Tuning Manager - Agents

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2.3.5 JP1/NETM/DMを使用したリモートインストール

JP1/NETM/DMは,ネットワークを利用して,ソフトウェアの配布やクライアントの資産管理を実現するシステムです。

JP1/NETM/DMを使用すると,分散している複数のホストに一括してHTM - Agent for NASをリモートインストールできます。ここでは,HTM - Agent for NASをリモートインストールするための手順として,JP1/NETM/DMを使用したHTM - Agent for NASのパッケージング,HTM - Agent for NASの配布指令の作成および登録,ならびに配布指令の実行について説明します。

重要
Hybrid Storeで運用したい場合は,インストール後にHybrid Storeへ移行してください。移行の手順は「12.1 StoreデータベースからHybrid Storeへ移行する」を参照してください。
この項の構成
(1) リモートインストールの概要
(2) HTM - Agent for NASのパッケージング
(3) HTM - Agent for NASの配布指令の作成および登録
(4) HTM - Agent for NASの配布指令の実行

(1) リモートインストールの概要

リモートインストールの流れおよびリモートインストールをする場合のシステム構成について説明します。

リモートインストールの流れ

次の図に示す流れに従って,HTM - Agent for NASをリモートインストールしてください。

図2-8 リモートインストールの流れ(Windowsの場合(HTM - Agent for NAS))

[図]

前提条件

JP1/NETM/DMを使用してHTM - Agent for NASをリモートインストールするための条件を示します。

プログラム
HTM - Agent for NASをリモートインストールする環境を構築するためには,次の製品が必要です。なお,各製品のバージョンについては,「ソフトウェア添付資料」の機能別/条件付き前提ソフトウェアについて説明している個所を参照してください。
  • JP1/NETM/DM Manager
    配布管理システムに必要です。配布管理システムとは,ソフトウェアを配布先システムにインストールし,インストール状況やインストール先の状態を管理するシステムです。
  • JP1/NETM/DM Client
    資源登録システム,およびHTM - Agent for NASをインストールするすべてのホストに必要です。資源登録システムとは,ソフトウェアを配布管理システムへ登録するシステムです。

JP1/NETM/DM Managerの詳細については,マニュアル「JP1/NETM/DM 運用ガイド1(Windows(R)用)」,および「JP1/NETM/DM 運用ガイド2(Windows(R)用)」を参照してください。

JP1/NETM/DM Clientの詳細については,マニュアル「JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)」,「JP1/NETM/DM 構築ガイド(Windows(R)用)」,「JP1/NETM/DM 運用ガイド1(Windows(R)用)」,および「JP1/NETM/DM 運用ガイド2(Windows(R)用)」を参照してください。

システム構成
JP1/NETM/DMを使用してHTM - Agent for NASをリモートインストールする場合のシステム構成を次の図に示します。

図2-9 JP1/NETM/DMを使用してHTM - Agent for NASをリモートインストールする場合のシステム構成(Windowsの場合)

[図]

まず,資源登録システムから配布管理システムにHTM - Agent for NASを登録(パッケージング)します。次に配布管理システムで,HTM - Agent for NASのインストール先などを指定した配布指令を作成して登録します。配布指令を実行すると,HTM - Agent for NASが配布先システムにインストールされます。
配布指令を実行すると,配布先システムには展開前のHTM - Agent for NASが一時的に格納されます。配布先システムのHTM - Agent for NASの一時的な格納場所には,十分な空き容量を確保してください。

