのサービスが起動されている場合は,クラスタソフトからサービスを停止する。
- 共有ディスクをマウントする。
- 更新したいインスタンス環境のHTM - Agentsを示すサービスキーおよびインスタンス名を指定して,jpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドを実行する。
例えば,HTM - Agentsの論理ホスト名がjp1-ha1,インスタンス名がtminstのインスタンス環境を更新する場合,次のように指定してコマンドを実行します。ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf inst setupコマンドは非対話形式でも実行できます。jpcconf inst setupコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のコマンドについて説明している章を参照してください。なお,jpcconf inst setupコマンドを非対話形式で実行する場合,手順5の作業は不要です。
- HTM - Agent for RAIDの場合
jpcconf inst setup -key RAID -lhost jp1-ha1 -inst tminst(jpcinssetup agtd -lhost jp1-ha1 -inst tminst)- HTM - Agent for NASの場合
jpcconf inst setup -key NAS -lhost jp1-ha1 -inst tminst(jpcinssetup agtn -lhost jp1-ha1 -inst tminst)- インスタンス情報を更新する。
HTM - Agentsのインスタンス情報を,コマンドの指示に従って入力します。現在設定されている値が表示されます。ただし,パスワードとして設定した値は表示されません。表示された値を変更しない場合は,リターンキーだけを押してください。すべての入力が終了すると,インスタンス環境が更新されます。- 更新したインスタンス環境のサービスを,クラスタソフトから再起動する。
サービスの起動方法および停止方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。
- 注意
- 更新できない項目の値を変更したい場合は,インスタンス環境を削除したあと,再作成してください。再作成する際は,「6.3 インストールとセットアップ(Windowsの場合)」,「6.4 インストールとセットアップ(UNIXの場合)」,「6.5 アンインストールとアンセットアップ(Windowsの場合)」および「6.6 アンインストールとアンセットアップ(UNIXの場合)」を参照してください。
- Tuning Manager APIの利用を有効化している場合にインスタンス環境を更新するときは,即時にエージェント情報を更新する必要があります。即時にエージェント情報を更新する方法は,API(HTM - Agents一覧のリフレッシュ,およびAgent情報更新)を使用した手動リフレッシュになります。なお,Agent情報更新は,アラート機能を使用している場合に実行してください。
APIの使用方法についての詳細は,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager APIリファレ ンスガイド」を参照してください。コマンドについては,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
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