Tuning Manager ユーザーズガイド

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5.1.5 Main Consoleでのデータ表示

ここでは,レポートとして表示されるデータの見方について説明します。

この項の構成
(1) データの集約
(2) データを取得できなかった場合に表示される値
(3) Agent-lessモードで監視しているホストの情報表示
(4) VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,VSP E990,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500でプール領域を予約している場合の情報表示
(5) Dynamic Provisioningプールの容量表示

(1) データの集約

リソースツリー上,ほかのリソースの上位にあるリソースのレポートを表示した場合,次に示すデータが集約されます。

(2) データを取得できなかった場合に表示される値

通常,Main ConsoleのGUIにはDevice Managerやエージェントから取得したデータがメトリックの値として表示されますが,取得に失敗した場合,メトリックの値はn/aやerrorなどの値となります。

データを取得できないケースとその際に表示される値の対応を次の表に示します。

表5-3 データを取得できないケースとその際に表示される値の対応

取得できないケース 表示値
  • エージェントのデータモデルが古く値を取得できない場合。
  • エージェントから性能情報を取得する際に,その性能情報がエージェントのサポート対象外である場合。
n/a
エージェントから性能情報を取得する際にエージェントとの通信に失敗した場合。 error
  • Device Managerから構成/容量情報を取得する際にDevice Managerとの通信に失敗した場合。
  • エージェントから容量情報を取得する際にエージェントが容量情報を保持していなかった場合。
  • エージェントから性能情報を取得する際に比率を示すメトリック値の分母が0になった場合。
no data
Device Managerから構成/容量情報を取得する際にDevice Managerが構成/容量情報を保持していなかった場合。 no dataまたは-
外部接続LDEVについて,RAID Levelに関するメトリック情報を表示しようとした場合。
Device Managerから構成情報を取得する際に,仮想環境のデータストア名または仮想マシン名が取得できなかった場合。 no name

注意
  • エージェントの組み合わせや利用しているエージェントのバージョンによっては制限が発生することがあります。詳細については,「14. Tuning Managerシリーズを使用する上での制限事項」を参照してください。
  • データをチャート表示する場合,表示対象に指定した区間内のデータがすべてno dataのとき,データは存在しないものとして表示されません。また,このときKATN12627-Eメッセージが出力されます。一部のデータがno dataのときは,no dataではないデータだけがチャート表示されます。

(3) Agent-lessモードで監視しているホストの情報表示

Agent-lessモードでホストを監視している場合,ホストの性能情報,容量情報は取得対象でないため表示されません。GUIまたはCLIでこれらの情報を表示すると,次のどれかの事象が発生します。

表5-4 メトリックの値がAgent-lessモード使用時に変わるメトリック

リソース メトリック名 メトリックの値
ホスト CPU Usage n/a
Memory Usage n/a
Capacity 0
Used Capacity 0
Free Capacity 0
Free Rate 0
ファイルシステム Capacity no data
Used Capacity no data
Free Capacity no data
Free Rate no data
Used Rate no data
Inodes no data
デバイスファイル Drive Read Queue Length n/a
Drive Write Queue Length n/a
Drive Queue Length n/a
Read I/O Response Time n/a
Write I/O Response Time n/a
I/O Response Time n/a
Read IOPS n/a
Write IOPS n/a
IOPS n/a
Read Transfer n/a
Write Transfer n/a
Transfer n/a

注※
GUIで表示される名称です。CLIでは異なる名称で表示されます。詳細については,「12.3.4 GUI・CLI用語対応表」を参照してください。

また,次に示す情報の表示内容に差異が発生します。

(4) VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,VSP E990,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500でプール領域を予約している場合の情報表示

VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,VSP E990,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500の場合,Dynamic Provisioningのプールおよびボリュームの使用率ならびに使用済み容量は予約ページ容量を含む値になります。

(5) Dynamic Provisioningプールの容量表示

Main Consoleで表示するプールの容量(Total/Used/Free)は,容量削減機能(dedupe and compression)を有効にしている場合容量削減後の値になります。また,容量拡張が有効なパリティグループを含む場合は圧縮前の値になります。

また,容量拡張が有効なパリティグループで構成されているプールはプールボリュームを自動で追加する機能があり,その機能が有効な場合はプールの総容量が自動的に増加します。

FMCが含まれているプールの容量枯渇を監視するためには,Performance ReporterやTuning Manager APIを使ってPD_PLCレコードの物理容量もあわせて監視してください。プールボリュームを自動で追加するようにしている場合は物理容量のみ監視してください。

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