Tuning Manager ユーザーズガイド
ドリルダウンレポートは,親レポートから呼び出されたレポートです。ドリルダウンレポートを表示するように,レポートウィザード(詳細は,「7.3 レポートウィザードを使用するレポート定義」を参照)でレポートを定義しておけば,ドリルダウンレポートを表示できます。ドリルダウンレポートは,親レポートと別の画面に表示されます。ドリルダウンレポートを表示した状態で,さらに親レポートからドリルダウンレポートを開くこともでき,ドリルダウンレポート自体からドリルダウンレポートを開くこともできます。親レポートの画面を[閉じる]で閉じた場合,ドリルダウンレポートの画面も連動して閉じられます。ただし,画面を閉じる処理以外は,連動されません。
- この項の構成
- (1) ドリルダウンレポートの表示条件
- (2) レポート名称指定でドリルダウンレポート(レポートレベル)を表示する
- (3) レポート領域からドリルダウンレポート(フィールドレベル)を表示する
- (4) 時間項目指定でドリルダウンレポート(自動設定)を表示する
ドリルダウンレポートを表示するための表示条件は,次の3種類があります。
- 親レポートに定義されたドリルダウンレポート表示のフィルター条件
- ドリルダウンレポートに定義されたドリルダウンレポート表示のフィルター条件
- ドリルダウンレポートに「レポートの表示時に指定」(SPECIFY_WHEN_DISPLAYED)として定義されたShow Options条件
1.と2.の間には,優先度があります。2.のドリルダウンレポート側のフィルター条件が固定値で定義されていたとしても,1.の親レポート側のフィルター条件が優先されます。
(2) レポート名称指定でドリルダウンレポート(レポートレベル)を表示する
ドリルダウンレポート(レポートレベル)がある場合は,[レポート]画面のメニューバーにドロップダウンリストと[レポートの表示]リンクが表示されます。ドリルダウンレポート(レポートレベル)を表示させるには,レポートの名称をドロップダウンリストから選択し,[レポートの表示]リンクをクリックします。なお,ドロップダウンリストから,ブックマークおよび複合ブックマークに登録されている登録レポートもドリルダウンレポートとして表示できます。ドリルダウンレポート(レポートレベル)がない場合は,メニューバーにリストも[レポートの表示]リンクも表示されません。ドリルダウンレポートの数は,親レポートによって異なります。
リスト表示がある場合の[レポート]画面のメニューバーを「図7-19 [レポート]画面のメニューバー」に示します。
ドリルダウン元である親レポートが履歴(複数のエージェント)レポートの場合,ドリルダウンレポート(レポートレベル)には,親レポートを表示するときに選択したエージェントがすべて引き継がれます。また,複数のエージェントを選択したとき,ドリルダウンレポートが履歴(1つのエージェント)レポートまたはリアルタイム(1つのエージェント)レポートの場合には,複数の[レポート]画面を開くための確認ダイアログが表示されます。
(3) レポート領域からドリルダウンレポート(フィールドレベル)を表示する
[レポート]画面のグラフ,一覧,または表をクリックすることで,関連するドリルダウンレポート(フィールドレベル)を表示できます。
グラフ,一覧,または表からのドリルダウンレポート(フィールドレベル)の表示方法について説明します。
グラフ領域からドリルダウンレポート(フィールドレベル)を表示する
グラフ領域をクリックすることでドリルダウンレポート(フィールドレベル)を表示します。グラフ領域からドリルダウンレポート(フィールドレベル)を表示するためには,レポートの定義でグラフに表示するフィールドにドリルダウンレポートを定義する必要があります。ドリルダウンレポートを表示できるグラフ領域の例を「図7-20 ドリルダウンレポートを表示できるグラフ領域の例」に示します。
一覧の項目名からドリルダウンレポート(フィールドレベル)を表示する
一覧の項目名をクリックすることでドリルダウンレポート(フィールドレベル)を表示します。選択できる一覧の項目名は,リンク表示されています。一覧の項目名がリンク表示されている例を「図7-21 一覧の項目名がリンク表示されている例」に示します。
