Tuning Manager - Agents
HTM - Agent for RAIDで収集したパフォーマンスデータは,ストレージシステムのパフォーマンスをレポートとして表示するのに利用できるだけでなく,ストレージシステムを運用していて問題が起こったり,障害が発生したりした場合にユーザーに警告することもできます。ユーザーに警告する方法には,「アラート機能」と「アラーム」があります。
例えば,ストレージシステムへのアクセス時にキャッシュにヒットする割合が90%を下回った場合,管理者にemailで通知するとします。このように運用するために,「論理デバイスのキャッシュヒット率が90%を下回る」を異常条件のしきい値として,そのしきい値に達した場合,emailを管理者に送信するように設定します。しきい値に達した場合に取る動作を「アクション」と呼びます。しきい値やアクションを定義したものをアラート機能では「アラート定義」,アラームでは「アラーム」と呼びます。
アラームでは,1つ以上のアラームを1つのテーブルにまとめたものを「アラームテーブル」と呼びます。アラームテーブルを定義したあと,HTM - Agent for RAIDと関連づけます。アラームテーブルとHTM - Agent for RAIDを関連づけることを「バインド」と呼びます。バインドすると,HTM - Agent for RAIDによって収集されているパフォーマンスデータが,アラームで定義したしきい値に達した場合,ユーザーに通知できるようになります。
このように,アラート機能またはアラームでアクションを定義することによって,ストレージシステムの運用上の問題を早期に発見し,対処できます。
アラート機能およびアラームについては,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager ユーザーズガイド」を参照してください。
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