Tuning Manager - Agents
- この項の構成
- (1) LANG環境変数の設定
- (2) HTM - Storage Mapping Agentの登録
- (3) ネットワークの設定
- (4) ログのファイルサイズ変更
- (5) パフォーマンスデータの格納先の変更
- (6) HTM - Storage Mapping Agentの接続先PFM - Managerの設定
- (7) 動作ログ出力の設定
HTM - Storage Mapping Agentで使用できるLANG環境変数を次の表に示します。
なお,これらのLANG環境変数を設定する前に,設定する言語環境が正しくインストールおよび構築されていることを確認しておいてください。正しくインストールおよび構築されていない場合,文字化けが発生したり,定義データが不当に書き換わってしまったりすることがあります。
- 注意
- 共通メッセージログの言語は,サービス起動時やコマンド実行時に設定されているLANG環境変数によって決まります。そのため,日本語や英語など,複数の言語コードの文字列が混在することがあります。
- LC_ALL環境変数で設定されていている値がLANG環境変数の値と異なる場合は,Performance Managementのサービスを起動する際,およびコマンドを実行する際に,LC_ALL環境変数を解除するか,LANG環境変数と同一の値に変更してください。環境変数の変更は,この操作をするシェルでだけ必要です。システム全体で変更する必要はありません。次の設定を追加するとLC_ALL環境変数を解除できます。
unset LC_ALL表5-14 HTM - Storage Mapping Agentで使用できるLANG環境変数
OS 言語種別 LANG環境変数の値 HP-UX 日本語 Shift-JISコード
- ja_JP.SJIS
- japanese
EUCコード
- ja_JP.eucJP
- japanese.euc
英語
- C
Solaris 日本語 Shift-JISコード
- ja_JP.PCK
EUCコード
- ja
- japanese
英語
- C
AIX 日本語 Shift-JISコード
- Ja_JP
- Ja_JP.IBM-932
EUCコード
- ja_JP
- ja_JP.IBM-eucJP
UTF-8コード
- JA_JP.UTF-8
英語
- C
Linux 日本語 Shift-JISコード (該当なし) EUCコード (該当なし) UTF-8コード
- ja_JP.UTF-8
- ja_JP.utf8
英語
- C
(2) HTM - Storage Mapping Agentの登録
PFM - ManagerおよびPerformance Reporterを使ってPFM - Agentを一元管理するために,PFM - ManagerおよびPerformance ReporterにHTM - Storage Mapping Agentを登録する必要があります。
HTM - Storage Mapping Agentの情報は,Tuning Manager serverのインストール時にPFM - ManagerおよびPerformance Reporterに登録されるため,通常この手順は不要です。ただし,データモデルバージョンがバージョンアップした修正版のHTM - Storage Mapping Agentをインストールした場合は,この手順を実施する必要があります。
HTM - Storage Mapping Agentの登録の流れを次に示します。
図5-4 HTM - Storage Mapping Agentの登録の流れ(UNIXの場合)
注意
- すでにHTM - Storage Mapping Agentの情報が登録されているPerformance Managementシステムに,新たに同じバージョンのHTM - Storage Mapping Agentを追加した場合,HTM - Storage Mapping Agentの登録は必要ありません。
- バージョンが異なるHTM - Storage Mapping Agentを,異なるホストにインストールする場合,古いバージョン,新しいバージョンの順でセットアップしてください。
- PFM - Managerと同じホストにHTM - Storage Mapping Agentをインストールした場合,jpcconf agent setup(jpcagtsetup)コマンドが自動的に実行されます。共通メッセージログに「KAVE05908-I エージェント追加セットアップは正常に終了しました」と出力されるので,結果を確認してください。コマンドが正しく実行されていない場合は,コマンドを実行し直してください。コマンドの実行方法については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のコマンドの章を参照してください。
- HTM - Storage Mapping Agentの情報を登録する作業では,Performance Reporterの[レポート階層]タブに「Storage Mapping」という名前のディレクトリが作成されます。[レポート階層]タブで,すでに独自に「Storage Mapping」という名前のディレクトリまたはファイルを作成していた場合には,名前を変更してから作業を始めてください。
HTM - Storage Mapping Agentのセットアップファイルをコピーする
HTM - Storage Mapping AgentをインストールしたホストにあるセットアップファイルをPFM - ManagerおよびTuning Manager serverをインストールしたホストにコピーします。手順を次に示します。
- Performance Reporterが起動されている場合は,停止する。
- HTM - Storage Mapping Agentのセットアップファイルをバイナリーモードでコピーする。
ファイルが格納されている場所およびファイルをコピーする場所を次の表に示します。表5-15 コピーするセットアップファイル(UNIXの場合(HTM - Storage Mapping Agent))
HTM - Storage Mapping Agentの
セットアップファイルコピー先 プログラム名 OS コピー先ディレクトリ /opt/jp1pc/setup/jpcagtew.EXE PFM - Manager Windows PFM - Managerのインストール先フォルダ\setup\ /opt/jp1pc/setup/jpcagteu.Z UNIX /opt/jp1pc/setup/ /opt/jp1pc/setup/jpcagtew.EXE Performance Reporter Windows Tuning Manager serverのインストール先フォルダ\PerformanceReporter\setup\ /opt/jp1pc/setup/jpcagteu.Z UNIX /opt/HiCommand/TuningManager/PerformanceReporter/setup/ PFM - Managerをインストールしたホストで,HTM - Storage Mapping AgentをPFM - Managerに登録するためのセットアップコマンドを実行します。
