Tuning Manager - Agents

[目次][索引][前へ][次へ]


1.1.5 ストレージシステムの運用上の問題点を通知できます

HTM - Agent for RAIDで収集したパフォーマンスデータは,ストレージシステムのパフォーマンスをレポートとして表示するのに利用できるだけでなく,ストレージシステムを運用していて問題が起こったり,障害が発生したりした場合にユーザーに警告することもできます。ユーザーに警告する方法には,「アラート機能」と「アラーム」があります。

例えば,ストレージシステムへのアクセス時にキャッシュにヒットする割合が90%を下回った場合,管理者にemailで通知するとします。このように運用するために,「論理デバイスのキャッシュヒット率が90%を下回る」を異常条件のしきい値として,そのしきい値に達した場合,emailを管理者に送信するように設定します。しきい値に達した場合に取る動作を「アクション」と呼びます。しきい値やアクションを定義したものをアラート機能では「アラート定義」,アラームでは「アラーム」と呼びます。

アラームでは,1つ以上のアラームを1つのテーブルにまとめたものを「アラームテーブル」と呼びます。アラームテーブルを定義したあと,HTM - Agent for RAIDと関連づけます。アラームテーブルとHTM - Agent for RAIDを関連づけることを「バインド」と呼びます。バインドすると,HTM - Agent for RAIDによって収集されているパフォーマンスデータが,アラームで定義したしきい値に達した場合,ユーザーに通知できるようになります。

このように,アラート機能またはアラームでアクションを定義することによって,ストレージシステムの運用上の問題を早期に発見し,対処できます。

アラート機能およびアラームについては,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager ユーザーズガイド」を参照してください。

[目次] [前へ] [次へ]


[マニュアル発行元]

All Rights Reserved. Copyright© 2014, 2020, Hitachi, Ltd.