Tuning Manager - Agents

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5.2.2 運用開始の前に

ここでは,HTM - Storage Mapping Agentの運用上の注意事項について説明します。

この項の構成
(1) 監視対象マシンの時刻設定を変更する場合の注意事項
(2) 収集対象データの注意事項
(3) セキュリティ関連プログラムがインストールされている場合の注意事項
(4) HTM - Storage Mapping Agentが稼働するホストに関する注意事項

(1) 監視対象マシンの時刻設定を変更する場合の注意事項

時刻設定を変更する前に,時刻設定を変更するマシンにインストールされているすべてのPFM - Agentのサービスを停止してください。時刻設定を変更したあと,PFM - Agentのサービスを再起動してください。また,現在時刻より過去の時刻に変更した場合は,PFM - Agentのサービスを再起動する前に,次のディレクトリ下のファイルをすべて削除してください。

/opt/jp1pc/agte/agent/HLDUtility/log/*

(2) 収集対象データの注意事項

次に示す文字を,ファイルシステムマウントポイント,ディスクグループ名,ZFSプール名およびホスト名に使用しないでください。

: ; ,

(3) セキュリティ関連プログラムがインストールされている場合の注意事項

ファイルへの入出力動作をリアルタイムに監査する機能を持つセキュリティ関連プログラムをTuning Managerシリーズプログラムと同時に使用する場合,セキュリティ関連プログラムがTuning Managerシリーズプログラムによるパフォーマンスデータの格納やログ出力などの動作を監査すると,Tuning Managerシリーズプログラムの処理性能が極端に低下するなどの問題が発生するおそれがあります。

このような問題の発生を防ぐためには,セキュリティ関連プログラム側で「付録L. ファイルおよびディレクトリ一覧」に示すディレクトリ,または「付録I. プロセス一覧」に示すプロセスをファイル入出力動作監査の対象外とする設定を実施してください。

SELinux機能が有効な環境で,OS起動時にHTM - Storage Mapping Agentのサービスを自動で起動させる場合,System Configuration Detail(PD)レコードおよびIP Address Configuration(PD_IAC)レコードの情報が取得できないことがあります。この場合は,HTM - Storage Mapping Agentのサービスをjpcstartコマンドで起動してください。

(4) HTM - Storage Mapping Agentが稼働するホストに関する注意事項

AIXのmksysbコマンドや仮想化システムなどを使用してHTM - Storage Mapping Agentが稼働するOSの環境を複製する場合,複製した環境をほかのホストに適用しないでください。複製した環境では,HTM - Storage Mapping Agentの起動に失敗するおそれがあります。

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