Tuning Manager ユーザーズガイド

[目次][索引][前へ][次へ]


5.1.4 レポートの時間枠の設定

Tuning Manager serverでは,レポートウィンドウを使って,[メインレポート]画面に表示するデータの時間範囲,データの表示単位(分,時間,日など)を設定します。レポートウィンドウはログイン時に有効となり,リソースツリーで選択されたリソースに関するレポートに適用されます。

Tuning Manager serverでは,次の表に示すレポートウィンドウを用意しています。カスタマイズが不要な場合には,これらのレポートウィンドウを使用してください。

表5-2 Tuning Manager serverが用意するレポートウィンドウ

レポートウィンドウの表示名 時間間隔 対象期間
Last 1 hour at minute 分単位 最新1時間
Last 2 hours at minute 分単位 最新2時間

Tuning Manager serverが用意するレポートウィンドウは,変更,削除できません。

ただし,ユーザーは,新たにレポートウィンドウを追加できます。レポートウィンドウは,ユーザーごとに最大20個設定できます。

注意
  • タイムゾーンの設定が(GMT+XX:YY)(YY≠0)の環境では,Tuning Manager serverは,XX:YYに収集されたデータを,XX:00に収集されたデータとして扱います。
  • レポートウィンドウに指定した時間範囲内に表示対象リソースの構成データおよび容量データが収集されていなかった場合,指定した時間範囲からさかのぼって最新のデータを表示します。
  • 容量データを日単位のテーブル形式のレポートで表示する際に,レポートウィンドウの[終了日時]に指定した日の前日,または翌日にポーリングしたデータを,レポートウィンドウの[終了日時]に指定した日のデータとして表示することがあります。

レポートウィンドウを設定,および適用する手順を次に示します。

この項の構成
(1) レポートウィンドウの新規作成手順
(2) レポートウィンドウの変更手順
(3) レポートウィンドウの削除手順
(4) レポートウィンドウの適用手順

(1) レポートウィンドウの新規作成手順

  1. [メインレポート]画面のタイトルエリアにある[新規]ボタンをクリックします。[レポートウィンドウ新規作成]画面が表示されます。
  2. [名前]でレポートウィンドウの名前を指定します。最大で25文字指定できます。
  3. レポートとして表示するデータの時間間隔を設定します。
    • [時間間隔]
      ドロップダウンリストから分,時間,日,週,月,年の単位で選択できます。デフォルトでは「分」が選択された状態となります。
  4. レポートとして表示するデータの対象期間を設定します。
    • 現在時刻からさかのぼってデータを取得したい場合(最新時刻指定)
      [最新]ラジオボタンを選択し,1から1440の範囲で数値を入力,ドロップダウンリストから分,時間,日,週,月,または年を選択してください。デフォルトでは[最新]ラジオボタンが選択され,範囲に「30」が入力,時間単位で「分」が選択された状態となります。
    • 対象期間の終了日時を最新時刻と異なる時刻にしたい場合(絶対時刻指定)
      [絶対時間指定]ラジオボタンを選択し,開始日時,終了日時を指定してください。カレンダーアイコンをクリックすると,[カレンダー]画面が表示されます。年月日を指定する場合はこの画面を使用することをお勧めします。
  5. [保存]ボタンをクリックします。レポートウィンドウが新たに定義されMain Consoleに保存されます。

最新時刻指定の場合に適用される対象期間
最新時刻指定の場合,まず,現在時刻と次に示す基準時刻を比較し,終了時刻が決定され,それに基づき開始時刻が決まります。
  • 時間間隔が分:毎分00秒
  • 時間間隔が時:毎時00分00秒
  • 時間間隔が日:毎日00時00分00秒
  • 時間間隔が週:各月曜日00時00分00秒
  • 時間間隔が月:毎月1日00時00分00秒
  • 時間間隔が年:毎年1月1日00時00分00秒

例を次に示します。
現在時刻:2010年8月3日12時25分30秒
時刻指定:6時間(時間間隔は時を指定)
この場合,基準時刻に基づき終了時刻を「2010年8月3日12時00分00秒」とし,そこから5時間さかのぼった「2010年8月3日07時00分00秒」が開始時刻となります。
なお,時間間隔に「週」を指定した場合,開始時刻がずれることがあります。この場合には現在時刻の次の基準時刻を終了時刻と見なして,開始時刻を決定します。

例を次に示します。
現在時刻:2010年8月3日(火)
時刻指定:1年(時間間隔は週を指定)
この場合,終了時刻を「2010年8月9日(月)」とし,そこから1年さかのぼった「2009年8月10日(月)」が開始時刻となります。

(2) レポートウィンドウの変更手順

  1. [メインレポート]画面のタイトルエリアにある[編集]ボタンをクリックします。[編集 - <レポートウィンドウ名>]画面が表示されます。
  2. ドロップダウンリストからレポートウィンドウの名前を選択します。
  3. [ロード]ボタンをクリックします。設定済みの内容が画面下部に表示されます。
  4. 必要に応じて設定内容を変更します。
  5. [保存]ボタンをクリックします。レポートウィンドウが更新されます。

(3) レポートウィンドウの削除手順

  1. [メインレポート]画面のタイトルエリアにある[編集]ボタンをクリックします。[編集 - <レポートウィンドウ名>]画面が表示されます。
  2. ドロップダウンリストからレポートウィンドウの名前を選択します。Tuning Manager serverが用意している2つのレポートウィンドウ(Last 1 hour at minute,Last 2 hour at minute)は削除できません。
  3. [削除]ボタンをクリックします。確認ダイアログが表示されます。
  4. [OK]ボタンをクリックします。レポートウィンドウがMain Consoleから削除されます。

(4) レポートウィンドウの適用手順

  1. [メインレポート]画面のタイトルエリアにあるドロップダウンリストから適用するレポートウィンドウの名前を選択します。
  2. [適用]ボタンをクリックします。選択したレポートウィンドウの定義に従ってインフォメーションエリアに表示される内容が変わります。

レポートウィンドウの変更とリソースの移動
どのレポートウィンドウを指定しても,その時点でのシステム構成が正しく表示されるように,Tuning Manager serverは履歴データを保持しています。このことは,一定の日にストレージシステム関連ホストを移動し,その日より前のレポートウィンドウを要求した場合に明らかになります。

例:
1. ネットワーク再編成の一環として,システム管理者が2010年5月1日にサーバ1をサブネットワークAからサブネットワークCに移動します(これはTuning Manager serverの外部で発生します)。
2. 2010年6月10日にTuning Manager serverをロードします。レポートウィンドウを2010年4月15日に指定した場合,Tuning Manager serverは,サーバ1をサブネットワークA上にあるサーバの一つとして含めます。
レポートウィンドウを2010年5月15日に変更した場合,Tuning Manager serverはサーバ1をサブネットワークCの一部として表示します。

[目次] [前へ] [次へ]


[マニュアル発行元]

All Rights Reserved. Copyright© 2014, 2020, Hitachi, Ltd.