(2) HTM - Agent for NASのパッケージング

資源登録システムから配布管理システムへHTM - Agent for NASを登録します。この操作は資源登録システムで実行します。

  1. 資源登録システムにログインする。
  2. Hitachi Command Suite製品のインストール用DVD-ROMをセットする。
  3. ローカルディスク上からパッケージングをする場合,DVD-ROM内にあるHTM - Agent for NASのファイルをローカルディスク上の任意のフォルダにコピーする。
  4. パッケージャを起動する。
    • Windows Server 2008の場合
      [スタート]-[すべてのプログラム]-[JP1_NETM_DM Client]-[ソフトウェア パッケージャ]を選択し,JP1/NETM/DMにログインします。
    • Windows Server 2012の場合
      [すべてのアプリ]-[JP1_NETM_DM Client]-[ソフトウェア パッケージャ]を選択し,JP1/NETM/DMにログインします。
  5. パッケージング対象のフォルダを指定する。
    ソフトウェアパッケージャ画面のディレクトリツリーで,HTM - Agent for NASのインストーラーが格納されているフォルダ(手順3を実行した場合はローカルディスク上の任意のフォルダ,手順3を実行しなかった場合はDVD-ROMドライブのHTM - Agent for NASのフォルダ)を選択します。
  6. パッケージングを実行する。
    ソフトウェアパッケージャメニューの[実行]-[パッケージング]を選択します。リモートインストール条件を変更する場合は,画面内の各項目を設定します。
    最後に[パッケージ実行]ボタンをクリックするとHTM - Agent for NASをパッケージングします。

(3) HTM - Agent for NASの配布指令の作成および登録

HTM - Agent for NASの配布指令を作成および登録します。この操作は配布管理システムで実行します。

  1. 配布管理システムにログインする。
  2. リモートインストールマネージャを起動する。
    • Windows Server 2008の場合
      [スタート]-[すべてのプログラム]-[JP1_NETM_DM Manager]-[リモートインストールマネージャ]を選択します。
    • Windows Server 2012の場合
      [すべてのアプリ]-[JP1_NETM_DM Manager]-[リモートインストールマネージャ]を選択します。
  3. ジョブ定義を新規作成する。
    リモートインストールマネージャメニューの[ファイル]-[新規作成]-[ジョブ定義]を選択し,次に[ファイル]-[ジョブ定義の新規作成]を選択します。「新規に作成するジョブの種別」では「パッケージのインストール」を指定してください。
  4. ジョブの内容を定義する。
    ジョブの作成画面で,配布先システムとパッケージを設定します。
    [あて先]タブで配布先システム(リモートインストール先のホスト)を,[パッケージ]タブでHTM - Agent for NASパッケージ(パッケージ名はHTM-AgentforNAS)を指定します。
    最後に[保存]ボタンをクリックするとジョブ定義が保存されます。

注意
手順4で,[保存]ボタンの替わりに[実行]ボタンまたは[保存&実行]ボタンをクリックすると,配布指令が即時に実行されます。

(4) HTM - Agent for NASの配布指令の実行

HTM - Agent for NASの配布指令を実行します。この操作は配布管理システムで実行します。

  1. 配布管理システムにログインする。
  2. リモートインストールマネージャを起動する。
    • Windows Server 2008の場合
      [スタート]-[すべてのプログラム]-[JP1_NETM_DM Manager]-[リモートインストールマネージャ]を選択します。
    • Windows Server 2012の場合
      [すべてのアプリ]-[JP1_NETM_DM Manager]-[リモートインストールマネージャ]を選択します。
  3. 実行する配布指令を選択する。
    リモートインストールマネージャメニューの[ファイル]-[新規作成]-[ジョブ定義]を選択し,ジョブ定義の一覧画面から実行する配布指令を選択します。
  4. 配布指令を実行する。
    リモートインストールマネージャメニューの[実行]-[ジョブの実行]を選択します。実行状況はジョブ実行状況画面で確認できます。

注意
HTM - Agent for NASをリモートインストールすると,配布先システム(リモートインストール先のホスト)には,次のデフォルトパスでインストールされます。
  • Windows Server 2008およびWindows Server 2012の場合
    システムドライブ\Program Files (x86)\Hitachi\jp1pc\
ただし,配布先システムにPerformance Managementのプログラムがすでにインストールされている場合,初回のPerformance Managementのプログラムのインストール時に指定したパスへインストールされます。

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