表の値をクリックすることでドリルダウンレポート(フィールドレベル)を表示します。選択できる表の値は,リンク表示されています。表の値がリンク表示されている例を「図7-22 表の値がリンク表示されている例」に示します。
レポート領域からドリルダウンレポートを表示した場合,親レポートからドリルダウンレポートに引き継がれる情報は,レポートの種類の組み合わせで変化します。親レポートからドリルダウンレポートへの引き継ぎ情報を「表7-7 引き継ぎ情報(親レポートが複数のエージェントの場合)」,「表7-8 引き継ぎ情報(親レポートが1つのエージェントの場合)」に示します。
表7-7 引き継ぎ情報(親レポートが複数のエージェントの場合)
ドリルダウン
レポート複数のエージェント
(履歴レポートだけ)1つのエージェント データ取得期間 クリックしたデータ行のDate and Timeの情報 履歴レポートの場合
左記に同じです。
リアルタイムレポートの場合
情報を引き継ぎません。エージェント種別 クリックしたグラフ領域,一覧のページ,または表の行のエージェント 親レポートの表示時に選択したエージェント レポート間隔 ドリルダウンレポートのレポート定義
[レポートの表示時に指定]設定で変更された場合は,変更後の値履歴レポートの場合
左記に同じです。
リアルタイムレポートの場合
情報を引き継ぎません。
- 注
- 親レポートからドリルダウンレポートへ引き継がれる情報はレポートの場合だけです。ブックマークおよび複合ブックマークでは引き継がれません。
表7-8 引き継ぎ情報(親レポートが1つのエージェントの場合)
ドリルダウン
レポート複数のエージェント
(履歴レポートだけ)1つのエージェント データ取得期間 クリックしたデータ行のDate and Timeの情報 履歴レポートの場合
左記に同じです。
リアルタイムレポートの場合
情報を引き継ぎません。エージェント種別 親レポートの表示時に選択したエージェント※ レポート間隔 ドリルダウンレポートのレポート定義
[レポートの表示時に指定]設定で変更された場合は,変更後の値履歴レポートの場合
左記に同じです。
リアルタイムレポートの場合
情報を引き継ぎません。
- 注
- 親レポートからドリルダウンレポートへ引き継がれる情報はレポートの場合だけです。ブックマークおよび複合ブックマークでは引き継がれません。
- 注※
- ドリルダウンレポートが1つのエージェントの場合,親レポートとドリルダウンレポートが両方とも複数インスタンスであっても,インスタンスは自動的に引き継がれません。インスタンスを引き継ぐ必要がある場合には,親レポートのドリルダウン条件設定でフィールド値を設定する必要があります。
(4) 時間項目指定でドリルダウンレポート(自動設定)を表示する
表が表示されると,先頭列と最終列に[Date and Time]フィールド(リアルタイムレポートの場合は[Record Time]フィールド)が付加されます。レポート対象レコードがPIレコードで,データ取得間隔が分単位以外で定義されている場合,[Date and Time]フィールドまたは[Record Time]フィールドの時間を選択してドリルダウンレポート(自動設定)を表示できます。[Date and Time]フィールドがリンク表示されている表の例を「図7-23 [Date and Time]フィールドがリンク表示されている表の例」に示します。
図7-23 [Date and Time]フィールドがリンク表示されている表の例
時間項目指定で表示されるドリルダウンレポート(自動設定)は,親レポートのレポート定義と同一のレポートです。ただし,選択した[Date and Time]または[Record Time]の値がドリルダウンレポートの「開始日時」となり,「レポート間隔」が親レポートより1段階詳細となります。例えば,親レポートの「レポート間隔」が「時」の場合,ドリルダウンレポートの「レポート間隔」は「分」となります。
注意:時間項目からドリルダウンレポートを表示できるのは,履歴レポートだけです。
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