jpcconf agent setup -key RAIDMap(jpcagtsetup agte)ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf agent setupコマンドは非対話形式でも実行できます。jpcconf agent setupコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のコマンドについて説明している章を参照してください。
注意
- コマンドを実行するローカルホストのPerformance Managementのプログラムおよびサービスが完全に停止していない状態でjpcconf agent setup(jpcagtsetup)コマンドを実行した場合,エラーが発生することがあります。その場合は,Performance Managementのプログラムおよびサービスが完全に停止したことを確認したあと,再度jpcconf agent setup(jpcagtsetup)コマンドを実行してください。
PFM - Managerをインストールしたホストにコピーしたセットアップファイルは,セットアップコマンドを実行したあと,削除してもかまいません。
Performance Reporterのセットアップコマンドを実行する
Tuning Manager serverをインストールしたホストで,HTM - Storage Mapping AgentをPerformance Reporterに登録するためのセットアップコマンドを実行します。
jpcpragtsetupTuning Manager serverをインストールしたホストにコピーしたセットアップファイルは,セットアップコマンドを実行したあと,削除してもかまいません。
Performance Managementを使用するネットワーク構成に応じて行う設定です。
ネットワークの設定には次の2つの項目があります。
- IPアドレスを設定する
Performance Managementを複数のLANに接続されたネットワークで使用するときに設定します。複数のIPアドレスを設定するには,jpchostsファイルにホスト名とIPアドレスを定義します。設定したjpchostsファイルはPerformance Managementシステム全体で統一させてください。
詳細についてはマニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,インストールとセットアップについて説明している章を参照してください。- ポート番号を設定する
Performance Managementが使用するポート番号を設定できます。Name ServerサービスおよびStatus Serverサービスに設定するポート番号については,Performance Managementシステム内の全ホストで同じ番号にする必要があります。ほかのPerformance Managementのサービスについても運用での混乱を避けるため,ポート番号とサービス名は,Performance Managementシステム全体で統一させてください。
ポート番号の設定の詳細についてはマニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,インストールとセットアップについて説明している章を参照してください。
Performance Managementの稼働状況を,Performance Management独自のログファイルに出力します。このログファイルを「共通メッセージログ」と呼びます。共通メッセージログのファイルサイズを設定する手順の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,インストールとセットアップについて説明している章を参照してください。
HTM - Storage Mapping Agentで管理されるパフォーマンスデータを格納するデータベースの保存先,バックアップ先,エクスポート先またはインポート先のディレクトリを変更したい場合に,必要な設定です。
パフォーマンスデータは,デフォルトで,次の場所に保存されます。
- 保存先:/opt/jp1pc/agte/store/
- バックアップ先:/opt/jp1pc/agte/store/backup/
- 部分バックアップ先:/opt/jp1pc/agte/store/partial/
- エクスポート先:/opt/jp1pc/agte/store/dump/
- インポート先:/opt/jp1pc/agte/store/import/
詳細については,「11.3.1 パフォーマンスデータの格納先の変更」を参照してください。
(6) HTM - Storage Mapping Agentの接続先PFM - Managerの設定
PFM - Agentがインストールされているホストで,そのPFM - Agentを管理するPFM - Managerを設定します。接続先のPFM - Managerを設定するには,jpcconf mgrhost define(jpcnshostname)コマンドを使用します。
注意
- 同一ホスト上に,複数のPFM - Agentがインストールされている場合でも,接続先に指定できるPFM - Managerは,1つだけです。PFM - Agentごとに異なるPFM - Managerを接続先に設定することはできません。
- PFM - AgentとPFM - Managerが同じホストにインストールされている場合,接続先PFM - ManagerはローカルホストのPFM - Managerとなります。この場合,接続先のPFM - ManagerをほかのPFM - Managerに変更できません。
手順を次に示します。
- Performance Managementのプログラムおよびサービスを停止する。
セットアップを実施する前に,ローカルホストでPerformance Managementのプログラムおよびサービスが起動されている場合は,すべて停止してください。サービスの停止方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。
jpcconf mgrhost define(jpcnshostname)コマンド実行時に,Performance Managementのプログラムおよびサービスが起動されている場合は,停止を問い合わせるメッセージが表示されます。- 接続先のPFM - Managerホストのホスト名を指定して,jpcconf mgrhost define(jpcnshostname)コマンドを実行する。
例えば,接続先のPFM - Managerがホストhost01上にある場合,次のように指定します。jpcconf mgrhost define -host host01(jpcnshostname -s host01)ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf mgrhost defineコマンドは非対話形式でも実行できます。jpcconf mgrhost defineコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のコマンドについて説明している章を参照してください。
アラーム発生時に動作ログを出力したい場合に必要な設定です。動作ログとは,システム負荷などのしきい値オーバーに関するアラーム機能と連動して出力される履歴情報です。
設定方法については,「付録G. 動作ログの出力」を参照してください。
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